【日記】えっ…疲れてんのかな…

今朝の話。

朝活用の目覚ましが鳴った。
午前３時半だった。
まだまだ寝ている頭と完全に閉じている目を、どうにか少しだけ働かせて、目覚まし代わりの携帯を探す。
いつも寝る間際まで、使っているので、たいていは手元にあってすぐ見つかる。
今日もすぐそばにあってパッと止めた。

「…ん？」
目覚ましの音は止めたのにまだ音が聞こえる。
「野球中継？
あぁ〜（夫が）携帯でハイライトでも見ていて、そのまま消し忘れて流れ続けてるんだな」と思った。そのくらい、小さめでどこかくぐもった音だった。
しかし昨晩の寝かしつけは私だけだった。つまりこの部屋に夫の姿はない。
「あれ？じゃあ誰の…？
あぁ〜じゃあリビングのテレビがついたままなんだな」
そう思い至って子供部屋を出ると音は消えた。
思わず「えっ！？」と声を漏らしつつ、子供部屋のドアを見つめてしまった。
しかもリビングをチラッと見てみたがテレビはついていない。
「ウソ…」
もう一度子供部屋に戻る。
「やっぱり聞こえるよ…。
　隣から音が漏れてる…とか？」
しかし今までに隣から音が漏れてきたことはほとんどなく、隣との間の壁に耳を近づけても、逆に音は遠かった。
「何これ…気持ち悪っ！」
そう思って自分の耳を手で覆った。
音は遠かった。つまり、私の耳鳴りでもないということだ。
しかし、ここまできたら音源を探さずにいるのは怖すぎる。
そこで、まず扇風機を止めて、音源をハッキリさせようと思ったその時！

…音が止まった。

「……ん？」
まさかの扇風機の音だった。
「（いやいやいや、扇風機の羽から出る風の音が野球中継に聞こえるなんて…そんなことあるわけ……）」
そこまで考えて、先程まで必死に音源を探し回っていた自分の姿を思い出し、両手で顔を覆った。
こんな早朝に誰も何も見ていないのだけれど、恥ずかしく虚しく悲しくなった…。
疲れてんのかな…？

早く起きたけれど、朝活は中止の判断をした。