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【2024年9月】米国株式市場の様子が変化しました

こんにちは、いちです!

タイトルでやや驚かせてしまって、すみません。

結論から申し上げるとここ数年、好調だった米国株式市場の様子がかなり大きく変わってきたので、このタイミングでnoteを綴っております。


先週8月2日、アメリカはレイバーデー、すなわち「労働者の日」と言う祝日で米国市場はお休みでしたが、それが明けたこの1週間でかなり様子が変わってきました。

具体的には、「S&P500」指数は1週間で4.25%安を記録しており、
これは2023年3月以来最悪の下げ幅になっています。

★S&P500

https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-data


「NASDAQ」はさらに悲惨。
1週間で5.8%急落、2022年1月以来最悪の週になっています。

★NASDAQ 100 (NDX)

https://jp.investing.com/indices/nq-100

そして出来高は両取引所とも増加し、機関投資家が売りを行っていることがわかります。

★出来高とは?
証券取引所で株券などが売買された数量のこと
。 成立した取引の売りと買いをひとつの取引とし、売り1000株、買い1000株で売買取引が成立した場合の出来高は1000株となります。 出来高は人気を表すバロメーターで、株価との連動性も高いことから投資判断の材料となります。 「売買高」ともいいます。

出典:大和証券

★機関投資家とは?
生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関等、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいいます。

出典:SMBC日興証券

さらに「ダウ工業株」も急落。
1週間で2.9%下落しました。

ダウ工業株とは?
NYダウとは、ダウ・ジョーンズ工業株価平均のことで、米国の株式市場の代表的な株価指数です。

出典:SMBC
https://jp.investing.com/indices/us-30

以上のように、主要な株価指数は軒並み下落を見せました。
特にS&P500指数は間も無く最高値更新という良いポジションにつけていましたが、この1週間で大きく下げてしまいました。
また50日移動平均線を明確に下回ってしまいました。
これは過去の傾向から、相場が暗転していることを指します。

50日移動平均線とは?
過去50日間の株価(終値)を合計して50で割って算出した数値を、チャート上につなげた線のこと。

出典:All About

NASDAQは、8月上旬につけた株価よりはまだ上回っているものの、
この1週間の騰落率で見ると、下回っているため、かなり悪い兆候と言えます。

騰落率とは?
ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。

出典:SMBC日興証券

また、火曜日時点で50日移動平均線を下回ってしまい、
200日移動平均線にも迫っているので、非常に良くない兆候です。

※詳細は割愛しますが、株価だけでなく、米原油先物やガソリン先物、金先物、10年債利回り、2年債利回りなどもこの1週間で下落しています。


さらに、以下の記事でも解説していますが、6日に発表された「雇用統計」も低調な数字でした。

以下は、2024年8月の米雇用統計。

雇用者増は市場をやや下回り、失業率と平均時給はほぼ横ばい。
ただ、6月と7月の雇用者増が下方修正。
それに、短期投資家が強い懸念を示しているようで、当日の株価は大きく下落しました。

引用:後藤達也氏のXより。

この雇用統計を受けて、月末のFOMCにおいてFRBがどの程度利下げを行うかはまだ明確にわかりません。

0.25%もしくは0.5%のどちらかになりますが、その後も年末にかけて段階的に引き下げていくと思われます。

ただ、FOMC当日にサプライズで0.5%引き下げを発表すると市場は大きく混乱してしまうため、0.5%の場合はそれまでに匂わせてくる見込みです。

来週にはCPI(消費者物価指数)とPPI(米生産者物価指数)の発表も控えているため、その結果を受けてFRBは利下げ幅を決定すると見られています。


レイバー・デー明けは大きく市場が動くとは過去の傾向からわかっていたものの、ここまで主要指数が悪くなってくると、特に今年から新NISAを始めた人たちにとってはかなり大きな不安材料になると思われます。

7月末〜8月頭に見られた令和のブラックマンデー?(プチ下落?)から引き続き、なかなか落ち着く余裕がないな…という感じです。

(あれからまだ1ヶ月しか経っていないと言うのが驚き…)


ただ、新NISA(特にS&Pや全世界VTIを積み立てている人たち)はあくまでも長期投資が前提だと思うので、

こうなったときの最もやってはいけない悪手は、

「積立を止めること・売却してしまうこと」

です。


過去の動向を見ても、たとえ下落局面・弱気相場に入ってしまっても、
およそ1~2年で相場が回復してくることはわかっています。

むしろ、一定の金額で積み立てる設定をしているのであれば、株安局面では同じ金額でより多くの株数を購入することができるため、ラッキーな局面なのです。

しかしながら、ニュースやSNSで株価が下落・暴落しているという情報を見かけると心理的にかなりストレスがかかってしまうのは自然なこと。

もしあなたが、そのようになってしまっているのであれば、
まずは一度パソコンもしくはスマホを閉じて、一晩寝てください。

そうすると多少不安は改善して、頭はスッキリしているかと思います。


つみたて投資枠に限らず、成長投資枠で個別株を購入している人にも同じことが言えます。

特に、今年は半導体のトレンドがきていたため、エヌビディアやそのレバレッジ銘柄のNVDL・NVDUを保有している方もかなりいらっしゃると思います。(僕もその1人です)

正直、株主の期待値が上がりすぎた過熱もあった影響で、エヌビディアおよびその関連銘柄は連日チャートが真っ赤に染まっています。

僕も見るたびに、自分の資産が目に見えて減っていっていることに、頭を抱えてしまいます。

★エヌビディア

https://jp.investing.com/equities/nvidia-corp-consensus-estimates


※ただこちらもあくまでもご参考にですが…
株価チャートなどのテクニカルな指標を用いて、株価水準の分析や今後の予想を行う分析手法「テクニカル」では「強い売り」となっていますが、

https://jp.investing.com/equities/nvidia-corp-consensus-estimates

株式を発行している企業の財務内容や収益力・成長力などを調査分析し、投資価値の評価をする分析手法「アナリスト予想」では引き続き「買い」です。

https://jp.investing.com/equities/nvidia-corp-consensus-estimates



成長投資枠、もしくは個別株投資においても、もつみたて投資枠同様、長期保有を前提としているのであれば、悪手は売却してしまうことです。


以下の図は、「セクターローテーション」と言います。
米国株は11のセクターに分けられ、それぞれ人気/得意な局面が存在します。
これまでは景気が強かったので上側にいましたが、これからは下側に移っていきます。

出典:SBI証券

ですので、このセオリーから言うと、必ずまたハイテク株が強くなる相場はいずれやってきます。

(あくまでも自己責任ですが僕はエヌビディア株は長期で保有し続けようと思っています。)


今回の雇用統計発表・そして大幅下落を経験し、また7月〜8月の株安も踏まえて僕が思うこととしては、

これは非常に良い練習台であると言うことです。

もし本当に、新NISAなどを活用して株式や投資信託を長期保有するのであれば、このような弱気相場や下落局面は、今回に限らず必ずまたやってきます。


ですので、今回を乗り切ることができれば、次に同様のケースが発生した場合も「またあの時みたいな感じか」とリラックスしてコツコツと投資を継続できるのです。


僕は投資を始めて5年目になりますが、初期は不安に耐えきれず、
含み損が出ているにもかかわらず、株式を売却してしまった経験が何度かあります。

ただ、その時も、売却せずに保有し続けていれば、何倍ものリターンを得られました。


本当に後悔しました。


だから、皆さんには同じ過ちを繰り返さないでほしい。

合言葉は、「#株は買ったら放置」です。

20年後に経済的に豊かになっていることを心待ちにし、

❶余剰資金で
❷長期保有で
❸ドル・コスト平均法で

をコツコツ続けていきましょう。


※繰り返しになりますが、投資はあくまでも自己責任でお願いします。


また次回、お楽しみに!

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いつも応援してくださる皆様へ。

合言葉は、「#株は買ったら放置」

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