アーティスト写真の更新&お知らせ
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アーティスト写真を新しくしました。
パートナーのRyutaro Suetsuguに撮ってもらいました。写真を撮ってもらう時はいつも気合が入りすぎて力んでしまうのですが、今回の撮影ではだいぶリラックスできて、これまでにないくらい、身体が言うことをきいてくれました。
この機会にお知らせします。
年内に新曲を2曲リリースいたします。
壱タカシとして2019年9月に初めての配信シングルをリリースしてから5年が経ち、インディーズでマイペースながらも多くの経験をさせていただきました。
ある時期から、壱タカシとしての創作は少しスランプ気味でした。
2021年発表の1stアルバム「少年連祷」は、かなり無茶をして作ったアルバムでした。作り終えた直後にメンタルを大きく壊してしまい、それがきっかけで、ここ数年の間は、ちょっとした失敗をポジティブに捉えられなかったり、世の中のショッキングなニュースを冷静に見られなかったり、その度に浮き沈みを繰り返して、自分を取り戻せずにいました。
その影響で音楽にも中々向き合えずにいました。創作する時の自分を机とかタンスとかそういったものに例えると、開けたくて仕方がない引き出しがあるのに、無意識に開けないようにしているような感覚がありました。開けて、引っ掻き回して、もっと自分だけの音を探したいのに、それを怖がっていました。
新しい音楽を作り、自分のスタイルを更新していくには、ものすごいバイタリティが必要で、そしてそれは決して無限のエネルギーではないから、特に普段は仕事をしながらセルフプロデュースで音楽活動をしている自分は時間や体力、お金などをきちんとマネージメントをしていかなきゃいけないんだなと、改めて痛感しました。
自分の活動に積極的になれない中、ここ数年は楽曲提供や編曲、演奏のお仕事、コラボレーションリリースなど貴重な経験をさせていただき、なんとか音楽を作り続けることができました。関わったアーティストの方々の素晴らしい創造性に触れられたおかげで、スランプから抜け出すためのヒントをたくさん得ることができました。改めてありがとうございます。
スケジュールの組み立て方を改めたり、体を休めたり、また適度に鍛えたり、何も考えない時間を作ったり…違う意味で自分に厳しくすることの必要性も感じ、少しずつ実践しております。おかげで最近はほぼ毎日、仕事と両立しながら、決して無理することなく、サウンドデザインや作曲をする時間を作れるところまで回復しました。この時間が本当に楽しくて、今の自分を支えているなぁと実感しています。
9月中旬、まだ蒸し暑かった館山の海岸沿いでRyutaroとアー写を撮影しました。ポーズを決めたり表情を作ったりしながら、解き放たれた気持ちになっていました。彼と付き合い始めてもうすぐ3年が経とうとしていますが、常に私に良い影響を与えてくれて、安心させてくれる器の大きさを感じております。Ryutaroにもたくさん助けられました。
撮影した写真の数々を眺めていると、そこには活き活きとした自分の表情があり、嬉しくなりました。今なら自分の可能性を信じて、もっと自由に音楽を作れるかもしれない、と思いました。そこで、ここ最近のライヴで披露していた、まだリリースしていない2曲を、今の自分がどこまで録音作品として作り込めるか、挑戦してみることにしました。
しなやかに力むことなくポーズをとるように。
手を伸ばして欲しい音を求める。
そんな私を、作品を通じて感じていただければと思います。
2024年10月 壱タカシ