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塩田千春展を見て、感想を書く。

念願だった塩田千春展に行ってきました。
これは、塩田千春さんの作品を見て、私が思ったこと、感じたことを書きました。
感想文です。
作品の背景とか、そうゆうのは書いていません。
あくまで、自分が感じたことです。

『赤と黒の糸が紡ぐ世界は
私達に遠いようで近い世界であること、
見えてはいないけど、
実は、私と私以外を根本から繋げているものなのかと思った。

へばりつくような感じに見えても
しっかり、綺麗に、均等に、
ある一定の規則性を持って形を作っている。
重なれば重なるほど、
巻けば巻くほど、
1つが2つになり、2つが3つになり…
やがて壮大な存在になっていく
それは、人々の心に突き刺さり圧倒していく。


目に見えているものがすべてではない。
着飾って、色をつけて、周りから見えていることだけが、
この世界を作っているわけではない。


見えているものは、実はほんの少しだけで、
実は、もっと深く、もっと暗いところで、
手と手は結ばれているのかもしれない。


闇と言われるような黒の世界。
怖くて近寄りがたいかもしれない。
でも、人は誰だって闇から始まっている。


子宮という暗闇の中、へその緒を通じて血を介してる。
人として一歩を踏み出す準備をする。
みんな一緒だ、始まりは。
そして、死んだらこの命は
元いた黒の宇宙に還って
溶け込んで一体化するのかな。

だとしたら、私は寂しくない。
死は終わりじゃない。
生きるも死ぬも巡るものなのだろう。』


それくらい、魂がふるえる時間を過ごせました。

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