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奇綺SM の3日目5/20月曜の公演に行ってきました


奇綺SMの出会い

知ったきっかけ

内山沙千佳 @sachikaism さん主催の #奇綺怪快  @kikikaikai2021 という団体のSM興行(らしい)。きっかけは「この興行では世にも珍しい切腹ショーが観れるよ(意訳)」と言う告知ポストのRTをだいぶ前に見かけてチェックしていた。
よくよく調べてみたらその演目を演じる三月涼々 @satukisuzu0301 さんが出演するのは月曜日の昼間の2回だけで、最初は平日仕事だと諦めていたんだけど。大和は自分にとってアクセスがよく、通院日にも被ったので、通院ついでに有休を取って観に行こうと決めた。
追記→この記事に掲載されている写真は奇綺怪快のスタッフ様から許可を得て掲載しております。

到着

11時過ぎに着いて「立ち見になります」って言われて中に入るとすでに立ち見の方が多いんじゃと言うくらい立っててヤバい。何度も言うけど平日やぞ?!
会場の大和ミュージックの構造は縦に長く、正面の舞台から後ろの端まではそこそこ遠いが、客席中央にある小さな舞台とそこまでにランウェイが伸びてて、大体の演目ではそっちがメインの舞台となるようだ。

会場の雰囲気

12時開演でオープニングアクトに出演予定の方が遅刻したらしく、アクトではなくMCコーナーに。当日出演予定のない「売店の妖精」さんと主催の方とでドタバタMC。その最中に客席入口から駆け込む女性が!謝り倒しながら楽屋に掃けていく。

ショーの合間には主催の方が出てきて「次の演目の準備」として中央舞台に。「お客さんと一緒に作っていく興業」「いい席取れたんだから少しくらい手伝って」とか言いながら中央舞台にシートらしき物を貼っていた。オープニングやこういうシーンでとてもアットホームな雰囲気を感じていた。

奇綺SM 第1部

 ストリップ劇場ってどんな所?っていうのが強くてどんな流れなのか探るのに一杯だったので前半の感想は淡白です🙏。

 

第1部1番手 三月涼々

 奇綺SM 第1部1番手は三月涼々 @satukisuzu0301 のショー(待っている時に隣の人から「切腹ショーが見られるのは第二部」と教わっていた)。軽快なリズムの曲よりも後半の重厚な楽曲が得意なのか、細部まで込められた感情表現が素敵。そして楽曲センスがとても好き。
 ショーが終わると写真撮影タイム。この時はとりあえずストリップ文化になれる為と、第二部で撮影する予習も兼ねて並んだ。初めてだということを伝えたら丁寧に教えてくれた。

第1部2番手 結奈美子

 奇綺SM 第1部2番手は結奈美子 @YuiNamiko 。クリノリンスカート?ドーム型のスカートをまとった貴婦人ドレスで登場。回転する度に回るドームがなんとも素敵。それが徐々にスカートを脱ぎ、髪飾り、ダンサーのような出で立ちから羽付きベストを脱ぐと、徐々に娼婦ような姿へと変身、と言う婦人の三変化と言った感じで艶かしくなっていった。

第1部3番手 内山沙千佳 & こだ

 奇綺SM 第1部3番手は内山沙千佳 @sachikaism & こだ @codachan12 。アイドルっぽい格好のこだが愛想よく振りまいていると、後ろからサーカスの調教師の様な恰好の沙千佳が杖を片手に。
着ている服を脱がして杖を使い恥ずかしい格好や行為をさせて昂ぶらせていく。禍々しい形の怪物ディルド(例のアレ)を数本床に立たせて腰を落とさせたり、乳首ピアス状態のリボンを上のカナビラから引っ張り上げたり。恥辱のSMと言った感じ。

第1部4番手 樹あやか & m@rica

 奇綺SM 第1部4番手は樹あやか @ayakachindesu & m@rica @akkoma
マリカが赤い華のイラストが入ったドットにフリルの付いた、形が違えばピエロっぽくにも見える着物に、花魁を思わせる前で華やかに結ばれた帯。あやかは女将?茶色の地味ながらセンスの光る着物姿。
マリカの着物を脱がすとあやかが縄で縛っていく。
情のこもった縛りでゆっくり丁寧に締めつけていく。
そして出来上がった姿。宙吊り。

終わるとマリカは涙ぐんでいたらしい。
抱きしめあって終了。

先日のT2Kさんの緊縛でもこういう情に来るシーンがあったので、緊縛とはそういうものなのだろう、と思った(伏線)。
あと終わってから気がついたが、あやかの腰に巻いてたの帯ではなくコルセットだった!最初からだったか覚えてないけどとてもカッコよかった。

第1部最後 上条早樹 & えだまめ

 奇綺SM 第1部最後は上条早樹 @sakikamijoo & えだまめ @edmm_ak 。コスチュームは、洋婦人系の感じ。
こちらは仕掛けが早い。えだまめをあっと言う間の早業で縄で縛る。今まで数回見た緊縛のどのショーよりも早く早回しレベル。先程の概念は30分で壊れた。
その荒々しさがプレイだと感じさせる。
固く縛り勢いよく強引に引き上げ宙に吊る。
そこで吊っていた縄を一本二本と次々と解いては体位を変えて吊り直したり、
仕舞には片足だけで釣り上げられてる状態に。
白い蝋燭を数本縄に差し入れて鞭で叩いて、本物のSMの痛さの様な気迫の様な物を感じた。

幕間

最後の人が終わるとフィナーレとして出演者全員がTシャツ姿で出てきて踊ってくれた。とっても華やか。第二部になる前から入場者数を更新していたらしい。平日やぞ。その影響で(写真撮影の列が長引いて?)すでに時間が押していて巻きで進めていく、という。

第2部が始まるまで余韻をかみしめる。初めてのSMショー。3番手のSMが羞恥であるなら、4番手は対話、5番手は苦痛といったテーマがあった気がした。どれも素晴らしかった。

奇綺SM 第2部

そんなに間を開けずに始まった第2部では、第1部のオープニングではトラブルで出来なかったオープニングショーを見せてくれた。

第2部1番手 三月涼々 切腹ショー

奇綺SM 第2部トップバッターは三月涼々 @satukisuzu0301 切腹ショー。
一幕目、百合の花を持って優雅に踊る。
二幕目は打って変わって悲壮感と苦悩を携えて、動く。舞ではなく負の塊の様な感情がうごめく様な動き、泣きそう(観ているこっちまで移入してしまい)。
そして切腹シーン。
観ていて自分も腹筋に力が入る息を忘れて見入る。
もっと近くで見たかった。
切腹の姿形だけではない、そこに至る感情移入こそ切腹の説得力なのでは、と勝手に感じた。

終わった後はケロッとした表情で嬉しそうに写真撮影していたので安心してくださいw。あとこれは慣習なのか期待度なのか分からないけど、オープニングと1番手の三月の演目は他の演者や裏方の人が数人楽屋から客席に出てきて一緒に観覧していた。

第2部2番手 結奈美子 & 今賀はる アクロバティックショー

 奇綺SM 第2部2番手は結奈美子 @YuiNamiko & 今賀はる @imagaharu のアクロバティックショー。体の柔らかさはもう当然、といったレベルで舞い踊る。ビックリするシーンが3つあって。

1つ目は結さんが肘建てブリッジをしながらその上で舞い踊る今賀さん。何故支えられるの?
2つ目はフラフープ大の鉄の輪ブランコに乗って猫のように舞う今賀。一瞬どこで掴まってるの?って思う位の体位だったり、一緒に入った結が落ちるムーブを寸で掴まえたり。あと三日月に座るラムちゃんの様に輪の中に手足も閉まって寝転ぶ様に座ってるのが衝撃。胴体や腰、腿などで引っ掛けるのではなく背中で縦に寝るんだよ!すごくない?!
3つ目はまた結が下になって逆ロメロスペシャルみたいに脚を絡ませ手を合わせて持ち上げる。その後手を離して今賀が起き上がると更に絡めていた脚を外して、結の足裏だけで今賀の腿を支えて、今賀が脚も曲げたりしながら舞い続ける。流石に不安定だがソレが如何に大変な技なのかを示してるかのよう。結局落ちずにパフォーマンスをやりきった。

第2部3番手 こだ 蠟燭ショー

 第2部3番手はこだ @codachan12 の蠟燭ショー、っていい方でいいのかな?最初の入場は着物姿で。これがコスプレ風の浴衣っぽい着物ではなく凄く綺麗に見えた。裾が長く引きずる位ありその末端にはファー的な物も着いていて、凄かった。
それを脱ぐと長襦袢。裸体がシルエットで透ける。
そしてそれを1枚脱ぐと、赤い蝋燭を2本持って火を付ける。

それがショーを演出する仄暗い会場のライトの中で灯りを生み出し、暖かみのある灯りがこだの顔や身体を照らす。
太陽の光を受けて輝く月の様な美しさ。
まるで新体操のクラブを扱うかのように舞う。
皆が息を呑む中響き渡る嬌声。
蝋燭の溶けた蝋を身体にかける。

遠くてかかっている所は余り見ることは出来なかったがかなり広い範囲でかけていた。灯りによって映し出された滴って固まった赤い蝋とキャンパスたる肌の芸術的な美しさと、自分の手で自分に蝋を垂らして喘ぐ卑猥さのコントラスト。

都合により途中退席

ここまで居て時間とお金と体力の限界で退席。しかし興味はまだまだ全然尽きない。まだまた上り詰めていったであろう興奮ショー。

三月涼々の2回目の出番目当てでその後予定があったらしい隣の人を見送った後にアクロバティックショーや蝋燭ショーを見れた僕は、正直その人に「もったいない事したね」って思っていたものだが、多分僕もそう思われてたのかなw

自分は自分にそう思ってるけど皆は思わないの?ってなったから。
今度行くとしたら、何々があるからとか誰々が出るからとか明日は平日とか気にせず、ちゃんと1日通して観れる様にベストコンディションで行きたい。

奇綺SM の演目以外の事。

写真の話。
たとえばアイドルとかコスプレイヤーのライブイベントや即売会の場合、写真撮影タイムがある。ライブ中は撮影NGが多く、撮影タイムでチェキで客とアイドルとのツーショットチェキを撮ってその場でサインして貰える。或いはスマホで撮ってくれる人もいる。

だけど大和ミュージック(だけに限った訳では無くストリップ全体で)では
そもそも会場内でのスマホ取り出しが厳禁(時間見るだけでもフロア外に出て使う)。
写真は用意されたデジカメを使う。
撮影時に受け渡し方法を確認され、番号札やリスト等で撮影順などを管理された上で撮影。
撮った写真は裏で印刷し、受取は演者にサインしてもらって
次の出番の撮影タイム(or他の会場?)で受け取るか、帰る時に受付で番号札を渡して貰う(サイン無し)のだそうです。

ここまでローカルルールに厳格な業界は初めて。だが当然だと思う(数日前の業界に関する書き込みはここに繋がる)。
それとは別に今回は予想外の客入りで撮影が長蛇で進行が押しまくっていた様なので、途中から代表者が数パターン撮影して、どのパターンかを選ぶ形に。

最後に見た演者さんの写真も受け取って(出来上がるまで外で待つつもりだったが超なる早で出してくれた!😭)帰りました。

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