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にゃんともキャット ~ねこと見つけた7つの学び~
3~4ヶ月の子ねこがうちにやってきた。
ともに生活してみて気がついたところをまとめたい。
①ナイーブ
正直戸惑った。
ねこは環境変化にめちゃくちゃ敏感らしい。
野良で保護されてから3ヶ月近くは、保護した人間と兄弟ねこと先住ねこと暮らしていた。
そこから急にひとりになって、しかも、知らない人間と知らない場所に置いていかれたことがこたえたのだろうか。
見た限りでは1日半、飲まず食わずでほとんど動かなかった。しかも、ゲージの角でできるだけ小さくなっていた。怯えているように見えた。
ねこは環境変化にとても繊細な生き物なのだと学んだ。
②音に敏感
急に、さっと動くものに反応する。
なにかを踏んだり落としたり、なんなら、シャッターの音でも「!?」という顔でみてくる。
ねこは人間よりはるかに耳がいいと学んだ。
③こちらを見ている
最初、夜眠るときはゲージを閉めていたのだが、寂しくないように、こちら側が見えるようにしていた。
そして、寝る前に何気なく目をやると、こちらを見ていた。
日本では昔から化け猫として有名だが、この「見る」が恨めしさや執念深さを人間に連想させたのだろうと思った。
ねこはいつもこちらを観察していると学んだ。
④夜鳴きする
最初の2日間は夜鳴きした。
もうエンドレスで、静かになったと思ったらまた始まるの繰り返し。
声はけっこう大きい。なにかを呼んでいるような声で、しかしこちらには全く懐いていないのだから、兄弟や母猫を恋しがっていたのかもしれない。
ねこも夜鳴きすると学んだ。
⑤ひっかいたり噛みついたりしない
もちろん野良猫はどちらもするだろう。けれど、早期の段階で人間に保護されたこのねこは、意外となでても抵抗しなかった。とにかく、怯えていた。
私は怯えるねこを配慮して(かつネットの溢れる情報を読んで)、一切自分から触らなかったのだが、
同居人がナデナデしたことをきっかけに、ねこの怯えが改善され、ごはんを少し食べられるようになった。
私は自分のなかで、どこか生き物に対する怯えがあったのだと思う。
怯える生き物に近づけば傷つけられる、という怯えが。
しかし、猫は近づいてきた相手が嫌なことをしなかったということから学び、こちらを無害であると判断したようだ。
結果的にいえば、怯えていても触れた方が救われることもあるらしい。
嫌がられたらやめればいい。
けれど、
嫌がられるかもしれないと思いやらない、は、ちがう。
それは、溝を溝のまま深く、誤解を生む行動なのかもしれない。
ねこは触りまくられるのは嫌いだが、腫れ物のように扱われるのも嫌いなのだと学んだ。
⑥お金がかかる
猫に限らず、だとは思うが、生き物と暮らすにはお金がさらにかかる。
猫の食べるものやトイレの砂は断続的に続く経費。つまり、なくなったら買い足さないといけない。
キャリーケース、ゲージ、食べ物の皿やらトイレのドームやらは最初だけかかる経費。しかし、合計すれば諭吉さんが何人かいなくなるほど、高め。
そして、初回の動物病院。
猫の白血病やエイズの検査、ノミの検査、便にたまごが混じってないかの検査、下痢してたらから相談やら薬が出されたことやらに対するお金。
1回7350円。
ねこは里親として引き受けるのは簡単だが、養い続けるのはお金がかかると学んだ。
⑦かわいい
猫の性格にもよるだろうが、子ねこは懐く。
遊ぶのは好きだし、人にくっついて眠るし、よく鳴いて話しかけるし、トイレの前後には知らせてくれる。
なでれば地響きのような振動を発し、目をつむる満足そうな顔もかわいい。
温かいし柔らかい。
そう、
私は柔らかくて温かなものが好きなんだと、自分の根本を思い出した。
ねこは自分の中心を見つめるきっかけを贈ってくれると学んだ。
というわけで、
初回の学びはこんな感じです。
ねこと暮らしていると、まだまだ学べることがたくさんありそうです。