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清航館通信 2022年3月号 「断熱リフォームの波が来た」

もうすぐ春ですね。冬の寒さは幾分和らいできましたがまだまだ寒い日が続いています。今年は灯油代も電気代も高騰していますので、光熱費が心配で暖房を我慢するか悩んだ方もいたのではないでしょうか。
木造住宅の省エネ基準はこれまでに何度も改善されていますので、築年数と建物の寒さは比例すると言われています。最近の住宅の省エネ性能は以前と比べて進化していますが、地球温暖化対策としては不十分なものも多く、令和7年には厳しい省エネ基準が義務化されることが決まりました。この基準で住宅を建てると、エアコン一台で廊下やトイレまで暖房可能となり、設備機器の更新費用や光熱費の心配から解放されます。
しかし、新築住宅の省エネ化だけではCO2削減には限度がありますので、国は既存住宅の省エネ改修にも力を入れています。窓や外壁に断熱性能の高い建材を使用して、省エネ効果に一定の向上が見込める省エネリフォームを行った場合に、費用の一部が補助される仕組みがそれです。年度末ですので今年度の受付は終了していて、4月以降の情報はまだありませんが、既存住宅の省エネ化への取り組みはしばらく続くはずですので「断熱リフォーム・補助金」などで検索してみるといいです。
とてもありがたい補助制度なのですが、これらの多くは工事完了後の必要書類の提出までを年度内に終えることが条件となっています。省エネリフォームの計画を立てて、図面を作成し、補助金の申請が受付となってからの着工となります。のんびりしていると工事期間が確保できずに補助金を諦めることになりますので早めの準備が大切です。省エネ住宅は健康で快適な暮らしにもつながりますので、断熱リフォームの補助制度を上手に活用してみてはいかがでしょう。

追記:文章は2022年のものです。ちなみに今年11月29日に住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案が閣議決定されており、省エネ住宅に対する補助制度は来年も継続予定です。
https://www.env.go.jp/press/press_04098.html

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