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『食豊』という考え方【パン屋のひと】vol.3

「自家製酵母ぱんと手づくりあんこの店 いちあん」の店主です。


画像はですね、10月に鎌倉で撮ったものです。

夕暮れ時、海の水面の色と空のグラデーションとがステキだなと思って咄嗟にスマホで撮りました。



さて。

今回は、私たちの掲げる理念について触れてみたいと思います。


内容的には、これから事業を始めたい、もしくは始めたばかり、という方に向いているのかもしれませんが、私たちがどんなことを大切に考えているかを知っていただくことにも繋がるかと思いますので、多くの方に読んでいただけたらうれしいです。



「経営理念」

というと、
・難しそう
・どうやって考えたら良いかわからない
・あっても意味なくない?
・作ったは良いけど浸透していない

などなどネガティブな面が思い浮かぶかもしれません。


実際、私も「これで十分」とは少しも思えていませんが、「ないよりはあった方が確実に良い」と断言はできます。




私たちの理念は『食豊』です。

「しょくほう」と読みます。
創業前にセミナーを受けた時、ふとおりてきた私の造語です。

「食」を通じて、
お客さまや共に働く仲間とその家族、
生産者さんやお取り引き先の方々、
関わるすべての人々のカラダやこころ、
さらには取り巻く環境が豊か(=幸せ・良い状態)になることに貢献し続けたい


という想いが込められています。




理念が明文化されていると何が良いかって、さまざまなシーンで「よりどころ」になるんですよね。


「これは『食豊』に適っているのか?」


幾度となく、自他問わず、投げかけた問いかけです。
ほとんど自問ですけどね。


「経営」という持ち場では、
・判断する
・決める
という局面が数多くあって、


それらに対して
・より適切に
・素早く
解を得たいとしたときにはとても有益だと思っています。


その解が、正解か不正解かなどその時には知る由もなかったりしますし、何ならどっちでも良かったりしますし、それよりも何よりも早いほうが価値があることも数多で。


一方で、なぜそう判断したのかの礎=よりどころになるので、場数に比例して理念の存在価値が強固になっていくというメリットもあるでしょうか。

そうは言っても、理念って途中で変わったって良いとも思うんですよね。
「なんか違うな」ってなったら「こうかも?」と思える方向へ調整して違和感が少なくなればそれで良くって、それを繰り返していければそれも進歩・成長の一部って思っています。



創業して15年、私たちの理念である「食豊」という語そのものはこれまで変化することはありませんでしたが、補う言葉や派生した表現はあって、それも「なんか違うか?」から「こうかも?」の結果だったりします。


次回は「食豊」から派生した概念について触れてみたいと思います。


おしまい。

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