ボルシア・メンヘングラードバッハをオススメしたい5つの理由
迷ったらBMG
皆さまごきげんよう。ドイツブンデスリーガが再開して早や1ヶ月が経とうとしてますね。「気にはなるけど特に好きなチームはない」「何かしら推しのチームがあったほうが観るほうが楽しい」という方に向けて、あるチームを今回はオススメしていきたいと思います。そうです、調べずにスペルを間違えず書けたらドヤ顔できるサッカークラブNo.1(私調べ)ことボルシア・メンヘングラードバッハです。(カタカナですら長いので以下BMG)
現在4位とCL出場圏内を走るBMGは、1960〜70年代若いチームでゴリゴリ戦う様から「Die Fohlen(ドイツ語で仔馬の意)」というあだ名で知られています。今シーズンも黄金期を彷彿とさせる、”仔馬”たち(っていうかラオウの黒王号みたいなガタイのやついるけど)が躍動しています。
今回はブンデス再開とともにBMGにハマり始めた私が彼らの魅力を紹介し、興味を持っていただこうと思います。それではいきましょう。
1.選手・監督にイケメンが多い
時として画像は文より雄弁です。まずはこちら。
監督:マルコ・ローゼ(渋い系イケおじ)
GK:ヤン・ゾマー(ロン毛系おしゃれイケメン)
DF:ラミ・ベンセバイニ(濃い顔系イケメン)
MF:フロリアン・ノイハウス(王子様系イケメン)
FW:ラース・シュティンドル(濃いめの松山ケンイチ)
このように多種多様なイケメンを取り揃えております。「どこかにグッドルッキングガイはいないのかしら」とお探しのマダムはぜひBMGを推してください。
2.やるサッカーのエンタメ性が高い
個人の巧さが際立つバイエルンもありながら、ファブレのドルトムント、ナーゲルスマンのライプツィヒといったよく練られた戦術をとるチームもいることから、戦術の花園として名高いブンデスリーガ。BMGのイケおじことローゼ監督も戦術家として名高い1人です。
BMGの前はレッドブル・ザルツブルクで指揮をとっていたためか、ボールを奪われた後に「奪われたら○してでも奪い返せ」とばかりに襲いかかる、いわゆるゲーゲン・プレッシングがローゼさんのチームのトレードマークです。
奪い返す勢いそのままに飛び出してくるのが、マーカス・テュラムとアラサヌ・プレアの「仔馬というよりラオウが乗ってる黒王号に近い」フランス人FWコンビ。
どちらも対面の相手をぶっちぎり、アシストなりゴールなりを決められるデュオなので、お互いにアシストし合って得点を量産しています。彼ら2人に「柿谷燿一郎の友達」ことブレール・エンボロ(今は怪我でいないけど)も加わったカウンター時の迫力は見応え抜群です。
ただこのチーム、カウンターだけが華ではありません。丹念にショートパスを繋いだ上でのフィニッシュもできます。例えば再開一発目のフランクフルト戦の2点目(下記ハイライト動画の0:30あたり)などは、うまく最終ラインで相手を動かしたあと、サイドチェンジを決めてそこからこじ開けたゴールです。
カウンターに脅威があるチームにありがちなのが、「ボールを持たされて引かれる」という現象なんですが、BMGにはイケメンGKのヤン・ゾマー含めボール扱いの選手が多くいます。
このように色々な攻め手を持つ今のBMGのゲームは、観ていてスカッとするようなゴールが多く拝めます。
ただ90分間ゲーゲンプレッシングをできるわけもないので、70分あたりからガクッと選手の足が止まるのも残念ながら”BMGあるある”で仕様です。
また一度押し込められた後、ボールを前進させようとする時に「とりあえずビール」のノリで「とりあえずテュラム」にボールをつけてキープしてもらおうとする習慣があります。ただテュラムも70分あたりでバテてベンチを悲しそうな目で見つめてくるくらいなので、次第にうまくいかず殴られまくります。そうなるとやることは「ゾマーに祈る」一択です。
このように攻撃は強く見応えがあるのに、どこか憎めない失点があったりするためエンタメ性が高いゲームが多いチームです。どうせサッカーを見るならスカッとしたいという方はぜひBMGを推してください。
3.ノリが若くて楽しそう
決して平均年齢が低いわけじゃないんですが、主力級の選手が若いからか、どことなくBMGのノリは若いです。男子高校生かってくらい若いです。
象徴的なのが、新加入ながら10番を背負いエースの責務を全うしているテュラム。勝利後はコーナーフラッグにユニを引っ掛け、振り回してはしゃぎまわります。インテルのロメウ・ルカクがミラノダービーでの得点時に「このスタジアムは俺達青黒のもの」と言わんばかりに同じようなパフォーマンスをしましたが、テュラムのこれはどこのスタジアムでもやってるのでそんな意図はなさそうです。
他にもコロナ禍前にはやたらイチャイチャしたり、
リーグ再開時にはソーシャル・ディスタンスを気にしたゴールセレブレーションをやろうとしてアホっぽい感じになったりしてます。
彼らのやっているサッカー同様、どこか憎めないこの感じは、自粛疲れで荒んだ心に癒しをもたらしてくれたりします。ピリピリした日々に疲れたあなたはぜひBMGを推してください。
4.クラブの取り組みが面白い
ファン・サポーターの写真つきダンボールを客席に置く、いわゆる「偽兵の計」。Jでも使われた手法なんですが、BMGは無観客試合に向けてこの自身の写真入りダンボールとそれを観客席に置く権利を売り出し、ビジネスに替えました。詳しくはこの記事をご覧ください。
また「シャー○さん」や「タ○タさん」ばりに英語版SNS担当が面白いのもこのチームの魅力です。
例えばブンデス再開に際して「どのチームを推せばいい?」という人に向けた画像がリーグ公式サイトにアップされたんですが、
BMGも負けじとトンデモフローチャートを掲載。
「クラブ名のスペルを書けるようになりたい?」との質問で、「いいえ」を選ぶとBMGにたどり着く仕組み。Borussia Mönchengladbachという書きづらいスペルを活かした宣伝です。ちなみにライバル関係にあるケルンはSTARTしない場合の選択肢として置かれています。いじり倒してます。
他にも2年前ドルトムントにボコボコにされた時は「俺らが君たちに何をしたっていうんだ」と公式が言い出しちゃったり。
Netflixのドキュメンタリーが生々しすぎることでおなじみのサンダーランドがケルンとの提携を祝った時には、サンダーランドの宿敵ニューカッスルにリプライを飛ばしたり。
アイデアやユーモアのセンスなどに溢れたクラブが好きな方はぜひBMGを推してください。
5.ストーリー性に溢れたカムバック
このように、ピッチ内外に楽しめるポイントの多いBMGですが、先述のとおり彼らは「古豪」です。1970年代を最後に、彼らはリーグ優勝から遠のいてしまっています。以下は上位5クラブの今シーズンの移籍市場での出費額(transfermarkt調べ)です。
ご覧のように、BMGの資金力は他の上位クラブと比べると、上位を争うには幾分心もとないくらいです。
その中でもう一度ヨーロッパに名を馳せる強豪に戻ろうとしているこの姿は、まさしくジャンプ漫画ハイキューの烏野高校のごとし。
今年も優勝こそ厳しそうですが、4年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権は見えてきました。「古豪」と呼ばれた仔馬たちが、今シーズンもう一度「強豪」と呼ばれるその足がかりを作れるか。ドラマのある展開がお好みの方はぜひBMGを推してください。
以上、さくっとのつもりが3000文字超の怪文書になってしまいましたが、ブンデスのクラブ選びにお悩みの方、ぜひBMGをご一考ください。そしてCL出場権獲得の際にはいっしょに盛り上がりましょう!
〜この項 了〜
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