体の基礎【生理について②】
こんにちは
心と体の声を聞くセラピストの一柳成美です!
今回は、前回お話しした内容を元に、『月経に関与するホルモンとその器官の変化』について説明したいと思います。
前回の内容はこちらからお読み下さい☺️
月経に関与するホルモンとその器官の変化について
ホルモンによって、月経周期は器官はの以下のように大きく変化します!
またこれも、情報が多くて難しそう、、、ということで細かく分けて説明しようと思います。
まず、おさらいです📖
【視床下部】🧠
↓下垂体前葉にホルモンを出す指令をする、前葉ホルモン放出ホルモンを出す
【下垂体の前葉】🌱
↓生殖腺の卵巣にホルモンを出す指令をする性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)を出す
【卵巣】🥚下垂体の前葉から指令を受け、卵巣内の卵胞の発育と排卵と黄体化
↓卵胞から子宮に影響するホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)を出す
【子宮】🍐卵巣内の卵胞から指令を受け、月経がおこる
【視床下部】→【下垂体の前葉】にかけては、視床下部が下垂体前葉のホルモンを放出する指令をするホルモンを出すだけですが、
月経を知るために必要なのは以下の2つの流れを理解することが必要です。
①【下垂体の前葉】→【卵巣】
②【卵巣】→【子宮】
どの過程で何を変化させるのかがわかれば、理解しやすいと思います
①【下垂体の前葉】→【卵巣】
この過程は、性腺刺激ホルモンにより卵巣内の卵胞の状態が変化します。
卵巣には卵胞期、排卵期、黄体期という3つの周期があります。
以下の画像を参考に説明すると
卵胞期 ❶~❸卵巣刺激ホルモンと黄体形成ホルモンにより卵胞が発育
排卵期 ❹黄体形成ホルモンにより卵胞から卵子が排卵
黄体期 ❺~❻黄体形成ホルモンにより排卵後の卵胞が黄体化
※黄体は自然に白体となる
②【卵巣】→【子宮】
この過程は卵巣の卵胞ホルモン(エストロジェン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響により子宮内膜の構造を変化させます。
※子宮内膜は、受精した場合の受精卵を迎え入れる準備をしています。
子宮内膜にも月経期、増殖期、分泌期の3つの周期があります。
以下の画像を参考に説明すると
月経期
黄体から白体になるにつれ、プロジェステロンとエストロジェンの分泌低下する
これにより子宮内膜が壊死し、膣から出血。
(受精卵がきた場合は、黄体は維持さえプロジェステロンの分泌継続)
増殖期
卵胞からエストロジェン分泌が増え、子宮内膜が増殖
(卵子を迎え入れるベッドの準備を始める期間)
分泌期
排卵後の黄体からプロジェステロン分泌が増え、子宮内膜が浮腫状になるベッドをフカフカにして受精卵を着床しやすくする)
本来であれば、増殖期→分泌期→月経期の順番で説明した方がわかりやすいですが、
卵巣の周期とリンクしていることを伝えたかったので、この順番です。
このようにホルモンの作用により、月経は起こります。
このような流れで月経に関わる器官が変化して月経は起こります。
とても情報が多かったですが、これが月経の基礎のお話です。
自分の体の中、またはパートナーの体の中でこれだけ大きな変化が起きてます。
大きな変化ということは、それだけ大きなエネルギーを消費します。
月経の悩みはその人にしかわからないことですが、そばにいる方の理解ある行動一つで和らぐ事もあります。
ですので女性だけでなく、男性も知って欲しい内容です!
月経は、体の事を教えてくれる大切なサインの一つです。
月経の話をする一番はじめのお話の時に
生活リズムが崩れたり、ストレスによって月経周期が崩れる方は
視床下部の信号がうまくいっていない可能性があると、、、
そして他の影響もあるとお伝えしました。覚えていますか?
正直ここの内容を一番お話ししたいです!
というわけで、
次回は、自分の月経を知る大切さと、どうやって知るのかを話したいと思います。
こちらは月経周期が整っている人も、整っておらず悩んでいる人にもぜひ知って欲しい内容になります。
とてもとても長いお話を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
次回も読んでくださると嬉しいです!