12月だった。
気づけば12月。しかも今日はクリスマスじゃないか。
監修した「舞台版 マーダー☆︎ミステリー ~探偵・斑目瑞男の事件簿~」を終えて、脚本演出した舞台「滄海天記・序篇~ 天月、闇に墜つ ~」に突入し、やっと終えたかと思ったら脚本の「いわかける」の情報公開があり、慌ただしく執筆をしているうちに、あっという間にクリスマスの日を迎えた。
どの作品も準備、仕込み、などなど時間がそれなりにかかるものだが、「マダミス」「滄海天記」はともに時間をかけて準備してきたものだったので、終えた時に感慨深いものがあった。
「マダミス」は役者が稽古できない、一回こっきりという特殊な舞台のため、スタッフだけのテストを繰り返して、あーでもないこーでもないと色々と話し合いを続けて、形となった。演出の扇田くんもフットワークよく動いてくれた、ありがとう。
「滄海天記」は、こちらは、ゲームと舞台を一緒にやりたい水軍もので、とお話をいただいたのがたぶん2019年の暮れ。足掛け二年である・・・。
ゲームシナリオを作りながらの、前日譚だったので、まあわからないことが多く、いろんな設定をフィードバックしながら書き終えた。
しかし、役者のみなが理解もよく、表現力も強く、非常に頼りになった。素晴らしい座組みだったな。おかげで、ストーリーとエンタメ感のバランスの良い舞台が出来上がったように思う。
そろそろ、今年も振り返ってもいいだろうと思い、HPを久々に更新した。
年ごとに、WORKSとしてまとめているんだが、2021年、演出舞台は数えると五本。例年の半分くらい。そう、夏に「オーフェン」「プペル」が中止になったから。思い出すと胸が痛む。
昨日のクリスマスイブは、「オーフェン」で舞台をともにするはずだった、中本大賀と宮里ソルの所属する「円神」のライブがヒューリックホールにあるということなので、顔を出してきた。ライブ最初に芝居パートがあり、演じてる二人を見て、胸が熱くなった。頑張ってたな。進むしかないもんな。
それから、帰りに「いわかける」の美術打ち合わせ。ボルダリングをどう表現するか、の熱い打ち合わせとなった。
そうこうしているうちに帰宅は夜半。テレビをつけたらミュージックステーションで桑田佳祐が歌ってた。底抜けに明るいあの空気に、逆に生きてきた重みを感じた。あんな感じに歳をとりたい。
さて、来年はどんな年になるのだろう。コロナの変異株がとても気になる。でもこの二年でわかったことがある。うだうだ考えても仕方ない。進むしかない。やるしかないのだ。