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vol.4-2 もっと地域おこし視点で観る、 本と商店街 2024

本と商店街 2024 へ行ってきたレポート。
2 回目の今回はどんな内容になるのか?
イベント本体の魅力について書けるのか?
文字数が暴走しないことを祈ります。


◎ 地域おこし視点で、観る

500 メートルの商店街を頭カラッポにして眺めながら歩いていると、取り止めもなくあれやこれやが浮かんできます。

イベント出店者ではない、
生粋の日詰商店街のお店たち。
閉店しているお店も多かったけど、
開いている店舗も、結構あった印象。
だけれども、飲食店はほとんど無かったような……。
見落としているだけかしら。
コーヒースタンドはあった。

飲食店って、
出店しやすく、閉店しやすい業態なのかしら?

などと自分の不勉強さを開陳しているばかりに思えるのだけれど、どんどん書いてゆくので、気になる点などあればコメントお願いしゃす!


見知らぬ土地の商店街イベントに参加したときに欲するものと言えば、飲食店ですわね。腹が減って喉がカラカラでは本を吟味して購入を決断することもできないわけですから。

でも飲食店は、店じまいをしている。
一番必要なのではないか?と思うのだけれども、経営という点からしてみたら、一番最初に継続が困難になるのだろうか?

ああ、そうか!
飲食は、原資となる食材の消費期限が短いですね。
食材を仕入れる。
お客さんを待ってるけど来ない。
仕入れた食材がダメになってしまう。大赤字。
これが続けば営業できない。

あと、そうか。
ご飯は家でも食べられるんだよね。外食が必須ではない。
不景気になっても、家で調理すればコストを抑えられる。
贅沢品になってゆく外食。
こんな理由からも、飲食店は消えていきやすいんだろうか。

【生活圏内の飲食店】という立ち位置だけでなく、
【遠方から人がやってくる飲食店】になれると、
息の長いお店になれるのだろうか。


ここから派生して思ったことがありましてね。

いろんな土地を旅行してみて驚く面白い点として、金物屋さん/荒物屋さん的な、むか〜しからやっている年季の入ったお店が元気に営業中であることが多いな。と思っていたのです。

今日、いま、これを書いていて、初めて考えたからでしょう、ようやく合点がいった。仕入れたものが腐るなんてことが起こらぬ品揃えであれば、すぐに売れずとも日持ちする商品が大半を占めているので、息の長い創業〇〇年が成立するのか!そんなこと言っても売れなければ話にならないのは確かなのだろうけれど。

文字にしていくことで初めて理解に至ることがありますね。書くのは面白い!(下書きしてから本番を書きなさいよ、とは思っているんです)

少し話が逸れたので、戻ります。


大胆な2分割、色のチョイスが素敵!
店名をそこに配置するんだな、いいわぁ


◎商店街で地域おこし、という視点で観る

こちらのイベントは『商店街の中に本屋さん出版社さんが大集合!プラス飲食店』というスタイル。

このイベントを目指して足を運んでいる人たちは、明らかに本が好きな人たちで、本が目当て。

生粋の商店街のお店は、外来のお客さんが立ち入ってゆくようなタイプのお店ではなく、地域の生活に密着しているお店が多かった印象。

このような場合、商店街にどれくらいの経済効果があるのかな?
商店街の人たちの喜びに繋がっているのかな?
という短期的で近視眼的な考えが、まず浮かんでくる。
けど、この視点で見ちゃうと、よろしくないのよね。
最初から、全体が潤うなんてこたぁ、まず無いでしょうから。

最初から上に書いたよなこと(全体の経済効果や喜び)を強く求めてしまったら、『やりたい!』に挑戦するイベントってな実現しづらいですもんね。

イベントってな、きっと、
長い目で見て取り組んでいって、
5 年後、10 年後に振り返ったときに、
『こんな成果があったね☆』
と初めて評価できることなのだろうな、と思う。

まずは、やること。
『やるんじゃあ!』という熱い思いの人が、動くこと。
それを毎年毎年、継続していくモチベーションを持っている人ってのが不可欠よね。
空回りしちゃったら、うまくいかないかもだけど、
熱い想いで、一所懸命やってる人は熱源になるし、
空気が暖められて上昇気流が生まれて空気が流れ込んできて、
いろんな人が一緒に動き出してくれる。
想像だけど。

人が『いるだけ』ではイベントが起きない。
『何があっても、やりたい!』って人がいれば起きる。
結局は、人ですよな。
熱源になる人の存在。

最初は小さな種火でも、継続していくことができれば、遠く遠くからも見える巨大な火柱になって、経済効果を伴う大きなイベントになり『地域おこしになっている』と認識されてゆくのだろうな。

まずは『やること』
そして『向上心を持って続けること』
ですよな。


◎本で地域おこし、という視点でも観る

本が好きな人間は、周りの人も本が好きだろう、と思っている節があるのだけれど、どうも、そうではないのが現実っぽい。

読書というのは、どうやらとてもニッチな文化っぽいのだ。
僕が好きな作家・森博嗣さんがよくエッセイに書いているので受け売りです。

5,000 部売れたら、すごい。
10 万部なんて、超メガヒット!

人が一生のうちに本を買う金額を平均寿命で均す(だったかな?)と、1 年で 1 万円使うか使わないか、って程度らしいのです。本が好きな側からすると『それは 1 回で買う金額ですね〜』と思っちゃうわけですけども。

閑話休題。

『読書離れ』という言葉が普及して久しいわけですが、
ここ数年は印刷費、紙代の高騰などもあって、本の値段が高い。
文庫本が 1,000 円を超える時代になってしまった!
文庫化されたら世界が滅びると言われていた『百年の孤独』は定価 1,250 円ですね。
初版 300 万部を刷っているモンスター漫画『ONE PIECE』であってもコミックス 1 冊は 572 円(税込)僕が子どもの頃、コミックスは 200 円代だったような……?それが 300 円になり、400 円になり、今や 500 円超え、ほぼ 600 円!

不景気だ〜不景気だ〜、失われた 30 年だ〜、格差社会〜、などとも言われてますんで、漫画に 600 円、文庫本に 1,000 円以上を出すというのは、特殊な社会の状況になっているのかもしれないですね。

あ、閑話休題終わってなかった。


買いました、読んでます『百年の孤独』めちゃ面白い!


そんなわけで本って昔よりも手にしづらい環境になっているように思われるわけでして、それで地域おこしってゆーのは、勝算があるか、ないか、って外部からビジネス的な視点で見たら難易度高すぎるぜ、と評価されるんでしょうけども……。

勝算うんぬんじゃあ、無いと思うんす、こういうのって。
前述したよな、熱源があるか、無いか。
上昇気流を面白がってくれる人がいるか、いないか。
だと思うんす。

本はむか〜し昔から愛されてきた長く親しまれているメディアなのに、ニッチで尖っているものになってきつつあるように見える現代なので、マスには届きにくいメディアなんでしょうけども、ハートに突き刺さる人には突き刺さるものであるのは間違いない。マニアックな趣味・嗜好という傾向が強まっている。だからこそ『地方で本』ってのは、逆に地域おこしの効能を発揮するのかもしれないですね 😊

あと、出版社があるのは東京。
というイメージも強くあると思うんす。
特に大手は、みんな東京。
人口だって東京に集中している。
本のイベントも、東京に集中している。
『なんちゃらブックフェスタ』とか、そーゆーの。

地方に住んでいると、東京まで容易には行けない。
地方にもあればなぁ、本好きが集まれるイベント……。

そこで誕生したのが『本と商店街』なのでしょうかね。
5 年目、10 年目、と続いていった先、どんなイベントになっているのでしょうなあ 😊
日本中から本好きがこぞって集まってくるようなイベントへと一歩一歩着実に育っていってほしいです🌟

続く!

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