清航館通信 2020年3月号 「インターンの大学生が港町を楽しむ」
中之作プロジェクトでは、復興庁主催「復興創生インターン」からの大学生3名を受け入れ、中之作・折戸地区の空き家等のリサーチ活動を行うことになりました。草野壱成さん、細川奈々さん、金子菜々さんの3名が2月17日から4週間、地域のみなさんと交流しながらヒアリングを行い、ミニイベントの開催や、中之作・折戸の魅力を発信してもらっております。
インターン最初の1週間は折戸地区を訪ね歩きました。3人は地域の方々と関わりながら、魚の捌き方を教わったり、船に乗り港の外から中之作を眺めたりしています。彼らには事前に公共空間について書かれた3種類の本を渡して、3人で回し読みするように伝えました。町の多くのスペースは公共空間で、それらを自分たちで整備する可能性について考えてほしかったからです。
例えば港を散歩しているとゆっくり休む場所がありません、公園ではありませんので当然かもしれませんが、簡単なベンチがあったらどうなるかを想像してもらいました。散歩の途中でベンチに腰掛けて風景を眺める人や、地元の方が釣り人と談笑する風景を実現するにはどうすればいいでしょう。普通に考えると市役所に相談するのでしょうが、自己責任でそこにベンチを置いて自分で管理することの可能性について考えました。そして3人は小さな公共空間を自分で管理することを体感するために「DIYでのベンチづくり」に挑戦しました。
不慣れな電動工具を使い作り上げた世界に1つのベンチですが、サンシャインマラソンのコースを走るランナーを中之作港で応援するのに使いました。居心地のいい町をつくる方法についてインターンの学生と真面目に考えています。
インターンの活動の様子はホームページ上で公開していますので興味のある方は読んでください。 https://nakanosaku.xsrv.jp/blog/2020/02/
(この文章は2020年3月に地域の回覧板用に書いたものです)