ストレスを改めて考えてみる
こんにちは、心と体の声を聞くセラピストの一柳成美です。
今回は『ストレス』についてです。
今の日常生活ではストレスという言葉は気軽に使われています。
例えば、「今日、注意されすぎてストレスたまる!」とか「ストレス発散のために運動しよう」「ストレスで頭が痛い」などなど
いろんなタイミングで使われる「ストレス」という言葉ですが、そもそもストレスって何だろうということで、改めて調べてみました。
ストレスとは
ストレスという用語はもともと物理学の分野で使われていたもので、「外部から物体にかけられた圧力によって歪み」という意味とされていました。
ヒトでは、カナダのセリエ博士が“ストレス学説”を発表したことで、医学の世界でもこの言葉が使われ始めました。
医学的には、『外からの刺激に対する体や心の反応』のことを“ストレス反応”と呼び、『その反応を生じさせる刺激』のことを“ストレッサー”と呼んでいます。
ストレスを風船にたとえてみると、風船を指で押さえる力をストレッサーと言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。
※医学や心理学の領域では、心や体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、心や体に生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。
つまり風船のように、心身に負荷がかかっている状態を「ストレス反応」といいます。
ストレッサーとは
ストレッサーは物理的、化学的、心理・社会的に分けられます。
□物理的ストレッサー
暑さや寒さなどの気温、痛い、かゆいなどの刺激や騒音、混雑などの物理的な影響
□化学的ストレッサー
空気汚染、薬物、酸素欠乏・過剰、食品添加物など。
目に見えず知らず知らずのうちに摂取している事が多い
□心理・社会的ストレッサー
人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など私たちが「ストレス」と言っているものの多くは、この「心理・社会的ストレッサー」によって引き起こされます。
ストレス反応
ストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、心理面、身体面、行動面に分けることができます。
□心理面でのストレス反応
活気の低下、イライラ、不安、抑うつ(気分の落ち込み、興味・関心の低下)など
□身体面でのストレス反応
体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など
□行動面でのストレス反応
飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハットの増加など
ストレスの慢性化
ストレッサーが強すぎたり、ストレッサーが長期的に続いたりすると、ストレス反応が慢性化してしまいます。
ストレス反応が慢性化すれば、最終的には気分の落ち込みや食欲の低下、疲れやすいなどの身体症状を伴ういわゆる「鬱」の状態になってしまう可能性もあります。
さらに身体面でも、循環器系、消化器系、内分泌系などの疾患を引き起こす要因になるのです。
このようにストレスは私たちの体や心、行動にさまざまな影響を与えることが分かっています。ストレスは危険信号として自分へ警告をしてくれ、心身には様々な症状が現れます。こういった異変に早めに適切な対応することで、正常な状態へと復調しやすくなります。しかし対応が遅れると状態は悪化し、取り返しがつかなくなることもあります。
そうならないためにも、ストレスと上手に付き合うために普段の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか😄
最後まで読んでいただきありがとうございます。
時間も読んでくれると嬉しいです✨