これから婚活を始めるあなたへ
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです。」
とは、かの有名な結婚情報誌のキャッチコピー。
モノもコトも、あらゆるサービスで溢れかえっている今、結婚し子どもを生み育てる以外の幸せがたくさんありますから、キャッチコピーの通り、結婚をしない人生にもたくさんの幸せの形があるはずです。
そんな中で「婚活」をし、「結婚」を経験しようと思うに至った皆さまへ。結婚サポーターの江口菜美が、ちんたら思いを綴ります。
婚活情報は、見すぎないこと・知りすぎないことも大切
昨今は婚活にまつわる情報もSNSなどにたくさん出ています。中にはその道の有名人もちらほら出てきています。
ベテランと言えばマリーミーの植草美幸先生でしょうか。Twitterでは関西のさかな先生や、結婚物語。の仲人Tさんなど。新進気鋭の婚活コンサルタントさんや仲人さんも、次々と出てきています。
そういった方々が発信される情報を参考にされている方もいらっしゃるかと思います。
江口は、Twitter歴こそ3年以上とやや長めですが、声がでかい存在では全くありません。あまりそういったことが向いていないのです。
ゆえにフォロワー数は控えめ……イベントやセミナーを開催するなどし、ちまちまとではあるものの、婚活のサポート活動はトータルでいうと何げに10年ほどやってきました。
長くこの世界を見てきて思うこととしては、バズる婚活系の情報はたしかに真実もたくさんあるのですが、全てを直視する必要はないということ。
受験や就活であれば、対策を立てるためにさまざまな情報を集めますよね。この大学にはこんな問題が出題されるから、この解き方をしよう、とか。この会社はこういう人物像が求められているよ、とか。
しかし、明らかに違うのは、婚活は結婚相手が全員別の人である点です。
早稲田大学に行きたい人みんな同じ対策、リクルートに行きたい人みんな同じ対策。婚活はそうはいきません。個人差がありすぎて、傾向と対策が非常に立てづらいのです。
もちろん、「ハイスペの男性は〜〜だよ」「若い女性をオトすなら〜〜がいいよ」みたいな語り方もある程度はできるかと思います。とは言っても、やはり個人個人、バックボーンも、お人柄も、考え方も全くバラバラです。
だから、結局のところ、出会う一人一人にきちんと向き合って関わるしかない。これが最長にして最短のルート。まさに急がば回れ、です。
婚活は始めても、すぐには終わらないと思ったほうがいい
いざ、婚活の世界へ。
一歩目を踏み出すのがとても勇気がいると思います。同時に、大きな一歩だからこそ、踏み出せばわりとすぐに結果が出る、つまりお相手が見つかると思われるかもしれません。
IBJ日本結婚相談所連盟が毎年公開している成婚白書にも、ご成婚される方の平均活動歴は1年以内と短めです。
しかし、それはご成婚された方の平均です。
つまり、短期間でお会いが見つからないと、そのまま心が折れて退会される方も多いということです。
ただ、短期間でお相手が見つかるのは正直ラッキーなケースです。本来は、30人以上お見合いをしてようやく見つかる。
その証拠に、ご成婚率はIBJ全体で10%程度。
90%の方は、継続によってご縁を得る必要があるわけです。
婚活を長くやりたい人なんていない。私の相談所でも、3ヶ月続けて結果が出ないと休会してしまう方が多いです。休み休みでも構わない、ただ、結婚のイメージを膨らませたり、お相手と長く時間を過ごせる状態に自分を整えたり、結婚による変化に対する心構えをしたり、といった自分側の準備も活動しながら進めていかないと、いざご縁が巡ってきても受け取ることができない場合もあります。だからこそ、婚活はそんなにすぐには終わるものではない。そう思っていたほうが、始まってから楽かもしれないです。
他人の気持ちを思い通りにはできない
結婚相談所を始めとする婚活系のサービスは、そのシステムや人件費等のために金銭が発生します。
普段、金銭のやりとりがあるものといえば、お買い物をしたり、習い事をしたり、ジムやエステでメンテナンスをしたり。支払った分の対価を得られるものばかりです。
しかし、婚活系のサービスは、対価はあくまで「独身者が集まる場所の提供」「やり取りのサポート」「うまくいくようにプロフィールの工夫や思考、心理の整理をサポート」といったものであり、「お金を払えば理想の人と結婚させてくれる」「お金を払えば相手が自分を好きになってくれる」ではもちろんありません。
なぜなら、理想の相手もまた同じようにお金を支払い、理想の人との結婚を望んでいて、それが必ずしも合致するとは限らないからです。
結婚は物件探しになぞらえて語られることもありますが、明確な違いもあります。
タイミングが関わる点や、条件全て揃えたら家賃が嵩むなど、何かを譲歩しないといけない点はよく似ていますが、物件は入居者を選ばないけれど、結婚相手は相手も選んでくる点が違います。
婚活は結婚生活の予行練習とも捉えられるかと思います。どんなに好きで相性が合うとされる相手と結婚しても、お互い調子の悪い日もあるし、言葉のすれ違いや噛み合わなさが発生することも。その都度協力して解決しなければ平和な生活は成り立たない。
「結婚」自体はただの状態ですが、結婚生活は小さな関係性ややり取りの積み重ね。婚活ではじめましてのお相手とそれをしていく中で、交流する努力や自己開示、向こうの意向を汲み取ったり自分の意向を伝えたりする作業がストレスになるかもしれませんが、結婚生活が始まったらエンドレスでそれが続きます。思い通りにならないこともたくさんあります。それが婚活で疑似体験できる……という考え方もできるかと思います。
↓以下書き足していきます。
婚活は徹底的に「見られる」場
GIVERに見せかけたTAKERは危険
あなたではない「あなた」にはならないで
月並みだけれど、「幸せ」は十人十色
不安を無闇に拡大せず、まき散らさないのが大切
お断りは、「あなたは魅力がない」の意味ではない
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