進展と新しい試み
10月に入っても朝から晩にかけて寒暖差があり、過ごしやすい秋を感じることができずにいる今日この頃です。
新人さんも下半期に入り入職してから半年が経過しました。
新人さんに
「早いね〜もう半年経ったよ」
と伝えると
「時の流れが早すぎてついていけないです。あっという間に一年、十年が早く過ぎちゃちゃいそうです…」
時の流れは早いとは思うが、十年は言い過ぎだな…
と思いながら頷いておきました笑
さて、今回は2点の事で進展がありました!!
まずは新人さんがまた一人、担当を受け持つことになりました。
10月から新患さんの担当になり、初めて二人の担当を掛け持ちすることになります。
疾患は脳血管疾患で心原性脳梗塞の方です。既往歴に二度の脳梗塞の既往がありますが、本人談では自転車で買い物へ行く、犬の散歩へ行くなど活動的な方だったようです。その時も右足の動きづらさ(失調様の動き)がありながらも左下肢の動きは問題なく生活できたようでした。
評価したところ麻痺の程度はBrs-TにてオールⅥ、感覚は深部感覚検査にて膝、股関節の位置覚に重度鈍麻、左右下肢(Rt<Lt)、体感の失調検査に陽性を認めました。
動作は軽介助から見守りで行えていますが、視野狭窄もあり眼球から2橫指外側へずれると見えなくなってしまうため慣れない環境では動作が不安定でした。
歩行は20mほどフリーハンドにて可能ながら、左右下肢の接地位置がまばらで体幹動揺があり直進は歩けるが曲がり角、方向転換はふらつくため介助が必要な場面があるようでした。
心原性脳梗塞であるため不整脈や心負荷に対してモニタリングしながら運動負荷を設定し、生活動作の獲得へ繋げていきたいところですね。
そして、
勉強会の新たな試みとして、動作分析を目的とした内容で勉強会を開催することとなりました。
今までは新人教育チームと話しながら苦手なところ、フォローしてほしいことを念頭に週に一回実施してきました。
今回、トップダウンで見れないことには2週間後のカンファレンスにも間に合わないし、患者さんをひとりで任せることができないと話が上がりどうすべきかを考えた上での発案です。
流れとしては
①対象となる患者さんの動画の撮影
②動画を事前に見る
③新人さんに対し必要な事前資料を渡し自己学習してきてもらう。
④勉強会当日は司会、進行、新人さんの三人で実施。新人さんには動作の特徴と評価結果から考えた問題点、目標設定の考えを伝えてもらう
⑤新人教育チームにフィードバック
の流れです。
事前資料は主に動作分析の本を渡し、自己学習した上で望むことで勉強会チームに対し説明したときのエラーがわかるようにできればという試みです。また、対象となる患者さんは新人さんが診たことのある方のほうがやりやすいのかなということで、担当患者さんまたは代行患者さんとしました。
これは月に2回実施し新人さんの自己学習する期間も設けて濃い内容にできればと思っております。
寒暖差が激しくなり、体調を崩しやすい環境になってきますが、乗り切って頂きたいものです。