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「ラストマイル」を観て

「ラストマイル」の映画はなぜ大ヒットしているのでしょうか?

そんな興味から観に行きました。


ブラックフライデーの前日に配送された段ボールが爆発する事件が、連続して起こります。

最後は協力し合って解決しますが、映画を観終わった後考えさせられました。

映画の中で宅配便で配達された段ボールが爆発するシーンが何回も出てきます。

映画館ならではの迫力で爆発するシーンの度に、心臓がドキッとしました。

もし現実に起きたらと思うと背筋が凍る思いでした。

しっかりした物流システムの稼働率がリアルタイムで表示されます。

稼働率が上がることは利益に直結していて、そこで働く人や配送業者の給料や健康は二の次になっています。

消費者の買いたい欲望を満たすことは、企業にとって消費者のためと考えられています。

企業は消費者の買いたい欲望を助長していないでしょうか?

安いからと言って、広告宣伝に乗せられて不必要な物を買ってはいないでしょうか?

システムを動かしているのは人間なのに、いつのまにか利益を得ることが優先され、システムに動かされて人間らしさを失ってはいないでしょうか?

映画ではストという形でシステムを止め、配送側に少しでも利益が出るようになります。


現実世界にもプライムデーやブラックフライデーがあると、つい安いので財布の紐が緩んで簡単に買い物をしがちです。

買う側からの立場からすれば、通常より安く商品が手に入り、早く到着し、返品も簡単にできるのは素晴らしいと疑わなかったです。

でも商品が安くなる仕組みの一つに、働く人の健康は考慮されていなく、利益のみを追求していた結果だとしたら、単純に喜べないです。

安易に物欲が満たされていることに、疑問を持ってしまいました。

映画を観終わったあと、宅配便の箱を見たときに、もし爆弾が仕掛けられていたらと思うとゾッとしてしまいました。

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