J1ドラフト会議指名のネタバラシ
すべては歪んだ愛情ゆえ
どうも「戸田解説員の何が好きって語尾の『ねっ!』だったりする」お市です。行ってきました、J1ドラフト会議。選べたメンバーは以下の通りです。
プレースキッカーはコーナーをレオ・シルバ、フリーキックをセルジーニョに任せる形で、PKはもちろんディエゴ・オリヴェイラ。こんな日もありますが決定率はかなり高いので彼に任せます。
「あれ、マリノスの選手いなくね?お前それでもサポーターなの?」
とのマジレsじゃなかった、ご指摘を頂戴するのは大いに予想がつくんですが、これには深いようで深くないワケがあります。
信じて欲しいのですが、当初はちゃんとトリコロール戦士中心のチーム作りを考えていました。今のマリノスを軸として、足りないところを他チームの選手で補填、ゴリゴリコテコテのポジショナルプレーでいったろやないかい、と。
ただここでレギュレーションの壁が私の野望を阻みます。
https://twitter.com/gunalotte/status/1063041634420420609
え、、、イニエスタ指名できないのん…?じゃなかった、「同チームから獲得できる人数は3人までです」?
「ぼくのかんがえたさいきょうのマリノス」が音を立てて崩れ落ちました。
3人になんて絞りきれません。左の三角形が取れればそれで満足か、否。健さんやタケフサが取れれば満足か、否!
愛するクラブの選手が皆手に入らない。そこで私が出した結論が、
「手に入らないなら、壊してしまおう」
世に言うヤンデレです。愛情が歪むと、こんな末路を辿ってしまうんですね。
かくして私のJ1ドラフト会議のサブタイは「こんなマリノスあったらいいな」から「2018シーズン俺のトラウマベストイレブン」に変わりました。
(注)真面目に言い訳すると、課題分析の観点から遅かれ早かれトラウマベストイレブンは組みたいな、と思ってました。ちょうどいいタイミングでドラフト企画があったので、この機会にやってみようと思った次第です。
ドラフトのコンセプト「前プレとショートカウンター」
マリサポのヒョロワさんが減った音がしましたけど、勇猛果敢に進めましょう。
トラウマベストイレブンを作るにあたって、まず私はゲームモデルを立てました。「今季のマリノスを倒すには」を具体化させていったわけです。
概ねこんな感じでしょうか。
・前プレでDFラインから中盤へのパス出しを遮断
・そこからショートカウンターで仕留める
・ハーフスペース侵入に備えて人を配置する
・GK/DFからのロングキックを有効活用する
あれ、これベルマーレでは。気付いちゃいましたけど、とりあえず3バックは敷いておこうという風になりました。
そんな下地(コンセプト)を作った上でプレイヤーを選抜していきました。自分が痛い目を見た相手の名前を列挙してくという、胃薬なしでは戦えない所業です。初手でCF考えようとしたときに、パトリック、ディエゴ・オリヴェイラ、山崎凌吾の名前が出た時点ですでに涙目でした。
そんな感じで出来上がった草案(ドラフト)と、会議での結果を書いていきます。マリサポの皆様は胃薬のご用意を。
1位:レオ・シルバ(鹿島 CMF)
同ポジションでの優先順位:1位
意地でも欲しかったトラウマの中のトラウマ。2013年の頃から彼にいろんな夢を砕かれてきた身として、「トラウマベストイレブン」に選ばないわけにはいきません(泣)他の参加者さんはドラ2で獲ろうとしていたらしく、なかなかのリアクションをいただきました。いいねえ、この他人のプランを壊す感じ!(そんなこと言ってるから後で痛い目を見る)
トラウマメイカーのレオさんは今年も健在。圧巻だったのは8月アウェイの試合。0−1とスコアは塩試合ですが、人(主にAJ)、スペースなんでも潰す潰す。しかもそのまま速い縦パスをどんどん入れてペナ前まで攻め上がるもんだから、まさに「1人カウンター」が出来ちゃうわけです。
あとはルヴァン準決勝2ndレグで見せた、自陣コーナーキックからの陣地奪回や前プレのコントロールもかなりトラウマです。思えばあの試合から我々は前プレに苦しみ続けたんですよね…うっ、胃が。
2位:鈴木優磨(鹿島 ST)
同ポジションでの優先順位:1位
こちらもマリサポにはおなじみのトラウマ(またの名を横浜が育てた枠)。よもやACLのMVPまでかっさらっていくとは思わなんだ。
今年の活躍著しい鈴木UMAはやはりドラフトでも人気。実は私の前に他の参加者さんが、外れドラ1で指名されていました。
ですが、ひとしきりドラ1が並んだところで問題発生。開始時刻に間に合わず遅刻した2人の参加者が指名していたドラ1選手の処遇をどうするか、という話が浮上します。(ドラ1の指名は事前に行われていましたため、遅刻した人のドラ1は指名済みの状態)
なんやかんやありましたが、結局遅刻者のドラ1はいったん取り消し。その上で、今いる参加者が外れドラ1を選び直していい、という流れに。
取り消しにより浮いた選手は小林悠、大島僚太の川崎の顔2人。そして外れドラ1を選びなおすのは、その前に家長昭博の抽選を外したひよっこグーナーさん。こ、これは・・・
やったぜ。(地味に圧力をかけてすいませんでした)
ということで鈴木UMAはドラ1では指名されず、ドラ2で私が指名できたわけです。2位のところで競合するかな?と思いましたが、意外とすんなり一本釣り。
UMAがトラウマかどうかについては、今季は意見が分かれると思います。というのもUMAがマリノス相手に決めたゴールは0なので。
しかし、彼をどうしても選びたかった理由(もとい彼にやられたと感じた理由)はゴールじゃありません。弛まぬ前プレとポストプレーです。
湘南とのルヴァン決勝にて、我々が何に苦しんだかというと、前3枚のプレッシングだったと記憶しています。パスコースがことごとく遮断され、DFラインからのボールが思うように供給できませんでした。
それと同じようなことをしてきたのが、アウェイ鹿島戦の2トップ、鈴木UMAとセルジーニョでした。走る距離や見た目の「がんばってる感」は湘南の前3枚に劣るかもしれませんが、的確にアンカーやIHへのコースを切り、外へ外へ誘導するプレスは鹿島の2トップも見事こなしていました。悪夢の中央利用率5%は決してレオ・シルバだけによるものではなかったわけです。
さらに今季の鈴木UMAが凄みを増したと思う部分が、ポストプレー、つまりゴールに背を向けDFを背負った時のプレー精度です。実はマリノスが多くカウンターを食らう時には、中盤でボール奪取→FWが前を向いてる選手に落とす→受けた選手が起点になりカウンター発動というケースが多いんです。仙台や札幌はここをうまく利用しかけましたね。
レオが奪ったボールを素早くUMAへ、そして叩いてオープンスペースを突く。どうでしょう、なかなか胃痛がしてきませんか(涙)
3位:ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京 CF)
同ポジションでの優先順位:2位
幸先よく前プレの切込隊長であるUMAを得た私ですが、ここで問題発生。
むむむ、痛い。今シーズン対マリノス2試合4ゴールとトラウマ通り越して「いったいウチになんの恨みがあるんだ」枠のパトリックがドラ2でとられてしまいました。
マリノス崩しのためには、前プレをかけてショートカウンター!と言いましたが、そもそも前にボールを運べないと意味がありません。そこで格好の手段になるのが、ゴールキックです。そこで高確率で競り勝ってくれる上、前線である程度ボールを収められる選手が欲しいというのもあったので、パトリックはどうしても欲しかったんです。
ただ、先に指名されたなら仕方ない。同じくトラウマを植え付けたディエゴ・オリヴェイラをCFに据えます。
ホーム瓦斯戦ではチアゴ&ドゥシャンの前にバッチリ対策されましたが、アウェイの時は猛威を振るいまくり、5失点というこれ以上無いトラウマの立役者となったディエゴ。パトリックほどではありませんが、対マリノスには適役だと思います。故・松田直樹氏の提唱した「サッカーはケツ」理論にも合致しますしね!
あとディエゴは一年ケンタサッカーに身を置いたというのも大きいかな、と。奪いどころと思ったタイミングで猛スプリントしてプレスに行ってくれるのも選考理由の1つですね。よしよし、パトリックがいなくてもなかなか嫌らしいメンバーができそうだ!
…そう、ここまではほとんど予定通りだった。
4位:林彰洋(FC東京 GK)
同ポジションでの優先順位:2位
我々には強力なスカッドがある、と胸を張って言えそうな3枚を確保した私ですが、次の一手で状況が完全に様変わりします。
なんと、4位指名する気満々だった杉岡大暉こと杉岡部長が引っこ抜かれます!俺の強力なスカッドがあああああああああ!!!!
いやー、パトリックは替えがきくけど杉岡大暉はダメです。ルヴァン決勝のゴール、あれ以上のトラウマはいない…私の中でドラフトの目玉でした。
っていうか杉岡は4位辺りなら余裕で指名できると思ってました。見立てが甘すぎた(;´д`)
一瞬「もうトラウマとかいいじゃん、素直にポジショナルプレー側に傾こうぜ」と心が折れかけましたが、ぐっとこらえて指名しました、GK林。ディエゴ・オリヴェイラが獲れたらセットで欲しいと思ってたキーパーです。
マリノス攻略の手段ということで、ディエゴ同様ゴールキックで我々にトラウマを与えた林をセレクト。
J1でキックの上手いGKというと依然として西川周作が大人気ですね。実際私も西川を第一候補として考えていました。けれど、試合を見た感じだと林のキックも厄介だと感じたため、リストアップしていた次第。シティのエデルソンみたいに低くて速いライナー性のキックというよりは、若干カーブがかかってピタリとターゲットに合わせるキック。これがなかなか落下地点が読みづらく、特に空中戦に難のある山ちゃんにとっては苦痛だったろうと思います。あと嫁さんが美人。
5位:柏好文(広島 LWB)
同ポジションでの優先順位:1位
ゴールキックで起点を作る素地は整いました。次に大事なのがWB。マリノスの十八番であるサイドからの多彩な連携を牽制する意味でも、単独でガツガツ仕掛けられて、かつ5バック化する時きっちり戻ってこれる走力を持ち合わせた選手が必要です。
ということで、左サイドにはマリノス相手にシーズンダブルをキメた広島から柏好文を指名。スピードとクロス精度は今なお衰えることなく、優勝したシーズン同様、今シーズンもマリノスのトラウマであり続けました。
今シーズンは4−4−2のサイドハーフということで、1列前にポジションを移し、より攻撃に専念できている印象。何かと叩かれがちな城福さんですが、柏のポテンシャルをグッと引き出したところは素晴らしいですね。
本当はパトリックとセットで取りたかった選手ですが、ディエゴとUMAのいる前線なら迷いなく合わせられるでしょう。よーし固まってきたよ!
とか思ってたら、グループチャットにある現象が起こり始めます・・・
今回はここでお開き。続きはまた後ほど。