お前が、幸せになれると思うなよ
私は小学校2年生から6年生までいじめられていた。
その頃はまだ、今ほどいじめが問題視されていなかったので
相手から謝罪されることはなかったし、当然和解もしなかった。
だから、私の中ではそれから15年ほど経過した今でも終わりを迎えていなくて、ふと、日常で当時が蘇る。
仲間はずれなんて序の口だった。
お気に入りのズボンが破けたし、腫れて厚くなった唇は元に戻らなかった。
子どもを育てているのだと耳にした。
滑稽だと思った。
自分の過去を棚に上げ、お友達と仲良くしなさい、などと教育しているのだろうか。
死を完全には理解していなかったかもしれないが、当時の私は生まれて初めて死にたかった。
お前が、お前だけは、幸せになれると思うなよ。
未だに忘れることなく、鮮明に憎いという感情が存在する。
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