2024年11月8日(金)奇綺SM in 大和ミュージック レポート

PSYたん/さいたん

はじめに

※このレポートは奇綺SMの運営をされている奇綺怪快 ＠kikikaikai2021 のTwitterアカウントの方に色々とご指導を頂いてから書いております。
また掲載している写真も、当日写真を撮る際にご本人たちに掲載許可を撮った上で掲載しております。
奇綺怪快及び演者の方には、何か問題などありましたら遠慮なくお申し付けください。その都度修正対応などさせていただきます。

※一部のtweetについて埋め込みができない現象が所々にあります。
醜いかと思いますが、ご了承ください。


前書き

https://twitter.com/saitan64193780/status/1851823395887026575

前回伺って湯水のように感動した #奇綺SM 興行in 大和ミュージック劇場が11月1日～11月10日の10日間のパッケージになってやってきた。今回は土日祝が5日間もあるから、最初から最終まで1日パッケージで楽しめるように予定をしっかり開けて楽しもう。…立ち見はつらい…。

https://twitter.com/saitan64193780/status/1851823395887026575

2024年5月の興行に本当に感動した #奇綺SM 興行in 大和ミュージック劇場。
あの時は3日間興行で、TwitterTLで【伝説の切腹ショー】なんて書かれているのを見かけて、その演目目当てで平日なのに休みを取って公演を見に行った。

その時の感想は上の別記事を参照してもらうとして。
その時思ったのは
「こんな精鋭を集めてグイグイ客（僕）の期待値を青天井で高められる香盤表を作れる #奇綺怪快 凄い」
って事でした。
その時は月曜日の開場11時を少し過ぎてから入場したら席がなくて、それでも最初の演目から見ていき、お目当ての「切腹ショー」に至るまでどんどんうなぎ上りに期待感が増していき、目的を達してもまだ時間があるからと3演目を消化した所で帰ったのだけど。
その3演目で思ったのは「切腹ショーで帰った人はもったいないことしたね」って言う事と「自分も他の人に『もったいないことしたね』っておもわれてるんだろうな」って言う事でした。

そのくらい後ろ髪を引かれる思いで帰ったので、今回はちゃんと開口一番からオオトリまでいよう、って覚悟を決めて観覧しました。

結果は予想通り、想像以上、ってやつでした。

行った直後の速報

一応一部、二部、三部と別れていて、演者のメンツはあまり変わらないが、内容や組み合わせが全部違うので、最初から最後までいるとなると10時間の超ロング興行という事になる。
それを当日レビューするなんて到底無理だとわかっていたので、いくつかピックアップして感想を書いたのがこちら。


反省点



第一部

1-1 結奈美子

1-1 結奈美子 @YuiNamiko
ソロでダンス。韓□風着物を脱いで行く。見えた腹筋がカッコよく胸もあるのに肋骨がちゃんと見えて、しかもそれが身体の動きに合わせて動いているように見えて美しかった。肋骨って動くの？初めてフェチを感じた。後屈の迫力(伏線) #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855295328012112368

結奈美子さん。
2024年5月公演の際に、当日お目当てだった【伝説の切腹ショー】の後で、ここまでで本当に楽しめてたからもう少し観ていこうと思って時間ギリギリまで残っていたら、奈美子さんがペアでアクロバットを観せていて。
そのアクロバット演技を見て「切腹ショーで帰った人、もったいないことしたわ」って正直に思うほどに奇綺SMに嵌められた、素敵な演目をするお方。

アクロバットをするだけあってソロでも柔軟の技術を織り込んだポーズを決めていた。

ツイートで注目してた【肋骨】。
最初は腹筋や胸の大きさ等、スタイルの良さから観察が始まったが。
自分の気のせいだったり照明との角度のせいだったりするかもしれないけれど、呼吸に合わせて肋骨が上向いたり下向いたりしているように見えた。特に後屈(イナバウアみたいな上体そらし)では波を打ってるようだった。
某武術家のYoutubeで「(武術スポーツ演舞問わず)体の動かし方で重要なのは肩甲骨、肋骨、仙骨、股関節の動き」とか言っていたので、それが基礎として修得している方なのかな、と素人目で勝手に想像してしまった。
某軟体モデルに軟体布教されて、生でそう言う動きをしっかり観れた事が嬉しかった(ナンカチガウw)。

開口一番で奈美子さんのソロが見れて、奇綺SMの周波数にしっかりチューニングされた感覚。


1-2 愛子

1-2 愛子 @TigerAiko_
レース生地を天井から吊るした状態でポールダンスの様に舞う(エアリアルダンス？)から始まり情熱的なダンス、服を脱ぐとロープを取り出して自縛をしだした。軟体的な動きもあって第二部期待大。 #奇綺SM

愛子さん。
天井から吊るされた薄手の布に絡んでポールダンスみたいな舞を魅せる(後にエアリアルシルクと呼ぶと知る)。

ポールダンスってリアル未見の時のイメージは「ポールを男性に見立てて誘惑するダンス」だと思っていた。
だけどたまたま行った北関東のキャバクラ？で見たポールダンスは完全なアクロバットでめちゃくちゃ感動した
(その日はハジメきのこさんも出演して、それも良かった。今考えるとそこのキャバクラ只者ではなかったな)。

話は戻して、エアリアルシルクはその時のポールダンスを彷彿とさせる動き。
でも布切れなんだから鉄棒のような支えにならない。
きっとあれほど自在に動くのは相当の技術が必要なのだろうな、と容易に想像がつく。
そのぐらいオーサムでプロフェッショナルだと感じた。


1-3 こだ

https://x.com/saitan64193780/status/1855305675540504814/

1-3 こだ @codachan12 with 奈美子
アイドルっぽいコス。マイク？とハンガーみたいな物は両方梱包用ラップ。ハンディラップを足から腰、ハンガー付ラップを手から上半身を。奈美子が来て隙間と頭に巻き付ける。 最後はランウェイ上のラップを巻いて帰る。 #奇綺SM ※写真掲載本人許可済

https://x.com/saitan64193780/status/1855305675540504814

こだちゃん。
アイドルコスで登場、と思ったら大げさなリアクションで一旦戻って、マイク？みたいな物を持ってきて歌振りしだす。いや、赤ちゃんのガラガラ？
また同じ様にして戻って何かがズボン掛け部分に通っているハンガーを持ってきて、それを天井のカナビラに吊す。
その時初めてそれらをしっかり視認できた。

梱包用のでっかいラップと、マイクみたいなのは小荷物用のハンディラップだ！

何が始まるっていうんです？

そこから僕は、まるでマジシャンを観るようにキラキラした目でこだちゃんを見てた。

前回出番を2つ観させてもらったが(そのうち1つは内山沙千佳さんとのペアSM)、印象として「なかなかフェチい演目をやる人」だった。
その時のソロでは大量の蝋燭をセルフで全身に浴びて嬌声を開けながらエキサイトして、ロウソクビキニになるくらい被ってた。
その姿がまた芸術的だった。

そんな人が梱包ラップを持ち出してやる事と言ったら…

顔が見えない…
日が経ってから見るとどっちがメインかわからなくなりそうですが、下のラップの人です。

ラップマミフィケーション

工程は上記の通り。
最後の仕上げに奈美子さんがでてくるまで、ハンガー掛けラップに1人でうまく絡まりながら頭から足までセルフで拘束してた。
その手際の良さはまさにプロ(ショー＆梱包の面)。

終了後に解放された際には、苦しさよりも中が蒸しすぎて暑くなってた身体が、外気に触れて最初は涼しくて爽快感だったっぽいが、温度差が激しくてさらに汗もあってきつかったとか。


1-4 三月 涼々

1-4 三月 涼々 @satukisuzu0301
切腹ショー。不安を煽るリピート不協和音的な音群の中を舞う彼女は憂いや哀しみ、孤独、絶望の表情。光る物を奉書紙で巻き呼吸を荒くして左脇腹に刺す。赤い液体が流れ横一文字。うめき声。それが再び荒い呼吸に戻ると左の肋骨の辺りに刺すとゆっくり崩れる。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855426374120648907

三月涼々(さつきすず)さん
踊り子界隈は全然疎くて、早乙女宏美という方を存じ上げないが、2024年5月公演で涼々さんのその世界観の作り方と演技の熱さに、完全に惹き込まれた。

先にも述べた【伝説の切腹ショー】。
この日は一部で観られるという事で、少し驚いた。

この人の演目はBGMからしてエキセントリックで、自分の記憶が確かなら、演技の構成は目立つ変化は気づけなかったものの、BGMの選曲がやばくなってる。
今回のリピートや歪な不協和音だけで構成されたBGMは、涼々さん演じるこれから切腹する主人公たる女性の心情
？心景？を物語っている気がする。
数多の感情と記憶がぐちゃぐちゃに混ざり、歪み、混沌とした牢獄。
その遥か彼方に居る想い人を思い、此方の地獄に残された自分。

そんな世界観が頭の中にしっかり刻まれたのは、BGMに載せて演じられた涼々さんの演技力に説得力があるからだろう。
特に今回はステージに近い所から観劇できた事もあり迫力満点だった。腹筋痛い。


1-5 及川貴和子

https://x.com/saitan64193780/status/1855431083187200488

1-5 及川貴和子 @kiwako0517
※本人写真掲載確認済 金髪のお姫様衣装で可愛くダンス。変身薬？と書かれた2L位のポットからガブガブ飲む。一度捌けると今度はワインボトルにグラスを持った酔いどれ娼婦的な格好で現れ挑発的に舞う。1つゝの所作が完璧。ふと見るとお腹パンパン。フェチい。

https://x.com/saitan64193780/status/1855431083187200488

及川貴和子さん。
今年8月の段階で何故かFantiaでフォローしてSMをミリしらな僕でも何故か名前だけは聞いたことがある方。

フェチフェスで出てた三代目葵マリーさんの本の中に、内山沙千佳さんと並んで「時代を担う者」として名前をお見かけしたり、奇綺SMのTwitterアカウントのリポストでお二人のやり取りを見てたりしてたからなのか、印象に残ってる。

そんな印象でミリしらでも知ってるレジェンド的な目で見てた(プロレスミリしらにおける蝶野□洋的な)。

入場時は薄いピンクのお召し物を来たエ□ザのような格好で優雅に舞いながら、片手に変身薬(水出しポット？)を持って直飲みしだす。
その姿が上品で優雅で。
舞のクオリティも素敵。
でも何に変身するんだろう、とワクワクしてた。
舞いながら飲んで、また舞いながら飲んで…、あのポット全部飲み干した。
飲み干したら模様チェンジ。
今度はワインボトルにグラスを持った酔いどれ娼婦的なお腹が見えるような格好。
その格好で今度はワインボトルから一杯ずつグラスに注ぎながらグイグイ飲む。

…ちょっと待って？飲み過ぎじゃない？？
あんなに飲んでてクオリティを落とさずに舞って演じるの、凄くない？？
奈美子さんの時の影響からか、腹筋を見る癖があって見てみたら。

綺麗な膨腹

…そういうことでした。
凄いモノを見た。

全部終わった後、「あんまり長くこの状態でいられない」らしいのでそそくさと舞台裏に引っ込んだ。


1-6 樹あやか & m＠rica

1-6 樹あやか @ayakachindesu & m＠rica @akkoma
調教ショー。何故か頭パーってなってて、ここのショーを見た記憶があんまりないんだけどw腰に座ったり、双頭ディルドを咥えさせたり、痛そうなムチの音だけでこっちがビクってなってしまう。皆楽しそうでした。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855436800011174231

樹あやかさんとm＠ricaさん。
前回は愛のある緊縛SMを見て感動した覚えがある。
今回は2人ともS女王様となってМ男達を調教すると言うライブ。

自分はSMのライブというのは、前回の奇綺SMでの観覧しかなく、その時はいずれもS女王様1人に相手のMは女性1人だったので、theS女王＆M男の図式を観劇するのは初めて(AVでも男性上位かレズ調教物が殆ど)。

まず最初の印象は滑稽だった。
S女王М嬢のムーディーな雰囲気とは違う、サーカスならばピエロショーや猿回しの雰囲気に近い。
但し、その中でも観客席にまで響くムチの高い音とM男の悲鳴、それに向けられる観客の笑い声は、妙に興奮する。
自分の場合、人の感覚を勝手に想像して同じ感覚になった気になる癖があるので、共感性の痛覚？と羞恥を感じる事ができた。

第二部

2-1 結奈美子 @YuiNamiko ＆愛子

2-1 結奈美子 @YuiNamiko ＆愛子 @TigerAiko_ アクロバティックショー。下手棒人間で。 最初は巨大羽根扇子を赤白2本ずつ持って上下と左右に構えるのが美しい。エアリアルリング(天井から吊るした鉄腕)も披露してた。ビックリしたのは①膝裏と足先だけを支えて仰け反る③はポラの時のポーズ

https://x.com/saitan64193780/status/1855454844691374464

https://x.com/saitan64193780/status/1855454844691374464

「孔雀」か「ビーナスの誕生」か「食虫植物」　

結奈美子さんと愛子さん。
前半のお二人のショーや5月公演の時のアクロバットショーの時に文字で表現するのは無理だと思って、棒人間でメモしてた。
それにしてもこれ伝わるのか？

それにしてもアクロバット、俺大好きだわ(目覚め)。
ポールやエアリアルリングやシルクに、足や手、お尻の肉、背骨だけを預けて、自重を空中に投げ出しながら舞う姿は、強い。

そして今回のペアでは土台となるのが人間。
人間だったら「意識があるなら余裕」とか「サボテンなら出来る」とか言いそうだけどそんなレベルではない。
確かに人間だからできる動きをしていると思う。
でも全部のポーズで捕まえたり握ったりしてる訳ではない。
シルクの要領で足首に絡めたり、ただ足裏で支えたりしながらポーズを取る。
下の人は下の人で、人1人の体重を手首や足首だけで支える。
抱えるのとは違ってテコではないので相当のパワーに身体操作が必要な気がする。
上の人のバランスに下の人のパワーと補助。
その両方がないと、人と人がゴッツンコする。
高難易度の技ではプルプル震わせながら、一度失敗もしていた。

そこで「もう一度」と言える凄さは、多分ご本人たちにしかわからないと思う。


2-2 こざる

2-2 こざる @kozarukunnn
黒に青のゴスコスで脱力系？〇〇型とかの雰囲気。ウォーターガンを使ってダンスで可愛らしく踊ってた。履いていた物を盆の前に座ってたオジに被せてたが、その後中央に座ると彼女越しにそれを被ったオジが真剣な目で見入ってる姿が絶対目に入って集中できんかったw #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855490409411354713

こざるさん。
奇綺SMと言う場所には少し場違いに思えるくらい底抜けに明るい雰囲気。
それが逆に異色と言うスパイスになってバエていた。
地下アイドルとストリップ劇場の融合と言った感じがして大好き。

本当に惜しいのは、(完全に座る席のせいなのだが)絶対に目に入るオジの角度だよなあwwアレのせいで本当に何もできんかった。
でもあれも彼女の持ち味なのかも、って後の演目で思い改めた。本当にいい緩和だった。


2-3 三月 涼々

2-3 三月 涼々 @satukisuzu0301
涼々の普通の演目は、5月の時は遠くの方から開口一番(って使う？)で見て僕がアタフタしてた。今回落ち着いて見る事が出来て、この人の選曲やコス、舞や世界観のセンスが好きなんだと実感した。セーラーに狐面、羽織、さらに番傘を回した瞬間にキュンと来た。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855501039946100946

三月涼々さん。
この日の香盤表では、1部と3部の涼々さんの出番には演目が書かれていたが、2部のこの演目には書かれていなかった。

だから色眼鏡のない素のポテンシャルを観ることができた。

アクロバットやSM等のショーの魅せ方とか技術面とかはよくわからないけど、この人が作る世界観が理屈抜きで大好物なんだ、ともうそれしかでない程好きだったわ。

力強い舞踏や強気で凛とした雰囲気、或いは儚げで悲壮感漂う雰囲気、どれも一寸の狂いもなく演じ切る。

それなのに出番が終わるとゆる～くなっちゃう感じも推しポイントなんです。


2-4 及川貴和子

2-4 及川貴和子 @kiwako0517
この調教はちゃんと見てられた。 内容的にはワインを呑みながら鞭等で叩くだけ。 と侮るなかれ、本気のシバキってこんな音がする、しかも連発とあり少し恐れ慄いた。元々自分は音に過剰反応する性質なので、あの音の大きさは聞いてる自分も打たれてる気分だった。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855505273936609646

及川貴和子さん。
S女王様によるМ男の調教ショー。

1部での調教ショーで耐性？が付いたのか、少し落ち着いて客観的に観る事ができた。

そんな風に思っていた時期もありました。

1部ではあやかさんm＠ricaさんペアがバラエティのMCの様にМ男共をころころ転がして楽しめる感じがあった。
しかし貴和子さんの調教はそんな余白が一切無い。
シンプルに鞭でボコボコに、いやバッチバチにするだけ。
鞭の音がどギツい。
共感性痛覚の範疇を超える音量(共感性〇〇は自己催眠の一種なので自分に少なからずプラスの意識が存在しないと起きない)。
訓練を受けたМ男の悲鳴。
やはりМ男がやられているリアクションは滑稽ではあるのだが、それを通り越して恐怖が勝った。エグみチキン。


2-5 樹あやか & m＠rica

2-5 樹あやか @ayakachindesu & m＠rica @akkoma
マリカは下腹部を縄で締めてる状態から。後ろ手に上半身をきつく縛る。下腹部の辺りに瘤を沢山積み上げ一物を想像したが、背中とその一物部、あと片脚を膝で前から、もう片足を足首で後から吊る。最終的に鳥籠に閉じ込められた様に見えた。 #奇綺SM

https://x.com/saitan64193780/status/1855511806380577120

https://x.com/saitan64193780/status/1855511806380577120

樹あやかさんとm＠ricaさんのペアSM。
今回はあやかさんのS女将とマリカさんのM嬢。
マリカさんは既に上半身を縄で縛られての入場。

5月公演でも見た、美しい緊縛。
SMの中でも緊縛って別格の美しさがあるって気が最近してる。
それは見た目や拘束による加虐だけではなく、精神面の美しさ。

緊縛はそれ自体が様々な心身的なストレスを自動で感じる事ができるんだと思う。
関節の痛さ、血流阻害、荒縄の感触、吊られれば自重による締付。
それらを与え、時にはそれを超える激しい刺激にも耐え、時に与えられる優しさ(御褒美、飴)、そしてそれらに弄ばれる恥辱。

もうこれってサウナと同じ精神の修行なんだと思う(何？)。

終わって降ろされた時には、マラソンの最後みたいに感動をした気がする。
本当に美しい。

第三部

3-1 愛子

3-1 愛子 @TigerAiko_
※写真本人掲載許可済
アラビアンな衣装で始まり、シースルーの布を大きく使って軟体しながら舞ってみせた。とても魅力的で素敵なシースルーの魔術師(ってメモに書いてた)。

https://x.com/saitan64193780/status/1855514948870570467

https://x.com/saitan64193780/status/1855514948870570467

愛子さん。
アラビアンな衣装にシースルーの布を纏って登場すると、布を大きく広げて空を舞わせる。
そういうパフォーマンスだけでもとても素敵だったが、その後のしっとりな舞でもその布を効果的に使ってしっかり妖艶さを演出していた。

紫色の物はスカートなどではなく、シルクを足で持って衣服に見立てて掛けている

軟体も素敵な事もあってポーズが本当に美しい。
本当にとても魅力的で素敵なシースルーシルクの魔術師だと思った。
あとこの写真本当に素敵。


3-2 こざる

3-2 こざる @kozarukunnn
被虐ショー。『普段Mではない』と言う舞台経験が浅いらしい彼女が(通過儀礼的に)修行の為に舞台に立つ。彼女のキャラクターが故か少しコミカルになったのは御愛嬌。ダンスは今時のインフルエンサー踊ってみた的なファンサもある愛嬌もあって良かった。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855517037311021466

こざるさん。
彼女は被虐、つまりS役男性に叩かれたり辱めを受けたりして調教される、前半の逆バージョン。

なのに開始早々「私は普段Mではない！」と断言してたw。
S男性はそういう事のプロではない人らしく(相手が演者ならその道のプロでない限りガッツリイケないよね)、ちょっと刺激が足りない。

こざるさんもそれを感じたのか、客いじりをしたり、S男性にお手本を見せたりして。
それがMCコメディとして成立していた。

前の出番での底抜けの明るさがここでも生かされて太陽のような存在。

これも充分光る技能だよな、って思った。


3-3 m＠rica

3-3 m＠rica @akkoma
蝋燭ショー。暗い場内に赤くて細い蝋燭を1本。その前で自ら性感を高めていく。心做しか赤く見える顔。別の蝋燭を取り出し火を付けると、肌が顕になっている所に垂らして声を上げる。更には束の蝋燭を使って垂らし続け嬌声を上げる。 メスイキのヒントがある気がした(ォ #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855520586048684066

m＠ricaさん。ソロ。
いつもより暗い照明で行われた蝋燭ショー。

5月公演では別の人が行った演目を見た。
ただその時は立ちっぱなしで疲れてたり立ち見の人だかりの奥から観てたので、しっかり楽しめなかったが、それでも美しさが際立つ蝋燭ショーだった。

今回はマリカさんによる演目で、間近で見ることが出来た。
やっている事は5月と余り変わらない。
ただ蝋燭の数や太さが5月よりも少なかった気がする。

リアルな性感表現を顕にしていた。
どうしても比較になってしまうが、5月の時は「蝋燭」そのものが主人公となってアート的な表現が美しかった。
しかし今回はマリカさん自身が主人公となり、僅かな刺激で性感が高まっていく様子が感じられて、つい見入ってしまう。
特に前の出番でのあやかさんとのやり取りに見惚れていた僕としては、その繊細な感じがメスイキ研究員としてとても興味深く、そして素敵に写った。


3-4 三月 涼々

3-4 三月 涼々 @satukisuzu0301
骸骨ショー。盆の中央に椅子に乗せられた骸骨標本を座らせた状態で始まる。柿色系和風着物にコルセット、髪型はボブ風にまとめてた。骸骨を彼氏に見立ててS□Xを致す。ただのエアS□Xなのだけど、その奥に彼氏を見ていて、腐臭が漂いそうな雰囲気だった。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855527394507116933

三月涼々さん。
この出番の前に下準備として内山沙千佳さんが椅子と骸骨(骨格標本)を持って登場。
沙千佳さん家にいつもいる骸骨の文句や小話もいれながら椅子にセッティング。
そういや何となくコーディネートが沙千佳さんの雰囲気っぽい。

沙千佳さんが戻ると曲が流れ、三月涼々さんの登場。
彼氏に見立てて抱きついたり、求愛したり、エアフェラしたり。

いや、何となくだけど違う。
一部から観ている、ネクロ/タナト好きな自分が勝手に感じた世界観の深読みは、

腐臭漂う愛しい人との偏愛的性行。

そこにいる骨格標本は骸骨でも想い人の代わりでもなく、肉があるミイラ、本人。

そんな風に見えてしまった。
それ程までに感情が見えたリアルな性行だった。

全然余談なんだけど、某プロレス団体で空気人形(ダッチワイフ)を相手にプロレスの試合をしたり、誰もいないのに「透明人間」と言ってあたかも本当に試合をしている様に1人で魅せる試合がある。
最近は滅多に見ないが、過去の映像ではベテラン選手の中に、そのフリが段違いに上手い選手がいる。
そういう人がやると空気人形は生き生きとするし、透明人間の姿が見えるような錯覚になる。

今回の涼々さんの演目では骸骨の肉が見えた気がした。


3-5 及川貴和子 ＆ 内山沙千佳

3-5 及川貴和子 @kiwako0517 ＆ 内山沙千佳 @sachikaism
この格好で入って来た狼っぽい猫がBGMにノッてキレキレの狼アニキダンス、ヤバかった(帰り際にこざるさん？とダンスヤバかったねって言い合った)。 #奇綺SM

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855535048994517052

内山沙千佳さんと及川貴和子さん。
先ほどあれだけM男たちをバシバシ扱いていた貴和子さんが、今回はカワイルドな猫娘のコスチュームで登場して元気でアグレッシブでアニキなダンスを披露。
BGMに合っているのはもちろん、カワイルド猫娘になりきった獣っぽいキャラが出てて掴みはやられた。

その後沙千佳さんがボンテージ衣装に白衣を羽織って登場。
その表情は猫娘と対照的な無表情で冷酷。
それに反応するようにひどく怯える猫娘。
それだけでストーリーはわかる。わかりやすい世界観。研究者と実験体。

おびえながらも反抗する猫娘を一蹴する研究者。
メンドクサイ、と言わんばかりに細いチューブを使って雑に拘束する。
縄ではなく細いチューブでの緊縛。
その後シリンジで色のついた液体を細いチューブに入れて（いる様に見えた）。
初めて見たけど、人一人吊れるほど頑丈なのかという事と、チューブが綺麗に色づいていて綺麗だった。
（光の加減だったかもしれないが）チューブ緊縛ってこんなにきれいなのかって思った。

あの手この手で従順にさせた猫娘を拘束から放っと、今度は実験体を自分の欲を満たす愛玩として扱う。
そこからは、SMというよりはディープな性癖ショーだった。
こんなものが実際に見れるとは思ってもみなかったので圧巻だった。

チューブを首に巻き、胸元を足蹴にして首を絞めてた
でっかいチューブを二人で加え、互いの吐き出した空気を共有。

編集後記

一応Twitter版の1レスリレーレビューは終了。1レスレビューはボドゲ紹介でよくやってたけどそれはシステム紹介で良かった。 だけど今回の #奇綺SM も同じ感覚でやったら、これではただのネタバレのような気がして来た。もっと出来事ではなく注目点に拘って書きたかったかも。 一先ず終わり

https://twitter.com/saitan64193780/status/1855539299703529663

今回メチャクチャ記事にするつもりで色々やった。
普段からライティングは遅い。
いつも文章にする時、言葉を推敲する時間が多く何度も書き直すから。
自分が記事を書く理由は「（そのコンテンツを）オススメしたいから」なので、今回の十日間興行では小出しに一杯ツイートする事が大事だと思った。
行く前に注目してる所、観覧時のノートメモ、残り2日間で間に合う演者限定の感想、そして1レスリレーレビュー。
1レスリレーレビューは全部終わったのが最終日の夕方で、あまり貢献出来てなかったと思う（人に影響を与えるほどのアクセス数はないのだけど）。

その後、この記事を書ききるまでほぼ1か月かかってしまった。
これだけ濃い興行を約10時間も観てたらちかたないよね。
それでもここまで書くことができたのは自分でもめずらしい。
これだけ時間がかかってしまっていたら、頭から抜けてしまってあきらめてしまう事が多かったから。
でもそれでもこの記事を書ききることができたのは、ひとえに奇綺SMのコンテンツによるインパクトの強さだと思う。
色褪せない感動をもらったと思う。

今度タイミングが合えば大和ミュージックに遊びに行きたいな。
あとミカドも行ってみたい。
こちらでもSM興行もあるらしいが大和より狭いらしくて、対策がやはり必要なのかな、などと思うと。


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