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ICHI FESと「わたし」 八木志菜

ICHI FESの運営メンバーにインタビューを実施する企画、ICHI FESと「わたし」。7人目は、関西弁が特徴的な八木志菜(めえめえ)にお話を伺いました。

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自己紹介をしてください

名前は八木志菜(やぎ ゆきな)です。現在は、文化施設で「アートコーディネーター」という仕事をしています。

展覧会や音楽・ダンスといった公演が安全に進むよう、企画の考案やチケットの手配、アーティストさんの宿泊も手配するなど、幅広い業務をこなす役割です。「アートマネジメント」と呼ばれる分野でもあります。

座右の銘はありますか?

「大切にしたいものを大切にする」です。実際、大切にしたいと思っていても、私が思うほど大切にできていないことは多いと感じています。この言葉を最初に聞いたのは大学1回生のときで、自分にとって印象に残る言葉でした。

「親を大事にしたいと思っているのに、本当にできているのかな?」と振り返ってみて、「自分は親を大事にできていない」と感じたからです。そこから、親だけでなく友人、そして自分の生き方も大切にできているのか、常に自分に問い続けています。

ICHI FESの運営にジョインした理由・きっかけはなんですか?

最初のきっかけは、以前から知り合いだった発起人のどりさんが、Facebookで「ICHI FESを開催したい」という投稿をしていて、その投稿を見たことです。

投稿を見たときは「なんかいいな」と思いましたが、どりさんと2年近く会っていなかったし、連絡もとっていませんでした。フェスに行ったこともなければ、エンタメ業界と自分の仕事は違う分野でもあったので、「一緒にやるのはできないかな」と思って投稿にコメントもしなかったです。

ただ、なぜかその投稿は私の頭の中から離れませんでした。

去年(2020年)の夏は私にとって社会人1年目の年でした。コロナの影響で事業は思ったように進まず、できることも少ない状態でしたが、「アートマネジメントの分野で何かICHI FESに貢献できるかもしれない」とあるとき思ったんです。

ICHI FESに関われたら、自分の本業にもいい影響が出るかもしれないという気持ちもあって、ジョインを決めました。

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ICHI FESの運営に携わる中で、感じたことや気持ちの変化はありましたか?

今年(2021年)の3月・4月ごろに気持ちが変わったのは覚えています。

3月・4月までは、ミーティングをしても特に何かが決まるわけではなかったんです。ただ、会場とアーティストへのオファーを本格的に始めた段階で、外との関係性が生まれることにともなって、後に引けない感覚を抱きました。

また、フェスのコンセプトが出来上がっていく中で、私の生き方とどりさんの生き方が似通っていることにも気付きました。私がアートマネジメントの仕事を選んだ大元の理由も、「個の願いの解放」だったんです。

いつの間にかICHI FESにも、個の願いの解放という自分が大切にしたいものと同じコンセプトができていました。

本業とは違うフェスという形でも、個の願いの解放を実現するためにエネルギーを割けるのは、自分によって喜びを感じられることでした。

最初はどりさんの夢を応援するはずだったのに、「フェスの成功が私の夢を叶える」と思えたことは、大きな気持ちの変化でしたね。

もう1つ、クラウドファンディングを進行しているときにも変化が生まれました。

DMを送るのが怖くて、どう思われるのか不安な気持ちもありましたが、想像以上に応援してくれる人がたくさんいました。「社会ってこんなに優しかったんだ」と体感できたことは、これからの生き方にもいい影響を与えると感じています。

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ICHI FESの運営メンバーを一言で表すと、どんな言葉が浮かびますか?

「冒険を一緒にしている仲間」です。みんな一緒の船に乗って、荒波に揉まれながら冒険をしている感覚があります。

何もかもが初めてで、知識もお金も経験もない。それでも一緒に形あるものを作り上げているから、「冒険」という言葉が私の中でのキーワードかなと思います。

ICHI FESの運営を通して実現させたいことはありますか?

私はICHI FESの運営に携わったことで、自分の世界が広がったと感じています。だからこそ、運営に携わる中で感じたことや、みんなでリモートでつながりながら物事を進めていった過程などを、ずっと覚えていたいです。

現実として進めているはずなのに、私の中ではどこか夢のような感覚があります。でも、ICHI FESの運営に携わったことを夢で終わらせるのではなく、自分の人生に活かせるようにしたいです。

夢で終わらせないためにも、私は運営メンバーだけでなく、ICHI FESに参加してくださった方の夢を見続けたいなと思います。「個の願いの解放」は私の本業や生き方にもつながっているし、ブレずに「願い続ける」ことをしたいです。

記事を読まれている方へ一言お願いします

どんな形であれICHI FESに関わっていただいた方は、当日が終わってから少しずつでも人生が変わると考えています。音楽やコンテンツといった単体はもちろん、フェス全体の価値観を楽しんでもらえたら嬉しいです。

また、知識も経験もお金もない人たちが、ここまでのものを作った背景に思いを馳せるのも、ICHI FESを楽しむ1つの方法だと思います。ぜひ、ICHI FESに触れてみてください。

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ICHI FESは、2021年10月2日(土)・10月3日(日)にオンラインで開催します。

オンライン上ではありますが、皆さまとお会いしたい気持ちは運営メンバー誰もが持っております。ICHI FESの公式ホームページ、およびチケット情報に関しては、以下のURLよりご確認ください。

公式ホームページ→https://www.ichifes.com/
チケット情報→https://www.ichifes.com/ticket

皆さまとお会いできますことを、心よりお待ちしております。

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