ついに、新患の担当へ
また記事の更新間隔が空いてしまいました。
実は最近まで目まぐるしく、環境が変わってきています。
まずは、8月中旬頃…
遂に、新人さんが担当を持つことに
診断名は脳梗塞、70歳代男性。
覚醒低く、口頭指示が入りにくいため協力動作は得られにくい。介助量はすべての基本動作に必要で中等度から全介助を要する。
介助量は多いですが、麻痺の程度は弛緩性というより共同運動から分離運動への移行期のため麻痺側下肢の支持性は得られていました。そのため、移乗動作や立位保持ではこちらの誘導次第で荷重は可能、膝折れも見られませんでした。ただ、覚醒度が悪いことに加え運動性失語、注意障害の影響もあり思うように協力動作を得られないためこちらから誘導していく必要がありました。
新人さんは介助で引き上げることで精一杯のため、重心の位置やセラピスト介助時の体重移動を工夫するなどを考える余裕は見られませんでした。
また、初めての失語症の方を担当したためこちらが指示したことに対し、反応がない。反応があっても全く意図しないことが起き対応できない場面が多く見られました。
ベッドから起き上がるために介助しますが、一人では起こせず何をどうしたら良いか考えられずボーッとしてしまいました思考がショートしている場面も度々見られました。
それから1ヶ月ほど経過し、起居〜移乗動作に関しては一人で行うことが出来るようになり、歩行練習までプログラムとして行っています。(歩行練習実施時は職員総出で遠位監視ですが…笑)
カンファ前チェックでは、全体像が見えておらず問題点が不明確のため目標をどのように立てたら良いか分からずまとめることが出来ていなかったため、先輩からたくさんの助言と指導を頂いておりました。しかし、カンファレンスでは修正し他部門のセラピストの助けもあり乗り越えることができています。
現在も介入していますが、目標設定が見えていないため、治療プランも具体性がなく同じことを繰り返している印象なので、これから効果判定をしつつ目標を明確にし治療プランの変更が出来てくると一歩前進。そんな状況です。
話は変わりますが、もう一つ動いている案件があります。それは勉強会のプラン変更について模索していることです。現在は週に一度行い、内容は新人教育チームと話し合い足りてない部分を補填することでした。例をあげるならば、4.5.6月は評価・測定、治療の練習、7.8.9月は基本動作の動作分析、問題点から目標設定シート、治療プランの作成、実行についてを主に実施していました。
ですが、
上半期も終える頃となり目標設定をする中で動作の問題がわからず有耶無耶になっているから動作目標を立てられず治療プランにも活きてこない。このままで良くないと思い思い切って提案してみました。
その内容は、
基本動作を動画で撮影しその動作を新人教育チームでまずは検討する。検討する内容は動作の問題点を何が原因でそのような動作となっているか。とりあえず、そこが最低目標(チームの中では目標のケツと言っています)。さらにそこから治療プランの作成案が練れれば尚良しというところです。
そのためには動画だけでは考えることは難しく、実際に新人さんにその対象となる患者さんを介入している必要があると思ったので、対象は新人さんの担当患者さん及び代行で介入している患者さんに絞り介入していくこととなりました。
10月から実施していく予定なので、いま最終調整をしているところです。
またこれから忙しくなりそうなので、マイペースに更新していこうかも思っています。