ICHI FESと「わたし」 藤森千波
ICHI FESの運営メンバーにインタビューを実施する企画、ICHI FESと「わたし」。14人目は、ICHI FESでは舞台装飾に携わっているちいにお話を伺いました。
自己紹介をお願いします
名前は藤森千波(ふじもり ちなみ)です。周りの人たちからはほぼ100%「ちい」と呼ばれています。本名を知らない人も多いです笑
現在の仕事は、3DVRの画像撮影です。たとえば、現在は不動産サイトで室内の様子をパノラマで見れますよね。そのような室内の360°写真を主に撮影しています。業務委託で仕事を請け負っていて、これからもっと活躍できるように取り組んでいます。
座右の銘はありますか?
自分の中では、大切にしている言葉が3つあります。
・人生死ぬこと以外はかすり傷
自分がこの自分として生きられるのは、本当に今だけです。人間はいつか死んでしまいますが、死ぬのが本当に怖いと思っていて。死んでもし生まれ変わっても、自分が自分じゃなくなって違う人間になることを考えると、後悔したくないなって思います。
・一番の失敗は行動しないこと
今この段階で思っているのが、「人生足りないな」ってことです。まだこの先何年生きられるかわからないけど、多分絶対に足りない。だから、その足りない人生をどうしたら最大限に使えるかを考えたときに、「怖いからやらない」は違うのかなと思いました。
難しそうとか怖いからとか、そんなことはもう取っ払って挑戦していかないと、人生間に合わないと考えています。だからなんでも挑戦していきたいです。
・「自分に正直に生きる」
この言葉は、自分が尊敬する方が言っていました。わかっていても簡単にできることじゃないから、最初に聞いたときは「すごい言葉だな」と思ったんです。それから時間が経って、なんと逆に自分が周りの人から「自分に正直に生きててすごいよね」って言われることが増えました。
自分では、まだまだ自分に正直に生きられているとは考えていません。それでも、すごく大事で大きな言葉だと思っているから、ずっとそれはどういうことなのか考えてきたし、常にどこかで意識している気がします。
「怖い」「失敗するかも」「迷惑かな」みたいな気持ちが働くと、自分で自分の行動に制限をかけることってあると思うんです。制限をかけるほうが確かに楽だけど、それって怖いことから逃げているとも言い換えられます。
やらないということはその先を見ないということだから、自分の言う「一番の失敗」につながります。「死ぬこと以外かすり傷」なのに、やらなかったら矛盾してしまいます。自分に正直に、向き合って生きていきたいです。
ICHI FESの運営にジョインした理由・きっかけはなんですか?
最初のきっかけは、運営メンバーのあゆちゃんがICHI FES発起人のどりさんと知り合いだったので、紹介してもらったことです。
自分は、以前から舞台美術がやりたくて、特に音楽ライブの舞台美術がやりたかったんです。その技術をつけるために以前は看板屋で働いていたり、勉強したくてイギリスに行ったりしたこともありました。いろんな人と会って、たくさん考えていく中で、自分の興味は「表現すること」全体にまで広がりました。
舞台美術は、お客さんが会場に入った瞬間に最初に見る部分だと思います。ライブとかフェスの世界観が表現されているし、お客さんをその世界観に引き込むことができる。
自分が好きなアーティストの舞台美術が本当に凄くて、「自分もこれを絶対に作るんだ」と思っていました。だからこそ、興味は舞台美術だけではなくなったとはいえ、舞台美術ができるかもしれないチャンスがICHI FESで訪れたのは、嬉しかったです。
自分自身もやりたいことがある中で、やりたいと思ったことを実現させようとするどりさんとゆうやさんは、魅力的に映りました。そんなお2人の力になれたらという気持ちは強かったです。
実際に話をしていただいたときに、装飾の責任者をやってほしい旨を伝えられました。責任者というポジションは不安でしたが、「やります」って言ったらこの先どうなるのかわからなかったから、わからないことに挑戦する意味でも、それを楽しむ意味でも「やります」って言いました。
ICHI FESの運営に携わる中で、感じたことや気持ちの変化はありましたか?
思った以上に、運営メンバーそれぞれが熱い気持ちを持っていることは感じました。みんな本業ではないことをやろうとしているけど、作業的な人はいません。
みんな住む場所は違うから、基本的にはいつも遠隔でやり取りをしています。ただ、みんな熱量がすごいしその気持ちが合っているから、遠隔だとしても「仲間だな」と思えます。気持ちが合っている仲間です。
ICHI FESの運営メンバーを一言で表すと、どんな言葉が浮かびますか?
「気持ちで動ける珍しい人たち」ですかね。誰かが本気で何かに取り組んでいても、ここまで他の人に伝わって広がることは少ないと思うんです。たとえば、自分が近くにいる友だちと一緒に同じことをやろうとしても、なかなか難しいと思います。
でも、ICHI FESではリアルで会ったことがない人同士でも、気持ちだけで動ける。「世の中の人がみんなこうだったら、理想的なのかな」と感じています。
ICHI FESの運営を通して実現させたいことはありますか?
ICHI FESの運営を通して装飾に携わったことで、空間デザインをお仕事にされている方と出会いました。いろいろとお話をさせてもらったり、イベントのお手伝いをする機会もいただいたりしました。
「舞台美術をやりたい」と言ってはいたものの、実際にそういったお仕事をされている方との出会いは、これまでなかなかなかったんです。いい出会いをさせてもらったし、今後の人生にも活かしていきたいです。
もう1つ、ICHI FESの運営に携わる中で、あるゴールを設定しました。自分が作ったステージで、自分が作った衣装を着て、自分が作った曲を歌うというゴールです。
オンライン開催になったため、出演することはなくなりましたが、自分で歌詞をかきました。これまでも「曲を作りたい」とは思っていたけど、実際に行動に移すのはむずかしかったです。ただ、自分のやりたいことを発表する場があって、それを聞いてくれる人たちがいたからこそ、「できるかも」って思えたんです。
ステージに立つことはできませんが、ICHI FESが終わってもこれまでの過程は消えませんし、さらに形にしていきたいと思っています。本当に大きなきっかけを与えていただいたと感じました。
記事を読まれている方へ一言お願いします
少しでも自分が「やりたい」と思えることがあるなら、「夢だから」とか「現実的じゃないから」で押さえつけず、やりたい気持ちを消さないでほしいです。「やりたい」と思うことがあること自体、すごくすごく素敵なことだから。
やりたいことがある人は、まずは誰かに話してみてほしいなって思います。誰かに話さなくても口にしたり文字にして、自分がそれをやりたいって自覚したいです。そうしたらきっと少しそれに近づいているんだと思います。自分が感じたことや考えたことを本当に、大切に持っていてほしいなと思います。
ICHI FESは、2021年10月2日(土)・10月3日(日)にオンラインで開催します。
オンライン上ではありますが、皆さまとお会いしたい気持ちは運営メンバー誰もが持っております。ICHI FESの公式ホームページ、およびチケット情報に関しては、以下のURLよりご確認ください。
公式ホームページ→https://www.ichifes.com/
チケット情報→https://www.ichifes.com/ticket
皆さまとお会いできますことを、心よりお待ちしております