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パパ、育休6ヶ月取ってみた

イチ芸ラジオ、ryo:です。

嬉しい事に、2月に第二子が生まれまして、育休を取りました。6ヶ月ちょっと取ったのですが、その結果をお伝えできればと思います。


取得にあたっての環境

運良く、ホワイト企業に勤めているので「産まれます。6ヶ月育休取ります。その前に有休も取ります」と伝えただけで承認取れました。これはとても恵まれた環境だな、と今でも思います。うちは今だにハイブリッド出勤(出社でも在宅でもOK)なので、子供と生きるにはかなり良い方の環境だと思ってます。
ただ、僕はずっとコテコテの営業職で生きてきた人間なので、「自分が6ヶ月居なくても回る」という事についてはモヤモヤします(笑)
自分の周りのに「育休半年取るんだ」と話すと、ほぼ全員の第一声が「いい会社だね」でした。僕の事については、その後。今の日本はそういう環境なんだな、と思いました。

取得期間

2024年2月中旬〜2024年9月1日
約半年ちょっとでした。
育休としては6ヶ月弱取って、その前に有休を多めに付けた感じです。
出産後から育休を取り、その前に余ってる有休を付けて出産前の時間をゆっくり過ごそう。という予定でいたのですが、予定日よりも少し早く産まれたので、結果的に有休初週から乳児との生活が始まりました。なので、結果的にはとても良いタイミングで有休取れたな、と思いました。

もらったお金について

最初の3週間は有休なので普通に給与として貰いました。
具体的に書くと
①2月中旬〜3月中旬:有休
②3月中旬〜5月中旬:育児休業給付金1回目
③5月中旬〜7月中旬:同上 2回目
④7月中旬〜9月1日:同上 3回目
という区分です。
給付金は「育休取得日から丸2ヶ月間ごとに申請」なので、それぞれの区分の最終日後に会社からハローワークに申請を提出。ハローワークから本人へ振り込まれる、という流れです。
したがって、入金のタイミングは
①3月の給与で会社から入金。
②5月末頃にハローワークから入金
③7月末頃にハローワークから入金
④9月末頃にハローワークから入金
という感じでした。
④については、9月の会社からの給与と重なるので、そこはわりと金銭的に余裕が生まれます。
ですが、頭の2ヶ月は無給になります。
僕の場合は2月に給与をもらい、3月には1/3ほどの給与をもらい、次に貰ったのは5月末。ここだけなかなか大変でした。

それから、もらえる金額については
「給与の67%」
「2ヶ月分」
「最大30万円」
という縛りがあります。
一瞬、「67%しかもらえないのか…」と思いますが、この67%というのが絶妙な数字で、普段もらっている給与って、実はなんやかんやで30%くらい引かれてます。なので、実際の手取りは普段の給与とさほど変わりません。
月給が70万円です!みたいな人は、「最大30万円」がネックにはなりますが、普段の月給額面が50万円くらいまでの人であれば、普段の手取りと、あまり変わらない額がもらえます。(ただし、2ヶ月に1回ですが)

もらえる料率については、
育休取得から6ヶ月まで→67%
育休取得から12ヶ月まで→50%
育休取得から13ヶ月目以降→0%
です。
半分になるのは厳しいな、と思って、僕は6ヶ月の取得でした。

問合せ先

上記しましたが、育休手当は
①会社がハローワークに申請。
②ハローワークから個人に振り込まれる。
という流れです。
①→②は、結構早いです。うちの地区は2〜3営業日で対応してくれたと思われます。
もちろん地区によって差はあるとは思いますが、ここで2週間とかかかる地区は無いと思います。
なので、早く入金してもらえるかどうかは、①がどれだけ早いか、にかかっています。

具体的に例を挙げますと…
9/15から育休を取得した場合、2ヶ月後の11/14で区切られます。
で、もし会社がめちゃくちゃ優秀で、11/15にハローワークに申請を出したとします。そうすると、遅くとも11/20頃には入金される、というイメージです。
これは相当早いです。超絶優秀なコンビネーションです。
うちは①が2週間くらいかかったので、上の例でいくと11/29にやっと会社からハローワークに申請が出て、11/30とか12/1あたりに入金された、くらいのスケジュール感でした。
これが普通くらいなんですかね。平均までは分かりませんが、普通に①に1ヶ月かかったり2ヶ月かかったりする事もあるそうです。
2ヶ月はヤバいですね。9/15から育休に入り、手当もらえるのが1月下旬とかです。3〜4ヶ月分の貯えがなければ破綻します。
しかしながら、そういう可能性もあるそうなので、育休を取る予定の人は、自分の会社の人事とか経理とかに「今までの実績」を確認しておいた方が良いかもしれません。

で、問合せ先ですが、もう書いてる通りです。
①が行われるまでは、自分の会社。②についてはハローワークに聞きます。
ハローワークに行くと、①が行われたか?(つまり、今②を待ってるところか?)を確認する事が可能です。
担当者によるかもしれませんが、自分の育休申請自体が出ているかどうか、も教えてくれます。
(育休取得については登録されているが、①の申請はまだ来てません、みたいな)
まぁこれが分かれば少し安心ですよね。

感想とアドバイス

良いシステムだと思います。
やっぱり、どれだけ育児したくても、お金が無いと話になりませんからね。あとは、育休を取れる雰囲気が社内にあるかどうか、ですね。
うちは有休も育休も取りやすい雰囲気なので、ちゃんと取る人が多いです。
産育休をしっかり取ってる人も多いですし、男性の育休もしっかり取られてます。
とはいえ、そんな雰囲気の会社であっても、周りの会社の人に聞いても、男性で6ヶ月取る人は少ないです。1ヶ月くらいの人が多い印象です。
しっかり育休取って育児した身からすると、「1ヶ月で何するの?」という感じです。
ディスったり否定したりしたいわけではありません。本当に疑問なんです。それなら取らなきゃいいのに、くらい思います。
例えば上の子がまだ小さくて、お母さんが退院して動けるようになるまで、せめて1ヶ月だけでも休み取って家にいたい。とかなら分かります。
でも、ただただ「育休取ってみよ〜」くらいのテンションで1ヶ月だけ休み取られても、奥さんも逆にストレスなんじゃないでしょうか。
育休取ったとしても、最初の1週間は結局仕事の残りがあったり、平日休みに自分が慣れてなかったりして、何も出来ずに終わります。
2週目から「自分が家で何をすべき」かを探します。
3週目で見つけて、少しずつこなせるようになってきます。
4週目は仕事への復帰の準備です。
え?あなた何かしましたか?って感じですね(笑)
もちろん、普段からガッツリ家事やってるパパであれば、育休初日からフルスロットルで活躍できるかもしれません。
でも、お手伝い感覚で家事をしたり育児を"手伝った"りしてるパパは、多分1ヶ月じゃ何の成果も成長も無いと思います。
それくらい、生活が違います。
忙しい、という意味では同じですが、種類が全然違います。なので、1ヶ月じゃ無理です。会社の人からは「1ヶ月も抜けてボケてない?」みたいに言われるかもしれませんが、1ヶ月くらいではボケません。ボケないという事は、脳みそが家庭にシフトチェンジもしていない、という事です。
普段、家庭参加をあまりしていない人が育休を取るなら、「育休取ってる俺は偉い」みたいなのどーでも良いので、しっかり6〜12ヶ月取って下さい。
それだけの期間取ると、仕事をちゃんとやってきた人、仕事が好きな人ほど、焦ります。
6ヶ月も抜けるとなると、会社の人もその人に仕事残しておけないので、ちゃんと引き継いでくれるハズです。(もし引き継いでくれないようなら、そのチームはちょっと危ういと思います)
ちゃんと引き継がれると、自分の手元には何も残りません。あるのは育児と、ママの手伝いです。
この手伝いというのは、ママが出来ない事をフォローすれば良い、という意味ではありません。
ママが新生児に集中できるように、周りの事をやる、という意味です。
こんな偉そうに書いてますが、僕も出来ませんでした。
色んな事が抜けてしまったり、家庭(子供やママ)優先ではなく自分優先で考えてしまったり…
仕事の考え方だと、成果を挙げたり、結果として成功したりする事が求められますが、家庭や育児はそんなカチッとした正解や成果なんてありません。
安全に、安心できるようにする。
寝てようがトイレしてようが風呂入ってようが、常に子供に対するアンテナを張ってないとなりません。
これがね、不思議な事に母親はちゃんと出来るんです。父親は出来ません。出来ないけどやらなきゃいけないんです。だから、常に考えて行動しなきゃなりません。
そういう意識が出来るようになってくると、「休んでいる」という感覚は無くなります。
僕は2ヶ月くらい経った頃、ようやくその感覚になりました。最初の内は「まだ休みだ〜資格の勉強とかしちゃおうかな〜」なんて考えてましたが、甘かったです。結局数ページ見ただけで6ヶ月が終わりました。
まぁでもそんな感覚で過ごせたおかげで、仕事への復帰は感覚的にはスムーズでした。
休み→仕事、という変化ではなく、仕事→仕事みたいな変化だった感覚です。転職した、みたいな。
とはいえ、知識が抜けまくってましたけど(笑)

もし仮にまた子宝に恵まれるような事があったら、次は12ヶ月取れるようにお金貯めておきたいです。
子供って、6ヶ月じゃまだまだ成長途中なので、あと6ヶ月見ていたいです。
仕事始まった途端、子供と関わる時間が減って、見る度に大きくなってしまってるような感覚です。

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