(個人用メモ)イニストラード:真夜中の狩りドラフト所感ー黒

 イニストラード:真夜中の狩りの全カードリストが公開されたので、ドラフト視点での現時点での所感を書き留めておき、来月か再来月くらいに読み返して笑いのタネになればいいなあ、というメモ。

公式サイトの全カードリストを上から順に見ていき、一言コメントとA~Eの5段階評価をつけていきます。《カード名》の横のアルファベットはレアリティです。

A=ボム
B=エース、またはCの上位互換
C=レギュラー
D=補欠またはサイドボード
E=サイドボードまたはアンプレイアブル

テキストは公式サイト(https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/innistrad-midnight-hunt)でご覧ください。日本語版リストのみを読んで書いているので、万が一エラッタ出たら修正します。あくまで個人用メモです。


《尊大な無法者》 C
AFRの《吸血鬼の落とし子》が貴族になって使いづらくなってしまった。「あいつ出世して変わったな」とか言われちゃう。
今回の吸血鬼全体が相手の失血を要求するのでアグロによせる必要があるため、コンセプト通りのゲーム展開では遜色ない働きをすると思われるが、睨みあいや更地からのトップデッキでバニラの可能性があるのは減点対象。D

《コウモリに囁く者》 C
《尊大な無法者》と比べても一層、誘発条件を達成しないと弱くなるカードに見える。能力に条件があるカードは「素のP/Tが使用に耐える上で、条件を達成したらボーナス上乗せ」なら良いが、「並み性能より控えめ、条件を達成したら少し強い」は信用ならない。本体も飛行もちか、せめてP/Tが逆だったら良かったんだが。D

《焼印刃》 C
ラヴニカの献身ドラフトでは死亡誘発で1点飛ばすデビルとのパッケージでお馴染みだったが、今回はざっと見た感じアンコモンの《浄化するドラゴン》とレアソーサリーくらいか。先制攻撃や威迫、トランプルなどとシナジーするので、普通にコンバットトリックとしても優秀。腐乱ゾンビが雑に攻撃してきたときに反射でブロックするとコレが刺さる可能性あり。かと言って通すとライフ損失シナジーの起点になるので見せ札として中々いやらしい。 C

《血の契約》 C
たまにリーサル狙える系ドロー呪文。珍しくインスタントなので柔軟性は高い。それはそれとして《契約》は面倒なので《署名》で済ませてくれません? ダメ? C

《血統の選別》 R
基本は上の単体除去での使用になって、それだと普通の除去。B

《税血の徴収者》 U
前述の《コウモリに囁く者》で書いた「素のP/Tが使用に耐える上で、条件を達成したらボーナス上乗せ」する方のカード。ボーナスもカード1枚分と強く、こういうカードのためなら一手間のかけ甲斐があるというもの。B

《滅びし者の勇者》 R
序盤に出ると割と手に負えないヤツ。ゾンビトークンでも誘発するため、見た目よりモリモリ育つ。《異形の隼》を出すとお手軽に+2/+2できる。コイツいつも《異形の隼》の話してるな。B

《地下室からの這い上がり》 C
《死者再生》と《旅の準備》を悪魔合体させた外道スペルに見えるんですが気のせいですかね? 合体事故? ああ外道ってそういう・・・
ざっと見、黒のゾンビクリーチャーは神話1、レア1、アンコ1、コモン4で、さらに(もったいないが)腐乱ゾンビトークン生成呪文を合わせれば意外とカウンターの置き先には事欠かない。青も合わせればより広がるため、そうそうインクの染みでは終わらないだろう。飛行持ちの《異形の隼》を強化できれば勝利も近い。コイツいつも《異形の隼》の話してるな。 C(青黒ゾンビならB)

《窓からの放り投げ》 C
「窓から投げ捨てるマン」だ! これは真紅の契りで《犬溶接/dogweld》が出る伏線・・・アッハイ違いますね。リーグ式のドラフトではマッチング次第で飛行多いデッキに連続でブチ当たって手をこまねいて負けたり、降霊持ち相手に損した気分になったりしそう。が、だいたいのクリーチャーは飛行を持たないため、7割くらいには通用すると思われる。体感に惑わされないようにしたい。リアルの8人ドラフトなら、より信頼性が上がる。C

《戦墓の大群》 C
使い捨てかつ攻撃専用とはいえ、5マナで瞬間風速7/8相当に見えるが目の錯覚だろうか。守勢では頼りにならないため、アグロの後詰として。あとは生け贄要因として。《クラリオン吹きの聖騎士》と同様、集会の席を二つ(パワー3と2)埋めてくれるあたりは大群の名に恥じない。《センギアの従臣》から考えると隔世の感がある。これがFIREの結果か。C

《戦慄の猟犬》 U
デメリットないんですか? スタッツの良い黒のファッティがメリットだらけなことに慣れないおじ。黒に降霊は1枚しかないため、もう1色を白や青の降霊カラーにしたり、FB呪文を多めにしておくと切削をメリットに活かしやすい。エルドレインの《厳格な者、コンラッド卿》みたいな誘発型能力も持っているため、切削がそのまま直接火力に化けることも。 

《強迫》 C
パッと見クリーチャーが強いうえ、FBがついている呪文も多いため、ストリクスヘイヴンよりは活躍できないだろう。 D

《踊り食い》 C
灯争大戦の《灯の収穫》の時点で「《骨の粉砕》が使いやすくなった!」 と思ったものだが、破壊ではなく追放になって一層強くなった。降霊持ちも後腐れなく処理できるため、コストはかかるが《窓からの放り投げ》より優先してデッキに入れたい。 B

《不正行為》 U
《虫潰し》の亜種。コストが軽くなって唱えやすいのは良いが、サイクリングが調査になってしまっている。対象が無いときの保険がなくなってしまったのが痛い。《驚愕》でパワーを下げて無理矢理ターゲットにすることもできるが、逆に《巨大化》で回避される可能性もあるので注意。 D

《グールの行進》 U
「あなたがコントロールする」の一言が抜けてるんじゃないか。単独で仕事をしないカードは弱いが、クリーチャーが入っているデッキなら戦闘で死亡するし、黒なんだから破壊呪文を持っているはず。《踊り食い》は追放だけど、コストで生け贄にした生物の補填になるから損はない。 B

《素晴らしき復活術死、ギサ》 R
《ドローガーの屍術師》に似た挙動をする。腐乱を与えるためブロッカーにはならないが、《ドローガーの屍術師》と違い唱える必要がないため運用のしやすさは上。地味に降霊封じに使えるのも覚えておきたい。 

《引きずり足のゾンビ》 C
ドミナリアやM21のリミテで活躍した《死花のサリッド》の亜種。パワーが1下がったが接死がついたので収支はプラスだと思われる。黒の3マナは《尊大な無法者》より《引きずり足のゾンビ》に任せたい。 BよりのC

《冥府の掌握》 U
使いやすい確定除去。優秀すぎて言及のしようがない。対象を選ばないので、構築でも使われそう。 B

《ネファリアのグール呼び、ジャダー》 R
ほぼ毎ターンゾンビトークンを生成してくれる《苦花》おじさん。生成タイミングが自ターン終了時なので、さっそく次のターンから攻撃に行けてテンポロスがない。序盤の圧力としては十分だし、後半の生け贄リソースとしても活用できる。《ギサ》とは相性が悪いが、リミテでレア同士の食い合わせを気にしても仕方ない。 A

《見捨てられし者の王》 M
イニストラードのデーモン良心的すぎん? 現実的なコストでデメリットなしの飛行ファッティに《狂気の祭壇》能力&謎のマナ能力までついているのは流石の神話レア。 A

《グリセルブランドの仮面》 R
令和の《ロクソドンの戦槌》。というか《戦槌》と《頭蓋骨締め》のハイブリッドでしょ。イニストラードはミラディンだった? 腐乱ゾンビが装備して突っ込むだけで2ドローになるのはバグ。 A(実質Sでは?)

《食肉鉤虐殺事件》 M
全体除去にアフターサービスまでついている強力カード。クリーチャーをオミットした《虐殺のワーム》っぽいが、相手の生物の死亡でゲイン誘発、自分の生物が死亡してルーズ誘発になっている。腐乱ゾンビを突っ込ませよう。 A

《病的な日和見主義者》 U
スタッツは頼りないが、戦闘で失ったアドバンテージを補填してくれる良カード。類似カードだと《スカルポートの商人》のように、ドローのために生け贄が必要なものが大半だが、これは戦闘の結果での死亡や、相手の生物を破壊したときにも誘発してドローできるので有能と言える。「トークンでない」とも書かれていないので、やっぱり腐乱ゾンビを突っ込ませればよい。

《モークラットのビヒモス》 C
7マナか、5マナ&生け贄かを選べるが、なるべく5マナで唱えたい。後述の《新米密教信者》や、ゾンビトークンで無駄なくサクろう。盤面へのインパクトが大きいので、除去に事欠くシールドなら複数入れたい。 C

《屍合成》 U
悠長な強化オーラ。誘発条件と結果が釣り合っていないので、カード1枚分の仕事が出来るか疑問。《ジャダー》などで腐乱ゾンビをコンスタントに生成できるなら。 D

《八方塞がり》 C
《精神腐敗》の上位互換。脆い《スケイズゾンビ》にEtBハンデスがついてると書くと強く見えるがどうだろうか。Bでもいいが、FBや降霊ディスカードで被害を軽減される可能性があるので C

《新米密教信者》 C
生け贄要因。以上。 D

《オリヴィアの真夜中の待ち伏せ》 C
手軽な除去だが、このカードだけでは夜にならないので何かしらの日暮カードとセット運用が求められる。もしくは狼男デッキ相手のサイドボード。 C

《腐敗した再会》 C
墓地掃除のついでに腐乱トークンが出るが、ちょっと本体の効果が薄い。《不吉な休息地》などのコンボパーツ、またはサイドボード。 D

《包囲ゾンビ》 C
後半で盤面が膠着状態になっても本体を狙える熊。序盤の戦闘要員かつ、終盤のトドメにも使える柔軟性がコモンらしくない。コストのタップするクリーチャーに種族的な縛りが無いのもグッド。攻撃が通らなくても流血を強いることができるので、吸血鬼の誘発条件達成に貢献できる。 C

《殺戮の専門家》 R
初代ラヴニカの《狩り立てられた》サイクルを彷彿とさせる性能。相手に渡すトークンが対処可能なサイズ・量なので運用に支障はない。相手が腐乱を多用していたら成長のチャンス。押し込めば勝手に育つので《滅びし者の勇者》同様に序盤から出してマウント取りに行きたい。相手の集会をアシストしないように注意。 B

《流城の血泥棒》 U
吸血鬼への強化能力を持つが、相手がライフを失っているということは優勢なわけで、いわゆる「勝ち過ぎ」カードなのでは? 強化タイミングも攻撃が終わった後なのが減点対象。素のスタッツもコモンに負けているため、デッキに居場所があるかは微妙。せめて2マナか、強化対象に縛りがなければ。《包囲ゾンビ》君を見習って、どうぞ。このあと出てくる《吸血鬼の侵入者》を4枚取れてるなら。 D

《穢れた敵対者》 M
どうしてタフネス3な上に接死まで持ってるんですか(電話猫)
弱いことが一切書いてない。意味が分からないよ。 A

《吸血鬼の侵入者》 C
真紅の契りを控えてパワーを出し惜しみしている吸血鬼の中、数少ない良心。今までのリミテッドの中で、《天空のアジサシ》は常に評価されてきたので、今回も期待したい。 B

《破滅刃の悪漢》 U
側面攻撃っぽい能力を持った狼男。表も標準的なサイズなので変身しなくても使用に耐える。環境がアグロ推しっぽいので能力も嚙み合っている。 B

《思慮深き巾着切り》 U
昨今の黒に常備されている《命取り》内蔵クリーチャー。降霊後も2/2飛行接死で腐らない。 B

《ヒルの呪い》 R
レアリティのため《不正相続》のように重ね貼りできないが、日暮で変化する4/4絆魂もメインを張れる。エンチャントされているプレイヤーのアップキープなので、吸血鬼の誘発は手伝えない。そこは他の手段を用意しよう。 B

《有頂天の呼び覚ます者》 C
やっぱりイニストラードのデーモンは良心的。変身能力はドローもついているのでカードアドバンテージ的には損しない計算。《湿地帯のグロフ》見てるか? 変身後のデーモンは完全にバニラなので注意。C

《墓地の侵入者》 R
表も裏も《西門の主》式の護法がついていて除去しづらい。墓地のFBや降霊待ちを掃除しながらドレインもしてくれるので、痒い所に手が届くナイスデザイン。こっちは吸血鬼の能力を誘発させやすい。 B

《先祖伝来の鏡》 U
回数限定の手札入れ替え、変身後は4/4飛行になる。マッドネスがないので本当に手札調整にしか使えないが、それでも十分。基本的には余った土地を捨てることになるだろう。変身後は相手の墓地も追放できるためフィニッシュ能力は高いが、途中で鏡を割られることも考えて有効牌を捨ててまで変身を急がないようにしたい。 B

《堕落した司教、ジェレン》 M
何故か3マナ2/3に人間トークンがオマケでついてくるらしい。白黒デッキなら絆魂をつける対象にも困らないであろう。集会達成にも貢献でき、表だけで十分強いが、変身後はゲームエンド級。これが場にいる時は、使うにしろ使われるにしろダメージ計算を慎重にしたい。 A

《不審な旅行者》 C
能力やスタッツ的には不審なところが一切ないナイスコモン。《焼印刃》でバックアップしたい。 C

《復讐に燃えた絞殺者》 U
死亡すると除去オーラになって戻ってくるが、ブロックに参加できないため戦闘での死亡はちょっと望み薄。何かしらの方法で生け贄にしてしまいたい。《踊り食い》のコストにできると、都合2体除去できて具合が良い。死亡したとき誘発なので、墓地にいる間に墓地掃除系で追放すると除去モードを躱せるはず。 C

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