MCTオイルを活用してみよう!
こんにちは。心と体の声を聞くセラピストの一柳成美です。
前回の話で、MCTオイルのお話をしました。
今回は、そのMCTオイルがどうして活用されているのかお話していきます!
体作りサポート
❶筋肉のエネルギーは糖質だけじゃなくて脂質も使用されています
MCT(中鎖脂肪酸)には運動やトレーニングのサポートをしてくれる効果もあります。
筋肉のエネルギーになり『疲労回復』『持久力向上』といった効果が期待されています。その前に、筋肉と脂質はどのような関係があるのか??と思う方も多いと思います。
実は筋肉にとって脂質はとても大事な栄養素です。その脂質としてMCTを摂取することが最適なのです。
筋肉には、マラソンやウォーキングなどの有酸素運動で持久力を発揮する筋肉の「遅筋」と筋トレや短距離走などで瞬発的に力を発揮する無酸素運動をするときに使用される「速筋」の2種類があります。
「遅筋」は脂質代謝でエネルギーを作る一方、「速筋」は糖質代謝でエネルギーを作ります。つまり、遅筋のパフォーマンスを向上させるため、持久力をアップするといわれています。
❷疲労回復効果や持久力がアップする
MCTは疲労回復にも効果があるといわれています。
MCTを摂取した時とLCT(長鎖脂肪酸)を摂取した時の疲労度を比較するとMCTオイルを継続的に摂取し続ける事で「長時間の運動において疲れにくい」「運動の疲労回復のスピードが上がる」などの体調向上に良い影響を与えることがわかっています。
脳エネルギーにも活用
人の脳は、ご飯やパンなどに含まれる糖質が分解され、「ブドウ糖」を脳のエネルギーといて使用しています。この「ブドウ糖」がうまく取り込まれないと、認知機能の低下につながるという報告があります。
ブドウ糖が不足(絶食時、長期間睡眠状態など)するときに「ブドウ糖」にかわってエネルギーになるのが脂質を分解した際に発生する「ケトン体」です。ケトン体は、脳に栄養を運ぶ血管「血管脳関門」を通過することでき脳のエネルギーとして活用します。
このケトン体を生成するのに効果的だといわれているのが、MCTオイルです。一般的な油と比べると、同じ量でも10倍多くケトン体が生成されるという報告があります。
糖質制限ダイエットのエネルギーに最適
人が活動するためのエネルギー源はブドウ糖であるという考えが一般的ですが、実は人の身体はブドウ糖だけでなくケトン体もエネルギー源とすることができます。
糖質制限をしながらケトン体の生成を促すことで、体内のエネルギー回路がブドウ糖からケトン体に切り替わって脂質代謝になります。脂質代謝になると、体内にため込まれている脂質を燃やしてエネルギーに変えるようになります。
ダイエット中は、脂質を減らしがたいです。しかし脂質は体内のエネルギー源になるだけではなく、ホルモンや遺伝子の材料、栄養素の吸収や運搬など体には大切な栄養素です。脂質を制限しすぎると、身体の不調の要因にもなります。
つまり糖質を制限しながら良質な脂質を摂取する必要があります。そのときに、MCTをすることが最適だということです。
MCTは消化・吸収・分解がスピーディーなので、エネルギーだけを効率よく得られます。体脂肪として蓄積しにくい成分なので、食事制限やダイエット時のエネルギー補給に最適です。
MCTオイルを摂取する時の注意点
①加熱に弱い
発煙点が低いので、揚げ油としての利用は控え、サラダやスムージーに混ぜるなど生で摂取するようにしましょう。
②胃腸への負担
消化吸収が速いという特徴から、一度に多量のMCTオイルを摂取すると腹痛やお腹が緩くなってしまうこともあります。MCTオイルの摂取量は大さじ1程度が目安です。体調に合わせて摂取することをおすすめします。
③たくさん摂取したからといって痩せるわけではない
いくら良質な脂質だといわれても、過剰に摂取すればカロリーも摂りすぎになり、余分なカロリーは身体に溜まります。
脂質はカラダにとって非常に大事な働きをしています。中鎖脂肪酸のなかでもココナッツオイルや、EPA、DHAなどといった脂質がありますが、それぞれにも役割や働きが異なります。いろいろなオイルをバランスよく取り入れていき、体内から健康・美容の面のことを考えるのが良いのではないでしょうか??。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また次回も読んでいただけると嬉しいです。