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チョコレートの思ひ出
バレンタインも近づいてデパートはバレンタインフェアも真っ盛り…。
1箱に上品に詰められた5つばかりのチョコのお値段に「え!?」となるほど
有名ショコラティエの名前も知らない昭和のおばちゃんの子供の頃を思い出したので語らせてもらいます🤭
小学3年生で、初めての引っ越しをしたアパートは、6畳2間の風呂無しだったけど同じ年頃の子も多くて学校から帰るといつも遊んでいた。
その中にシンちゃんという男の子がいて、お母さんはとても美人でおしゃれでアパートの井戸端会議でも一際美しかったのを覚えている。
ある日、いつものようにへらへらと庭で遊んでいたらシンちゃんのお母さんが私たちの前に来て味噌のようなモノを抱えているがそれにしては固そうで…「おばちゃん、それ何?」と口々に言うのを聞いて「これな、チョコレートの固まり。おっちゃんが持って帰ってきたからみんなで食べ」と言われたけど板チョコならまだしもこの固まりをどうやって食べるのだ?と顔を見合せながらとりあえず銘々スプーンを家から持ち出してガリガリしながら食べた。当時もチョコはあったけど「食べ過ぎたら鼻血出る」というナゾの理屈でそうそうお目にかかれないオヤツだったので皆夢中になって食べながら「シンちゃんとこは、いつも食べられてええなぁ」と思ったのだった。
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シンちゃんのお父さんは、チョコレート工場に勤めていたのか、どうやってあの固まりが手に入ったのかはわからないけど、それから2度ばかりおこぼれにあずかってはその度にみんなでガリガリやって食べてた🤭
今にして思えば、シンちゃんは一人っ子で性格もおとなしいのであまり外に出て私たちと木登りしたり庭でドッチボールやらをした記憶がない。
チョコレートの固まりのときは、みんなと一緒にガリガリやってたけど家に戻ればひとりでガリガリやってたのかなぁ。もしかしたらみんなと遊ばせたいという親心だったのかなとも思ったりしながらあの時の味を思い出している。
狐火や幼子の見るチョコレイト
(きつねびやおさなごのみるチョコレイト)
お読みくださりありがとうございました🍫
バレンタインのチョコといえば、アサオカローズとモロゾフがコラボしたチョコが忘れられない…復刻しないかしら…。ほんっっとに美味しかったのよ。