清航館通信 2019年9月号 「廃材とドラム缶風呂」
DIY作業での月見亭リノベーションを3年以上続けてきたら増えてしまったものが【3つ】あります。
1つは「道具」です。木材加工に使う電動工具や大工道具、建物の裏側に畑を作るための農具、敷地の雑草や樹木を伐採するための器具もあります。カフェが始まるまでは道具の置き場で困ることはありませんでしたが、月見亭の中にこれだけの道具を収納するスペースは用意していませんでした。
2つ目は「燃料」です。正確には薪に加工可能な端材や伐採した樹木などの燃えるゴミの山です。修復作業で出た木材は建物の裏側に積み上げてありますが、この大量の木材を山の上から人力で運び出すのは無理があります。キレイに切りそろえて積み上げれば、建物の裏側のゴミの山が片付きます。ごみを薪として活用するドラム缶風呂は用意できています。
3つ目が「技術」です。週末ごとに続けてきた作業により、ベテランの参加者は先生の指示なしで作業ができるレベルまで上達しました。5月の連休に清航館の庭に建てたピザ窯の屋根は、大工さんの手を借りずにありあわせの工具とホームセンターの建材で建てましたが想像以上の出来栄えで驚いています。
「道具」と「燃料」の置き場に困っていて、「技術」があるわけです。これまでのDIY教室の集大成ともいえる小屋づくりが企画され、5月から【農具舎】づくりが始まりました。この小屋の裏側には薪が積み上げられ、ドラム缶風呂の脱衣室にもなります。入浴中の目隠しとなる大型扉も計画しました。
先日、小屋が完成し道具の引っ越しが行われました。薪の加工は継続中ですが、木材ゴミは徐々に減っています。今後はこの【農具舎】を活用して月見亭の周辺整備が始まります。月見亭までの傷んだ路地の修復、畑の拡張、実のなる木の植樹などから始める予定です。もちろんドラム缶風呂の入浴希望者も募集しています。
(この文章は地域の回覧板用に2019年9月に書いたものです)