ずっと好きなもの【ビール編】
「ずっと」っていうのは違うか。
初めてビールを飲んだのは、記憶があるのは5.6歳。父が飲んでいた、アサヒかなんかの瓶から注がれた小さいグラスでだった。グビグビとおいしそうに喉を鳴らしながら飲む父を見て、私も飲みたいと思わずおねだりしたんだと思う。
思えば父は、私が中学生の頃、思い悩んで目が冴えて冴えて寝れなかった時に、一発かませとウイスキーの原液ショットを渡してきたような人。
当然、5、6歳の時のビールも、中学生のときのウイスキーも、うぇっとなって美味しくなかったのだけど。
出会いはそんな記憶です。
そして時は経って大学生。
私の通った大学の教育学部には、体育系学科が『保健体育専修』『スポーツ科』『健康科』の3種類あって、3つまとめて『体育科』と称されていました。全国からいろんな競技の猛者たちが集まってきてるもので、飲み会凄いとはいえ、ちゃんとトレーニング期と試合期をわきまえてたり(筋トレの日は飲まない、試合数日前から飲まない、とか)、飲めない部活の人には無理じいはさせないとかはしてた‥はず。
我が部も例外ではなく、オン期は抑え目飲み会もしくは無し、ガンガン楽しむのはリーグ最終戦の打ち上げ〜オフ期でした。
なんてったって大事なのは『ノリ』と『量』。「センパイの言うことは、ゼッタイ♡」っていうコールがあったような気がするけど(たぶん今こんなことやったらパワハラだな)、とにかくノれるときにノっとかないと、振られなくなる。振られなくなると相手にされなくなって‥みたいな体育科的ヒエラルキーができあがってくるもんで、それじゃ困るから、人見知りな私は自分の中で強靭なメンタル作り上げてから毎度飲み会に参加してました。笑
どちらかというと、あ〜おいしいなぁと感じるよりは、飲めや歌えやどんちゃんどんちゃんのが楽しくて、『どんだけ量飲めたか』に重点が置かれてたような気がします。
当時、量を飲むにはレモンサワー、ピーチウーロン、カシスオレンジ(な、懐かしい‥)みたいなのが飲みやすいお子ちゃまでしたので、ビールのビの字もなかった。そう、なかったんだ〜。
じゃあいつからかっていうと、忘れもしない大学3年生。
2週間にわたる教育実習が終わり、実習終わりのスーツ姿で、普段一緒に飲まない他学科の実習仲間たちとした打ち上げの席で、『とりあえずビール』って言うのを初めてやってみたときです。
あぁ、なるほどな、と。そりゃー仕事終わりのサラリーマンビール行くよね、みたいな感覚。
ただ毎日部活やって遊んでたまに勉強してみたいな生活の中で飲むお酒と
しっかりストレス感じながら(いろんな意味で)働いた後に飲むビールは、違った。なんか凄く美味しかったし、沁みた。
なんかこの沁みる感覚が好きみたい。
それから社会人になり、もっぱらビール党ってなわけです。
人は大人になると苦味をおいしいと感じるようになるみたいですね。
そういえば、ふきのとうとか春菊とか好きになったかも。
てな感じでビール大好き歴13年。大人になってからほとんどの時間、あの瞬間を心待ちにして生活しているのです。
遍歴:アサヒスーパードライ→サッポロ黒ラベル→クラフトビールいろいろ(いまここ)
クラフトビールが整列してるところとか、萌キュンですが、今回はこの辺で。【ビール編part2】あるのかないのか?!笑