戌の日参りと健診と

今日は、戌の日。
5ヶ月目で、戌の日。
そして、大安で土曜日。

高齢出産、しかも結構ヘビーに働いてる妊婦としては、神様にね、お願いしたいの。
お腹の子が無事健やかに生まれてきますようにって。まず、ここに来てくれたことにもものすごく感謝してる。で、本当に何はなくともまずは無事に生まれてきてほしい。

しかし、本当にめちゃくちゃ混んでいた。
事前に調べていたけれど、戌の日✖️大安✖️土曜日、の、水天宮は予想以上に混んでいた。

妊婦本人以外はご祈祷に立ち合えないし。
せっかくスーツを着てもらったけど、待合室も満杯で、とんさんは白杖を持ってひとりたたずむハメになるところだった。
本当にたまたま、お墓参りで近くにいた我が両親がいたので助かった。

授与品を受け取り、拝殿でご祈祷を受けた。
ご祈祷が始まると、なぜか涙が止まらなくなってしまって。祝詞を聴きながら、ここまで長かったな、無事に5ヶ月まで育ったな、よかったな。
私は多分いい妊婦さんじゃないんだよ。だけど、お腹の子は育ってくれてるんだ、ありがたいな。とか、とめどなく涙が溢れてくるのは本当に意外だったし、そんなふうになるなんて思ってもみなかった。
私は、妊娠してから、嬉しいけど、待ち望んでいたし、本当に嬉しいんだけれど、どこかで喜びすぎないように。って、おもってて。
それは、不測の事態が怖いから。
子供の頃から、わたしにはこどもができないんじゃないかな?ってぼんやりとおもってて。
自分の体調のこととか、いろんなことがあって、ずっとぼんやりとそんな気がしてて。

でも、いざ肉体的なリミットが近づいてくると、このぼんやりとした思いがその通りになるのは嫌だって強くおもった。
自分が死ぬ時に、楽しい人生だったけど、あぁ、やっぱり、やっぱり自分にはこどもがいない人生だったなって、思いたくないよ。そんな思い通りなんてクソだよっておもった。

それでも、子を持って育てることだけが人生じゃないよ、とも考えた。それも本当。
でもその気持ちには少しだけ、自分を諦めさせる空気が含まれてた。

だから、妊娠がわかってとっても嬉しかった。だけど、喜びすぎるのは怖い。
私は弱虫だから、この喜びを万が一手放さなければならないことになったらどうしようとおもうから。

そんな3ヶ月を過ごしてきた。
でも、お腹の子は育ってくれた。今日まで。

ご祈祷の間、神様やいろんなこと、お腹の子への感謝とどうぞどうぞ無事に、ここにいる、世界中にいる全ての妊婦さんのお腹の赤ちゃんが健やかに生まれてきますように、戦争や事故や病気や怖いことも沢山ある世の中だけど、できる限り寄り添って守っていくから、いいこともたくさんあるから、だからどうぞ無事に、無事に生まれてきますように。と。考えてた。

そして、拝殿のいろんなところから聞こえてきた鼻を啜る音に、あの人も、きっとその人も、いろんなことがあって今日まで来たんだよな、と。
一緒にがんばりましょうね、楽しみましょうね!と思わずにいられなかったのでした。

拝殿から出て、夫の顔をみたらまた泣けてきたんだけど、それをみた母がめちゃくちゃ驚いてた。
なんで?なんで泣いてるの?なんかあったの??
そんな、大きな声で聞かないで。
言わなければ、夫には泣いてることバレないからさ。なんで泣いてるかなんて、自分でもわからないんだよ。

今日、行ってみてよかった。


犬張り子かわいい
手拭いは昔ともだちがくれたお気に入り


それにしても、今日の水天宮はとても混んでいて、まるで妊婦さんだらけのディズニーランドの様だった。
ご祈祷の行列もすごかったけど、ミートミッキーならぬ、撫で犬ちゃんや、犬張り子との写真撮影も行列。一時期は入場規制もあったとか。
我々は、そそくさと退散したけれど。

ご祈祷に並んでる間、世の中にこんなにたくさんの妊婦さんがいるんだ!ってびっくりした。
少子化だけど、てことは、昔はもっとたくさん妊婦さんはいたわけで、街中にも普通にいたはずで、だから、妊婦さんがたくさん!て驚いてるのが変なのか。

でも、本当、みんな、楽しんで頑張って、ベビーたちをお迎えしましょ。ね。

なんか、やっぱり、新しい命は希望だとおもうから。

いいなと思ったら応援しよう!