『ПЕРЕМЕН!(変化!)』〜映像の世紀「ソ連崩壊 ゴルバチョフとロックシンガー」を鑑賞して〜
偶々TLで見かけて、ソ連崩壊やヴィクトル・ツォイを扱う、今回のテーマに興味を持って視聴したのですが、素晴らしい内容だったので紹介させて下さい。
スターリンの国葬、ゴルバチョフの台頭、ヴィクトル・ツォイとКИНОがロシアの若者たちに起こした『ПЕРЕМЕН・変化』、そして民衆の混乱を引き起こしたソビエト崩壊、頭角を現すプーチンと、プーチンのロシアを憂う晩年のゴルバチョフなど、当時のソ連・そして今のロシアで目まぐるしく起こった沢山の出来事が順を追って、上手くまとめられていたと思います。最初から最後までとても充実した内容でした。
また、冒頭にあった、泥沼化し、10年も続いたアフガニスタン侵攻と、駆り出される兵士達の映像は、哀しくも現在のウクライナ侵攻に全てが重なって見えました。今日もロシア軍のウクライナ爆撃のニュースが報道されました。同じ歴史がこれ以上繰り返される事は、絶対にあってはならないと思います。
当時の映像を見ていても、当時を生きたロシアの方の声を聞いても、混乱や苦しみを伴う変化だった事は間違いありませんが、今のロシアにも、あの頃のような変化が必要だと日々強く思います。
ゴルバチョフの様な新しい価値観を持つ指導者がまたロシアに現れてくれたら、どんなに素晴らしいことかと思います。賛否両論ありますが、私は彼が成し遂げた事を、偉大で価値あるものだったと思っています。
今なお哀しい歴史を繰り返し続けるロシアに、変化を求めてやみません。
最後に、番組でも取り上げられていた、『ПЕРЕМЕН』の歌詞和訳付き動画を紹介させて下さい。素晴らしい訳に感謝します。
ルジニキのスタジアムで演奏するヴィクトル・ツォイの姿は本当に格好良かったですし、当時のソ連の若者たちはどんなに彼の姿に、ロシアに新しい風をもたらすこの歌に希望を感じただろうと思います。