タイのイベントレポート - Idol Exchange
COVID-19による非常事態宣言が8月31日までまた1ヶ月延長されたタイですが、8月になってアイドルのライブイベントが本格的に復活。
今回は2020年8月1日、2日に開催されたIdol Exchangeのレポートです。
Idol Exchangeとは
Idol Exchangeとはタイの有名デザイナーKung Saruda(JAPAN EXPOとかでもよく見かける)と有名総合デパートMBK Centerが主催するアイドルイベント。
年間を通して毎月の開催を予定しているようで、既に9月の開催日、出演グループも発表されており先日のイベント会場でチケットも販売されていました。
会場は主催であるMBK Centerの店外スペース。高架鉄道BTSの駅から直結、ペデストリアンデッキの下なので雨天でも開催可能、照明もあり日没後も問題ないという好環境です。
ちなみにMBK CenterにはBNK48デジタルライブスタジオ、めいどりーみん、アニメイトなどがあり、オタクカルチャーが浸透している土地柄でもあります。普段なら外国人旅行客でも賑わっているデパートです。また、アイドルイベントだけでなく毎月いくつもの催し物が開催されています。
第1回目である8月の開催時間は8月1日、2日の両日昼12時から夜21時までの各9時間。ステージは1つで1グループの持ち時間は10~20分。物販ブースは7つで1グループ2〜3時間での利用。8時間枠のグループもありましたが。規模間としては比較的大きい部類のイベントだと思います。
入場チケットは1日200THB、リストバンド式。ステージ観覧エリアおよび物販エリアに入る際にチェックされます。初日はチェックがガバガバでデパートの買物客がぬるっと入ってきて椅子で休憩してたりというのも見かけましたが。
なお、年間VIPパス(10,000THB)なんて物も存在します。
COVID-19の影響
今回はCOVID-19の影響もあり、ステージ観覧は用意された椅子に着席、椅子は先方エリアに40席程度、後方エリアに100席程度ゆったり目に間を開けて設置してありました。後方席の後ろの立ち見エリアもソーシャルディスタンスということで立ち位置のマークが付けられていました。私は三脚を立てたかったので立ち見エリアから写真撮影、動画撮影してました。
約半年ぶりのアイドルライブイベントということで混雑すると予想していましたが、出演グループによるものか、COVID-19によるものかわかりませんが、ステージの観客の数は私の想像よりも少なかった印象。後方エリアの着席率は常に50〜60%程度、立ち見エリアはいつ行っても最前で観れる程度でした。平行物販だったのである程度分散していたことでそう感じたこともあるかもしれませんが。
観覧エリアは1日2回の休止時間を設けて一旦全員退出、その間に消毒清掃を行っていました。今回はグループが出演、2日間に渡りステージパフォーマンスと物販を行っていました。
物販はどのグループも基本的にチェキをやっていたようですが、物販エリアの様子はオタクがみんなマスクをしている以外は通常通りといった感じでした。 チェキ撮影時はみんなマスク外してました。エリアがそれほど広くはないのでいわゆる密な状態。アイドル側はグループによってフェイスシールドをしていたりしていなかったり。
観覧エリアの着席という違いがあるものの、ステージと物販は従来と特に変わらない様子が戻っていました。オタクのMIX、コールについても特に制限されていなかったのか、わりと声が出ていました。外の開けた空間でマスクしてなので厳しく制限する必要はないという判断でしょうか。
基本的に着席観覧なので、熱量というところでは盛り上がりに欠けるところはしかたないかなと思います。
ちなみにタイでは「タイチャナ」というコロナ対策の入店管理システムがあり、観覧エリア、物販エリアそれぞれの入口に登録用のQRコードが掲示されていましたが誰も登録してませんでした。
このシステムが導入された当初はコンビニやデパートなどの入店時、退店時に登録が徹底されていましたが、最近ではもうみんなスルーしている状況です。
出演グループ紹介
中堅グループから新規グループまで30グループが参加。コロナ禍の中結成され今回のイベントでステージデビューとなるグループが9つ程ありました。また、女性アイドルだけでなく男性アイドルグループも5グループ程参加していました。
私は基本的にDDなのでいろんなグループを観たかったのですが、並行物販のため全部のステージを観ることはできませんでした。いくつかのグループをステージや物販の様子と共に紹介します。
ちなみにほとんどのステージは誰かしらが撮影してYouTubeに上げられてるので検索したら見つかると思います。
▼ShiningStars
8月2日、この日はメンバーのひとりVeevieの卒業ステージでした。イベントの数日前に卒業発表とこの日がラストであることが告知されました。
卒業ライブとしてステージ演出もよく考えられており、これほど手厚く送り出される卒業は珍しいです。
少し前にもう1人卒業していたので、ShiningStarsは8人体制へと変わりました。
▼HAPPYTAIL
HAPPYTAILは新メンバー加入。4月にメンバー1人が卒業、6月に3人が加入して7人体制へとなっていました。7人では今回が初めてのステージでした。
既存メンバー4人で登場して2曲、MCで新メンバー紹介からの7人で1曲披露という構成。1曲に集中させることでライブパフォーマンスの完成度を高めることにこだわったようですね。
▼The Glass Girls
ここのところ人気上昇中のTGG。本イベントに先駆けて7月9日に行われたブレスカンファレンスでもライブを行うなど主催からプッシュされているらしい。先日のJAPAN EXPO MALAYSIAで初披露した日本語曲もステージ初披露された。
▼SECRET12
SECRET12もオタクの増加がすごい。Idol Exchangeではチケット購入者による人気投票があるのだが、8月の女性人気No.1はグループも個人もSECRET12だったことからもオタクの数の多さが伺える。
▼HatoBito
今回ステージデビューの新しいグループ。11人組ですが今回は各日半分ずつの出演だったようです。
私が以前応援していた全列切り特典会(解散済み)のメンバーであったAiriがキャプテンを務めるグループなので個人的に注目してます。
若くて可愛いメンバーが揃っているのでかわいい系の楽曲かと思っていましたが、今回披露されたのはアイドルグループとしては珍しいアコースティック曲でした。
全員出演でないこと、AiriがMCだけだったことを考えるとメインの楽曲が完成しきっていないための仮パフォーマンスだった可能性も考えられますが。
▼CM Cafe
地下アイドル界の大所帯CM Cafeグループ。今回新たにグループ内ユニット再編の発表があった。物販も8時間枠で昼から夜までぶっ通しで行っていた。普段はユニットごとにステージに立つのでグループ全体+研修生が一堂に会するのは初めて見ましたね。
▼MAYDAY
楽曲が好きなグループのひとつ。ではあるが、今回はタイミングが合わずほとんどステージを観られなかった。来月観に行けたらステージ動画を撮影したい。
▼Habita Land
グラビアアイドルグループGranitaから転生したHabita。どんなステージになるかと思っていたらオリジナル曲のライブでした。ライブパフォーマンスの出来はまだまだこれからといった感じでしたが、物販の盛況ぶりはさすがでした。グラビアアイドルグループはまだ珍しいのでこれからの活躍に期待。
▼Tantei Shojo
7月26日、ステージのタイムテーブル発表と同時に突如現れた新規グループである探偵少女。イベントまでの5日間にFacebookで1人ずつティザー公開されていた。1人目に公開されたメンバーが横顔だけだったものの、私が応援しているMagicalStarの元メンバーNaruだとすぐわかり11ヶ月ぶりに再会。
今回のイベントではMCのみでパフォーマンスは無かった。9月のステージが楽しみである。
▼WISH23
チェンマイの新しいグループ。このグループも今回ステージデビューだったらしいが、ライブパフォーマンスの完成度は高かった。わりと人気が出そうだと感じた。
3月に別のイベントで見かけておりてっきりバンコクのグループだと思っていたが、おそらく今後もバンコクのイベントへ参加することが多いと予想されるので結構楽しみなグループ。
▼Dearary
元DaisyDaisyメンバーのソロアイドル。今回はステージは無く、物販のみ参加。最近DAKASIというお茶屋さんの宇治抹茶キャンペーンガールをやっているようで8月1日は緑の着物で登場した。(同日に別の所で宇治抹茶のイベントがあったらしい)
▼その他
MeltMallow、AKIRA-KURØはステージのタイミングが合わず。
Dearest、A'T-Miss、BlackForceといった新しいグループも出演していて、地下アイドルがどんどん増えてるなと実感。
▼男性グループ
メンズアイドルは全然わからないですが、ステージの時間前には多くの女性ファンで入場列ができていて人気の高さが伺えました。我先にというようなことにはなっていなかったようなのでそのあたりのマナーはわきまえている様子。メンズアイドルの物販は無かったようですが、今の会場構成でやったらおそらく大変な混雑になるでしょうね。
まとめ
コロナ禍の収束に向かいつつあるタイ、バンコクで先陣を切って開催されたアイドルイベントであるIdol Exchange。年間を通して開催される第1回目となる8月はまずまずの盛況ぶりでした。これを機に他のイベントも復活して賑わいが戻ってくれることを切に願います。
すでに9月の開催も決定していますが、ほぼ同じ顔ぶれでの開催が毎月続くのか、今後どのような変化があるのか非常に興味深いイベントであります。
日本や外国からの渡航制限が緩和されて他国のアイドルも参加できるようになるとより一層の盛り上がりが期待出来そうです。
もしタイミング良くタイに来られた際には、MBK Centerでの買い物ついでに観てみてはいかがでしょうか。