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vol.9-3 やったから見えてきたこと

レポート 3 回目にして、ようやく『中身』らしいものを書いております、お待たせしました!

やって良かったぜ!と思えたこと。
アップデートが必要だな、と思えたこと。
を綴る今回です。


◎ やって良かったぜ!と思えたこと

想像の範囲内の「良かったぜ!」ってこと。
予想を超える「うおお!良かった……!」ってこと。
それぞれ書いてまいります。


東関部屋のお宝を展示しておりましたら、
当時のことをよく知っておられる年配の方がお越しになりまして、
高見山の銅像を見かけ肩に手を置き撫でながら、
「あ〜ら!大五郎さん、ひさしぶりねぇ〜〜♫」
なあんて声をかけておられまして。

うーわ、なにこれ、めっちゃ素敵!!
と横で震えましたよ、あたしゃ😆

「高見山 大五郎」というお名前なんですねぇ、高見山関は。

東関部屋が長年にわたって合宿してきた事実というか、記憶というか。
そのようなものを感じられる出来事であり、
移住してきて 3 ヶ月の僕には到底知り得ぬ、
東山町で培われてきた、築き上げられてきた世界が、ある。
それを、僕は知らない。
誰かの記憶を開いてもらって初めて知れること。


岩手日日新聞に掲載されてからは、
東関部屋のお宝を目当てにお越しになる方が多数!
新聞の効果、すごい!です!
展示されている品々を一つ一つ写真に撮ったり、
よーく眺めたり、
なんて方がおられました。
声をお掛けして、スマホをお借りし、看板や化粧廻しと並んだ様子を撮影して差し上げたりもしました📷✨
東関部屋は愛されてたのだなぁ、と感じられる出来事でありました😊

何リットル入るのか分からないくらい大きい徳利(?)
1升瓶が2本くらい入るかな?


協力隊に着任してからは不慣れながらも Instagram での毎日発信を心がけ、写真と内容が不一致なものは多いけれど投稿を継続できておりまして、その甲斐あってか Instagram で繋がった方が幾人も足を運んでくださいました!
どうもありがとうございます😊🌟

昨今はプライバシーの観点からほとんどのアカウントが顔出しをしない傾向がありますんで、相互フォローであっても、話しかけられるまでは、どなたか不明だったりするんですが、声をかけていただくことで「ああ!あのプロフィール写真の!」と合致するカタストロフィ。いやさ、カタルシス。謎が解け、気持ちが浄化される感。

僕は「本が好きなんですよ!」と着任前から公言しており、協力隊通信にも書きましたんで、おかげさまで着任 2 ヶ月半(当時)で本好きとの繋がりがいくつか出来ました。そんな繋がりからも足を運んでくださる方がおられて、なんともハッピー🌈 なので「本」を媒介とした、人が足を運んでくれるきっかけになるような企画を考えて実現させたいなぁ、というのは、どうしても考えてしまいます。

僕が行っている読書会が一ノ関駅前で毎月第 4 金曜に開催されていまして、ここの雰囲気がとてもやわらかで朗らかで楽しいので、めちゃオススメです😊 奥州市や栗原市から参加する方もいる読書会(本を媒介にした交流の場)ですんで、気になった方は以下の Instagram アカウントをチェック!本に詳しくなくても楽しめますよ、大丈夫ですよ〜🌟 ⬇️


それと、こちらも一ノ関駅前なんですが tsugi books ten というシェア型本屋さんがあります。本棚をいろんな人がシェアして、古書を中心に販売されてます。こちらは花巻とか北上あたりだったり、遠方の県外から棚主になっている方もおられまして、面白い、居心地良い空間です、こちらもオススメ🌟
⬇️

本の話題になると、脱線甚だしい……ご容赦ください……。


それから情報がどのように伝播していったのか不明ですが『和紙の展示をしている』と勘違いされて来られた方が幾人かおられました。

和紙を使ったものは、道路に面したガラスに貼ったインバウンド向けの案内(さとんデザイン&制作)だけだったんですけども、東山和紙に対して強い興味関心を持っている人がいるのだな、と感じられる出来事でした。こりゃあ 10 月 11 月が楽しみです🌟 ワークショップをやる計画なので、8 月 9 月とは全然違う空間になるだろうなあ。

盛岡 Cyg art gallery での展示の様子
同様の展示+ワークショップが計画されています


あとはですね、役場の皆さんや、東山地域で一回以上お会いしたことある方々、近所の方々が顔を見に立ち寄ってくださって、おしゃべりに興じていってくださったり、飲食物を差し入れてくださったり、なんとまぁ有り難いことでありましょうか……と目から汗が出ちゃうかと思いました😊

ガランと閑散としている時間に足を運んでくださった方とは、なんやかやと深い話をする機会を得ました。『いつでも誰でも立ち寄れるオープンな場所』だからこそ、約束を交わしたわけでもない人と差し向かいで深い話をすることができるんでしょうね、きっと。いざ話をしよう!と思い立っても、なんだか考えすぎてうまくセッティングできないような気がします。『大仰な目的も約束も何もないからこそ生じる深さ』とでも言うんでしょうかね。僕は、こんな風な『予測不能・臨機応変』のようなオープンの場を創りたい。

究極的には『屋内で、椅子とテーブルがあるだけの空間』で良いのだよな、とも思いました。誰かと会って、話せる。話さなくてもいい。安心できる空間で、何もせずボーッとしてるだけでもいい。そんな空間、いいなぁ〜🎵

これで、いいのだ



◎ やってみて見えてきたこと

想像と実際の差。
動いたからこそ、見えてきたこと。
たくさんありました。

ここからは「アップデートが必要だな!」と感じたことです。


現状、看板らしい看板がない。
普段は閉まっているドアが開き、椅子とテーブルが並んでいる。
これだけが頼り。
あとはせいぜい、ガラス戸にポスターを貼るくらい。

飲食店の入り口付近に置いてあるような、衝立というのでしょうか、黒板状になっておりチョークで店名やメニューが書いてあるようなものだとか、中に照明が仕込まれており夜になると光って透けるアクリル状の物質でできている THE 看板 のようなものだとかを作れたら最高ですけども、店名があるわけでもない。期間限定でありかつ不定期オープン。

それでもやはり、看板めいたものは欲しい。
車で通りすぎる人たちに『こんな場所です』『こんなことを、やってますよ〜』というのが視認できるようなものが欲しい。

これを初日に痛感したのです。通りすぎる車の多さに対して、足を運んでくれる人が少なかったので、こりゃ即やった方が良い!と思いましたんで、17 時に店仕舞いしてから突貫で A4 や A3 の紙に印刷して切り貼りする見出しを作りました。通りすがりに見かけた際には「まるでコンビニの店頭のよう」に見えるだろう感じでアピールしてみました。

10 月 11 月、東山和紙の展示をやる際には、もうちょいちゃんとした看板めいたものを用意したいところです!

切り貼りしたもの、アロハに雪駄、マンゴーソルベ


屋内に足を踏み入れやすい雰囲気づくり。
動きやすいレイアウト。
座りやすい椅子とテーブルの配置。

この大事さは、やる前から思ってましたが、やっぱり大事。
期間限定で、毎回カラッポから組み立て直す状態でも、毎回良い具合にセッティングできるようにしたいところです。冬場はストーブを置けば、そこが場の中心になるだろうなぁ。


お盆期間は、めちゃくちゃ人出がある。
と聞き及んでまして、周辺のお店には車がジャンジャンやってくる。けれども観光客は、からっきしでした。全然見かけなかった。車で通りすぎる人は多かったのかもしれないけど、歩いてやってくる人は、ほぼゼロ。
台風 5 号が来た直後だったので、砂鉄川の水位が上がっており、猊鼻渓の運行も万全ではなく、観光客自体が少なかったのかもしれないです。

『猊鼻渓から商店街へ足を運んでもらえるような導線づくり』
というのも重要。
一朝一夕には作れないけれど。
多言語の看板? QRコードでガイドできるような何か?
毎日開けていられるお店もしくは場を作れたならば、こんな誘導にしっかり取り組みやすかろうな、と詮無いことを考えてしまいます。

人の動きを創りだすためには、一ヶ所に注力するだけでは不完全で、点をいくつか置いて、線にするような動きが必要ですね。


小学生、中学生、高校生、という若い世代はゼロでした(>_<)
告知が Instagram オンリーだったからでしょうなぁ。
9 月末に配布する広報に、10 月 11 月の告知チラシを入れられたら、遊びに来てくれる可能性がアップするだろうか?
知ってもらうことができても、十代の若者が『行ってみよ!』と思ってもらえるようなイベントなりメリットなりを提供できていないと、来てくれないかなぁ。
この点は全年齢層に言えることなんだろうなぁ。
とにもかくにも『若者との接点を作る』というのは、とてもハードルが高いことなのかもしれない。それが単発のイベントであるならば尚更に。周知の期間や工夫も必要。


長坂商店街の中にあって、特別な匂いを発している『ゆっくら』という建物。
ここを上手に活用していければ、多かれ少なかれ、商店街活性化に繋がっていく何かしらの効果を発揮していけるのではないか、という感触は得られました。

しかし、長くて 4 日間。短くて 1 日だけ。このような開放では、安定的なデータを集めにくいだろうな、と感じています。開放日が不定期である点も加わって、さらに。
毎日開放、というのは難しいまでも、例えば『毎週末はオープンしている』という状態にすることができたら、定期的な発信、継続することで見えてくるデータ、中〜長期的な仕掛けを整える、公式サイトを立ち上げる、なんてことを想像します。
『 拠点に成り得る状態 』ってぇんでしょうかね。

地球規模の古代の歴史を振り返ってみても、昨今の地域おこし成功例などを見ても、やはり拠点を構え出すことで様々な動きが生じてきて、人が集まり、文化・文明といったものが形成されていくよなぁ、と思うのです。定住せずに移動を繰り返していく組織・民族・集団というのがあってそれなりの文化が築かれていったりもしますけどもね。『一関市東山町の地域おこし協力隊で商店街の活性化&観光のパワーアップ』を担っていくのであれば、拠点を構えるってのは、かなり強力な一手なんだろうなぁ、と。

個人で活動する場合を考えると、責任を背負うのが自分のことだけであれば、ジプシーのように放浪して生計を立てる道もあれば、拠点を構えて地域性のようなもの醸成していく道もあって、どっちも選べる。どっちでもよろしい。一人ならばスナフキンみたいに生きていける。

しかしここで取り扱われるのは『地域おこし』であり『商店街活性化』なので、固定されるエネルギーを高めていくことが求められている。たくさんのスナフキンが行き交う場を作る、ということもできるし、ムーミンたちが常日頃利用して活用する場を作ることもできる。なんだか急にムーミンを例えに挙げてしまったけれど他意はありません。


固定されるエネルギーを高めていくこと。
無意識にキーボードを叩いていたけれど、このフレーズは重要かもしれない。

磁力を帯びた強力なアンカーを打ちこむ。
磁性を持ったものが惹きつけられてくるような場所。
電気も流せるようになれば、永久機関が作れちゃうんじゃないかしら?
違う例えにするならば。
太陽系の中心、太陽、一番強い引力を発生させる、そんな場所づくり。

確固たる存在、安心感、手を伸ばしたくなるもの


最後、脱線めいた抽象的なことを書いてしまいましたが、次が最後のレポートになるはずです(^o^)/

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