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attrape_reve
Ichica Story #14話 【自身の影と戦い続ける旅路編】
「いくつもの自身の影」
何度も倒れて、傷ついて、それでも痛みと向き合いながら立ち上がり続ける中で、立ち上がるほどにいくつもの自分の影が、私に呼びかける
いつしか私自身が影なのではないかと思ってしまうほど、自分を見失ってしまいそうになることもあるけれど、それでも前へ進み続ける
真っ暗で何もない道にある記憶の光を横目にただひたすらに前へ
「無数の影と戦い続ける世界」
世の中には心を揺らがせる事象がいくつもある、それを目にするたび、耳にするたび、感じるたび、影が襲いかかってくる、その時の言葉や攻撃方法はそれぞれだけれど、それに対する対処法もどんどん覚えていくでもその対処法を覚えるキャパシティは既に人のそれを凌駕していた
でも無理している姿は決して他人には見せない
それすら、影の攻撃対象になってしまっていたから
「孤高の戦い」
孤高な私は戦い続ける、いくつものこの理不尽すぎる社会で他人や外因事象からの攻撃から耐えうる強さの代償に得た、私自身の影との戦いを
この心の戦いは
やがて現実世界まで侵食してきた
だけど誰にも話さず、SNSにも呟かず、ただただ自分と向き合い続けて戦い続ける、誰かに頼ること自体が恐ろしくなっていた
『影の心と私の心と身体編に続く』