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CBC賞 出走登録馬全頭見解

はじめに

今回は日曜日に阪神競馬場で開催予定のCBC賞の出走登録馬全頭見解になります。

「CBC賞かあ。夏競馬の始まりだな。ん?阪神開催?」

となった方も多いのではないでしょうか。かくいうわたしもその一人。詳しい理由はあまり調べてないのですが、どうやら今年は阪神開催らしい。

ということは、今までの過去のデータ等は一切必要なし!自身の予想力のみで勝負するのだというなかなか根性のいる開催になりますね。

ただ阪神開催が継続されるということは、逆に開幕週ではないため、先週までの傾向等は予想に活かせるということになります。そのあたりをうまく絡めながら、今回も全頭見解行きましょう。


個人的好走ポイント

ここで個人的な好走馬のポイントを。

① 開催の進んだ阪神競馬場の馬場への適正=パワー型に注目!

② 週末は再び雨の可能性

③ 中京適性ではなく阪神適正に注目する点に気を付ける

④ 4角ポジションを意識=先週までの傾向的に4角6番手以内が勝ち馬傾向

(おまけで⑤ 夏は牝馬から狙いましょう!)

主にこの4点(5点)を意識して全頭見ていきましょう!


出走登録馬全頭見解

(※なお今回は各馬寸評の最後に🔴・✖で簡易的な短評を記載します。
🔴はプラス材料・✖はマイナス材料・🔴✖は条件次第でどちらとも考えられる要素)


① アウィルアウェイ
基本的に競馬のスタイル的には後方からの末脚勝負。今までの中京開催でのCBC賞であればこのスタイルで十分勝負になるのでしょうが、今回は阪神での開催というイレギュラーな状態。先週までのレースを見ていても4角である程度前目のポジションをとっていないと厳しい馬場状態
前走の高松宮記念に関しては前残りの展開になってしまったため、この馬のポジションでは相当能力がないと厳しかったですね。とはいえ前走よりかは周囲のメンバーも軽くなるのも事実。
🔴 1200に対する高い適正
🔴 前走よりも軽くなるメンバー構成
🔴 休み明け鉄砲でも好走できるタイプであること
🔴 ある程度ハイペースで流れても追走可能
✖ 展開的に前に付けないと厳しい
✖ 前走は展開合わずとはいえ馬場に対する適正はうかがえず


② アンヴァル
阪急杯を経て休み明け初戦で迎える今回です。1400は適正外だとは思いますし、前走の負けはある程度度外視してもいいと思います。昨年の夏に休み明けでパワーが求められた重馬場でのバーデンバーデンCで鋭く伸びて2着経験があります。牝系にダート適性の高いフレンチデピュティが内包されており、ダート向きの馬場になってくればパワー自体は活きてきそう。
酒井学さんが乗っていた時などはある程度自分からポジションを取りに行こうとしていたが、近走はそれがうかがえず。鞍上と合わないのか何なのかわかりませんが。
🔴 1200は自己条件
🔴 パワー型の馬で現在の阪神は合いそう
✖ 斤量54キロ想定でかなり見込まれてしまった
✖ 脚質的に今の阪神とは合わなそう
🔴✖ 枠的には中枠で極端な枠でなければ


③ イベリス
ここ3走の惨敗要因の見解をざっと簡単に。3走前はそもそも力足らずなのでやむなし。2走前は前付けしたかったものの出遅れ終戦。気になるのは前走。前走は好発決めるも全くエンジンかからず馬群に飲み込まれての終戦。おそらく道中でかなり絡まれてしまったことで馬が集中して走れなくなってしまったよう。
阪神コースでは2-0-2-3(内2回は4着)となかなか高相性のコースなので無視していると痛い目を見そうではあるが。脚質的には出遅れなければ安定して逃げ先行のポジションを取れるのでプラス。
🔴 脚質は今の阪神と合いそう
🔴 阪神での好成績
✖ 近3走の惨敗で馬が走る気を失っている可能性(特に牝馬は尾を引く可能性大)


④ エイシンデネブ
休み明け一本叩いて今回ですが、前走の仕上がりなどを見るに本命はこのレースだったということだと思います。前走と変わらず53キロでの出走はいい条件でしょうし、追い込み馬で幸さん騎乗は手が合いそうな気はします。
ただ脚質的に今の阪神と合うのかという問題がある。今までの中京開催であれば斤量も手ごろで間違いなく穴人気しそうなものですが今回は難しい競馬になりそうですね。新馬のころは先行押し切りを見せていましたが、年齢とともに前半の動きがズブくなってきているので差しに回っているように見える。
🔴 休み明け叩いての上積み期待
🔴 タフになりそうな短距離のレースで斤量53キロはプラス
✖ 開催が進んだ阪神での脚質的な問題
✖ 前半にズブさを見せる馬で1200戦


⑤ クリノガウディー
今回1番人気になりそうですが、懸念点は多いのではないかと思っています。①今回が右回りのレースであるということ。右回りでパフォーマンスを落としてしまっていることは疑念としてありますし、決していい条件ではないと思います。②馬場の問題。重馬場がダメというわけではなく、パワーが求められる馬場では厳しいのではということ。③圧倒的斤量の問題です。58キロがおかしいとは思いませんが、この馬の本質的な能力と比べればやや見込まれてしまった模様。
前走の走りを見て人気になりそうなものですが、懸念点もあることは確か。もう少しほかの馬もよく見てみないとわかりませんが、他に買いたいなと思った馬がいればそっちから行きたいと思わせるくらいの評価です。
🔴 前走の走りからスプリント適性の高さがうかがえる
🔴 今までのメンバーレベルの高さ
🔴 安定して先行できる脚質
✖ 右回りへの適正の低さ
✖ パワーが求められる馬場でのパフォーマンス
✖ 斤量58キロはやや見込まれすぎた


⑥ グランドロワ
もし本当に出走してくるのであればあまりに強気すぎる陣営の判断ですよね。先週の東京はかなりパワーが求められましたし、その中で最も伸びない最内を逃げ抜けようとしたわけですが、東京の長い直線で捕まり6着に。とはいえ、走り自体は小回りや直線の短い競馬場でなら勝ちまであったと思います。
前走、そして4走前に阪神1200重馬場で逃げ切っているようにパワーが求められる馬場への適正は非常に高く、今回も穴でなら注目していきたい一頭です。
🔴 パワーが求められる馬場への適正の高さ
🔴 逃げを決め込んで乗ってくるので今の阪神とは合いそう
🔴 直線の長い東京から阪神への舞台替わりはこの馬にとってプラス
✖ かなり過酷な連闘
✖ 若干斤量が苦しいかも


⑦ ショウナンアンセム
昨年のCBC賞から1年の長期休養明けの今回ですね。年齢を重ねることにより、若干スプリントでの追走に苦戦しているようですが、今回の休みがどう影響してくるのか。
過去には1200~1600の条件戦ではトップ戦線で戦えていた馬なので期待はかかるとは思いますが、正直ここはきついのかなと思います。調教も見れていないのではっきりとはわかりませんが狙う必要があるのかといわれれば、わたしとしてはないと答えたい。
🔴 そもそも1200~1600の条件戦トップクラスの馬
✖ さすがに長期休養明けで強気の買いは怖い
✖ 年齢を重ねてスプリントペースの追走に苦戦


⑧ ジョイフル
過去に阪神1200でナックビーナスに完勝したことがあるということからも舞台適性は非常に高いと思います。多少であれば馬場がしぶっても問題なく走ってくれると思いますが、56キロとはやや斤量は見込まれてしまった。
持ち時計自体はメンバー内でもトップクラスで、これまたいつもの中京開催ならがっつり狙っていたと思いますが、今の阪神でこの脚質はいかがなものか。
🔴 阪神1200への舞台適性
🔴 多少なら馬場しぶりでも
🔴✖ 56キロとやや斤量は見込まれてしまった
✖ 今の阪神1200での馬場なら後方からは厳しそう


⑨ タイセイアベニール 
非常に器用な馬で、先行策も後方待機もどちらも上手にこなしています。ここ4戦の内容が非常によく、どのレースでも順当に力の高さを示している形となっています。
個人的には9戦前に今回と同舞台で行われた1000万条件戦千種川特別での内容を高く評価します。スタートで出遅れてしまい、道中ポジションを取り直すのに相当脚を使いながらも上り最速記録で2着まで。しかも展開も向いておらず、掲示板内はこの馬を除く4頭がすべて4角3番手以内での先行有利な展開。その中で脚を使って中団に取り付き、なおかつ終いは伸びて上り最速で2着はかなり優秀。
斤量も56キロなら妥当な斤量ですし、むしろ軽めのハンデだなという印象。スムーズにゲートを出れば先団に取り付くのは楽でしょうし、軸候補の一頭でしょう。
🔴 先行策を選択できそう
🔴 近4走の内容充実
🔴 同舞台での9走前での内容が相当優秀
🔴 シンプルに松山さん継続騎乗は心強い
🔴✖ 56キロは手ごろなものの、もっと軽くてもよかったかな
✖ 器用で先行策後方策どちらも取れるが、出遅れたら厳しい


⑩ ダイシンバルカン
過去何度も狙ってきた馬になります。今回何が魅力的かというと斤量52キロとかなりの軽いハンデを見込まれたということ。国分優作さん騎乗時はそれなりにポジション取ってくるのでこの斤量活かして前目で勝負できればおもしろいかもと思っています。
ただそもそもの力的に足りていないのは明らかなので、推せる要素は国分優作さん騎乗ということと斤量。あとは枠次第。
🔴 斤量52キロはかなり魅力
🔴 国分優作さん騎乗はこの馬にとって好条件
✖ そもそもの力は足りていない


⑪ ディープダイバー
阪神という舞台への適正は悪くないとは思いますが、陣営がそこまでこだわって1200を使ってくるということが個人的にはイマイチわからない。新馬時代のマイルでの走りはなかなかいいものを見せていたし、マイルのほうが合いそうな走り方はしていました。
前走の阪急杯での位置取りや追走を見ている限り、このクラスまでくると追走で手一杯という風に見えますし、もう少しゆったりと追走できる条件のほうがいいとは思います、その中で今回さらにペースアップが見込まれそうなスプリント戦に登録となればかなり厳しいとは思います。重たい馬場でも走れる馬なだけに、馬場が相当悪くなって上りがかかる馬場になってでもくれればもう少しやれてもいいのかも。
🔴 阪神適正の高さ
🔴✖ 馬場状態次第ではもう少しやれても
✖ 1400の追走でも手一杯なら1200はもっと苦しくなっても


⑫ ディメンシオン
ここ数戦の相手関係はかなり強者揃いな感じはありましたし、ここでメンバーレベルが下がるのはいいと思います。初スプリントになるものの、スピードはある馬ですし、重馬場でも2勝を挙げているので、パワー向きの馬場への適正も高いとは思います。
ただ、適性の面では阪神よりかは中京のほうがいいのかなとは思うし、なかなか取捨に迷います。
🔴 パワー向きの馬場への適正も高い
🔴 近走よりもメンバーレベルの易化
🔴✖初スプリントが懸念も二の足は速く、スピードもあるため対応可能では?
✖ 阪神よりかは中京のほうが適性は高かった


⑬ ナインテイルズ 
さすがにこのメンバーとはいえ力が足りていないと思います。
とはいえ、過去に阪神1200で好走したことが数回あり、舞台適性の高さはうかがえます。先行力の高さは評価できるものの、絡まれると弱さが出るのでそのあたりの兼ね合い次第ではあると思います。
🔴 阪神1200での好走歴
✖ そもそも力が足りてなさそう
🔴✖ 先行力は高いが、絡まれ弱い面はある


⑭ ノーワン
もとは牝馬クラシック戦線に加入できるくらいの素質馬ではあったものの、フィリーズレビュー以降全く結果は出ていません。牝馬は一度ダメになると復調までにかなりの時間を要すといいますし、馬としては厳しい状態なのでしょう。
差て適正としてはマイルもきつい、1400もきつかった。でももっと長い距離はもっと厳しそうといった中でのスプリント選択でしょうが、敗因が気持ちの面にありそうな時点でどの条件もきつそう。
🔴 そもそもの素質は高そう
✖ 牝馬で長期間結果が出ない馬は復調まで時間を要す
✖ 苦渋の選択でのスプリント戦線参加


⑮ ミッキースピリット
音無厩舎のスプリント戦で松若風馬さんは定着化してきていますね。まあそのパターンで結果も出ていますし、そこはまったく気にしません。前走は内枠を活かし、我慢して我慢して一瞬だけ抜け出して勝ち切る競馬。この馬自身のレースセンスは非常に高いとは思います。
今回何度目になるかわかりませんが、今までの中京でなら狙ってたと思います。パワーがあるタイプではなく、粘って一瞬の切れ味で抜け出すタイプなので、今の阪神とは合わなそうな点は懸念点です。
🔴 音無厩舎×スプリント戦×松若さん騎乗の通常運転
🔴 前走の勝ち方がレースセンスの高さを見せる
✖ 切れ味で勝負するタイプなので今の阪神ではどうか
🔴✖ レースセンスは高く評価しているので、どれだけカバーできるか
🔴✖ 夏競馬は実績ではなく勢いが重要になるので、はっきり言って怖い


⑯ ラブカンプー
使い詰めの状態から休みを与えられ、結果全く走ることを忘れてしまった感のあるこの馬。51キロの斤量は非常に魅力的ではあるものの、さすがにここにきての復活劇は考えにくい。もう立場的にもアイビスサマーダッシュのたたき台としてここを使えるようなものではないでしょうし、仕上げてくるとは思いますが。
🔴 斤量51キロという軽いハンデ
✖ さすがに走れてなさすぎる


⑰ レッドアンシェル
シルクロードステークスでの大敗からリズムを崩している模様。当レース騎乗のフォーリーさんは、「ゲートを出るときにぶつけてしまったか何かで痛めてしまったと思う。このまま追っても深傷になってしまうので追うのをやめた」という旨のコメントを残している。
休みを挟んだ京王杯では負けはしたものの、そこまで悲観する内容ではなかったと思います。だいぶ持ち直したとは思いますし、そこを経験してからの今回であればもう少しやれてもいいと思います。
そもそもトップ戦線で活躍できるだけの馬なので、リズムさえ戻ってくればという感じだと思いますが、調教次第ですね。
🔴 地力の高さはメンバートップクラス
🔴 2走前の惨敗はコメントから敗因はっきり
🔴✖ 馬のリズムが戻ってなければ再び大敗も


⑱ ロケット
今回穴でねらってみてもいいのではと思っている一頭です。
個人的には4走前の東京不良馬場での2勝クラス戦の勝ち方が衝撃的な内容で、いつかもう一度パワーが求められる馬場で買おうとお気に入り登録していました。その結果が2走前だったのですが、そういう意味では今回も十分狙えそうです。
前走は好枠確保も、やりたかった競馬をグランドロワにあっさりやられてしまい、結果ハナをつずってしまうわ直線で前カット食らって詰まるわで散々な内容。
本当に今回こそ逃げてくれるのであれば1200の条件は問題なさそうですし、パワー型なだけにハナ切って押し切ることも可能だと思います。
また、酒井さん騎乗で52キロという軽ハンデはかなり魅力だと思います。人気どころがこぞって不安持ちなのでここで一発期待しても。
🔴 道悪でのパワー競馬を評価
🔴 4走前の勝ち方は好内容
🔴 酒井さん騎乗で52キロの軽ハンデは魅力
✖ 枠次第では何もできず終了の可能性


簡易評価

以上、出走確定前の全頭見解でした。最後に現時点での簡易評価をば。

A+ タイセイアベニール

A  アウィルアウェイ・レッドアンシェル

B+ クリノガウディー・ディメンシオン

B  ミッキースピリット・ロケット

現状特注馬というわけではありませんが、ロケットには注目してみたいですね。逃げの手を打てればスムーズですし、斤量も手ごろ。穴人気してしまいそうな点はありますが、オッズがつくなら妙味はあると思います。


おわりに

あとは人気次第ですがアウィルアウェイあたり。クリノガウディーは条件次第では圧倒的です。でもその条件が今回かといわれると怪しい。そのあたりに漬け込むすきはありそうですね。

現状軸にできるかなと思うのはA+評価をつけたタイセイアベニール。過去の同舞台でのレース内容は強烈でしたし松山さんの継続騎乗という点も心強いですね。

では本日はここまでで。明日はラジオNIKKEI賞の全頭見解を予定していますのでお楽しみに。





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いちご
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