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B3リーグレギュラーシーズン前半戦総括

 1月14日の東京エクセレンス-東京海上日動ビッグブルーを以て、B3リーグレギュラーシーズンの前半戦が終了しました。基本的なB3リーグの説明はここでは割愛します。日程は以下の記事を参照してください。頑張って更新しますので……

 ちなみに本記事のヘッダー写真がどこの会場のどの試合か、写っているマスコットとトレーナーが誰か分かった方はB3検定2級相当です(適当)。

順位はというと

さて順位を見てみましょう。

2018-19シーズン 2019/01/17閲覧)

 ファーストステージ1位だった越谷をかわして、東京エクセレンスが僅か1敗(vs豊田合成)で首位を独走しています。ホームゲームではファーストステージを合わせても未だ負けなしと、B1千葉やB2信州もなしえていないホーム無敗を継続中です。越谷アルファーズも勝ち星を伸ばしています。
 今シーズンのサプライズは3位〜5位(ロスター的には順当ですが)。的確に補強をした企業クラブの豊田合成スコーピオンズとアイシンAWアレイオンズが、越谷にピタリと付けています。選手やスタッフ陣を入れ替えた東京サンレーヴスは、1月の時点ですでにシーズン勝利数の歴代最高記録(18勝)に並ぼうとしています(2019/01/17時点でファースト+レギュラーで17勝)。
 埼玉ブロンコスと鹿児島レブナイズは、毎試合好勝負を展開して中位グループを形成しています。B3新規参入の岐阜スゥープスは、健闘しつつも負けが混んでいる現状です。
 昨季B2だった岩手ビッグブルズは、怪我人の続出やスタッフの契約解除などもあり、苦しい状況が続きます。新アリーナで闘う東京海上日動ビッグブルーはまだ勝ち星をあげることができていませんが、好勝負を展開できるようにはなってきました。

盤石の外国人コンビ(東京EX)

 今年から加藤製作所がオーナーについたエクセレンス。ファーストステージこそ越谷との対戦成績により優勝を逃しましたが、レギュラーシーズンは絶好調です。
 キーマンは#13 ライアン・ステファン#40 ジョーダン・フェイゾンの両外国人選手です。

2018-19リーダーズ 2019/01/17閲覧)

 ほぼすべての試合で20点は取ってくるステファンと、機動力のあるフェイゾンの2人で試合をかき回すことが多いです。特にステファンのインサイドに手を焼くクラブが多く、彼を止めることができずに点差が離れていくということが何度かありました。
 日本人選手はというと、もちろん宮田さんや丹野といった面々も活躍しているのですが、今年特に飛躍を遂げているのが#30 佐野隆司です。

 持ち前のスリーポイントが炸裂、インサイドに切り込んでバスケットカウントをもらうシーンも増え、コンスタントに2桁得点を叩き出すようになってきました。外が当たり始めるとそこからディフェンスが手薄になるインサイドに展開していくので、チーム得点が伸びる傾向にあります。

 れぶにゃん(嘘)

ペップ頼りからの脱却(越谷)

 越谷の要警戒選手は#23 ジョシュ・ペッパーズでした。福岡をB2、B1昇格に導いた腕前は伊達ではなく「それ入るの!?」みたいなスリーポイントを連発します。しかし、攻撃がペッパーズに偏ることが多く、得点が伸び悩んで勝ち星を落とす試合がいくつかありました。彼が出ないときも、越谷には#33 ルーク・エヴァンス#34 カイル・リチャードソンなど得点力のある選手が在籍しており、彼らがオフェンスの中心になっています。

#49 ** 飯田鴻朗**が持ち前のスピードを生かしてスティールすることもあり、侮れないクラブです。越谷拠点に活動を続けて、ファンも増えてきた印象があります。個人的には今シーズンまだ観に行けていないので、なんとか機会を作りたいです。

若手の台頭が刺激に(豊田合成)

 快進撃と言っていい豊田合成。それを牽引したのが#12 パトリック・サイモン#30 ブライアン・ヴォールケルです。

 サイモンの攻撃のベースはスリーポイント。常時5/8くらいのペースでスリーを決めてくるので、非常に厄介な存在です(褒め言葉)。その得点を支えるのがヴォールケルです。

 いやいや平均9アシストって。アシスト職人の上田さんを上回り、現時点のアシスト王です。唯一エクセレンスに黒星をつけた試合(12月15日)では、19得点21リバウンド13アシストという驚異のスタッツを残し、すでに5試合でトリプルダブルを達成しています。1桁得点でダブルダブルという試合が多くあり、彼がクラブ全体の起点となっていることをあらわしています。
 そして豊田合成を引っ張るのが、#23 國分大輔#33 竹村蓮#71 東宏輝といった若手です。

 抜群の安定感。そしてイケメン。東もコンスタントに2桁得点を叩き出しています。このクラブもまだ観てないので、頑張れ俺。

名コーチに率いられ(アイシンAW)

 今シーズンから天日謙作HCが率いるアイシンAW。大阪や西宮を率いてきた名将です。下位相手に取りこぼしをしていません。
 その中心が#42 ケビン・コッツァー。安定したリバウンドとインサイドでのスコア、フロアへの指示出しなど、アイシンAW躍進のキーマンとなっています。これまでサイズ不足に悩んでいたクラブにとって、昨年の#14 ニヨギゼラ・イーヴェ、今年のコッツァーという補強がピッタリとハマっている印象です。越谷には連敗を喫しましたが、まだまだ上がってきそうな勢いです。
 NBDLファンの皆さん、熊澤さんはまだまだ健在ですよ!

REBORN、その名の通り(東京CR)

 こんなに強いサンレーヴス、ぼくはじめてみました。
 そのくらい今シーズンは勝ち星を稼いでいるサンレーヴス。大型補強でB3界隈を騒がせましたが、その期待通りでした。埼玉戦の連敗が痛いですが、帰ってきた楠本HCに菅原AC、岩手から岡田ACも加わり、後半戦に向けて準備万端です。
 キャプテン#1 野上淳史が見事な活躍を見せています。スリーポイントも決まればインサイドへのアタックもできるSGへと成長を遂げました。

(年賀状はここからダウンロードできます

 現在の攻撃の中心は#31 クリストファー・オリビエ。これを書くためにスタッツを見てみたのですが、異次元。

 出た試合は必ず24点以上取るという働きです。合流が遅かったのでリーダーズに乗るか微妙ですが、得点王と言ってもいいでしょう。

 こんな光景もだいぶ増えました。

上位への足がかりはどこだ(埼玉)

 去年の快進撃とは一転、今年は5割付近の成績に落ち着いているブロンコス。ディフェンスがうまく機能せずに失点を重ねてしまうシーンも見られました。#0 上田雅也は今年も得点にアシストにと大活躍。

 なんとアシストには#1 ダーネル・マーティン・ジュニアもランクイン。彼らのプレイタイムがめちゃくちゃ伸びているという点では、疲労が心配ではあります。#32 吉川治耀のような若手もいますから、どんどん成長して上位争いに絡んでいきたいところです。

 間違えた左の人は兄の治瑛さんだった(この間ほんとに言い間違えた)

躍動する若手選手たちとマスコット(鹿児島)

 楠本HCや高比良、DJなど昨季を支えた面々が移籍したレブナイズ。それでも今年は新たな若手の躍動が楽しいクラブになっていました。なかなか上位陣相手には勝ち星を挙げられませんが、ホームでの埼玉戦勝利を励みにまずは5割を目指して闘っていくことになります。
 #44 アントン・ウォーレン#31 山田安斗夢の活躍が光るレブナイズですが、青森から移籍してきた永ちぇること#58 永山雄太や、B3でさすがの上手さを見せる#6 館山健太が高確率でスリーポイントを沈めてきます。楽しみな存在が#59 福田惟吹。インサイドで体を張りミドルシュートを沈める、面白い兄ちゃんです。

 今年も東京に遊びにおいでよ!

奮闘する、大きな、1年生。(岐阜)

 今年から参戦のスゥープス。上位陣相手には苦杯をなめましたが、越谷に1勝するなど頑張りを見せています。チームの主力となっているのは#16 伊藤良太。元ビッグブルーの選手です。ポイントガードとして必要なスピートやボールハンドリングを備え、シュートもポンポン決めてくる選手です。彼がベスト5に選ばれたら納得します。そのくらいすごい。
 #8 田中昌寛も高確率でスリーポイントを沈めてきます。外国人コンビとハマると爆発力があるので、後半の躍進に期待が集まります。
 清流アリーナ、もっとお客さんが入るといいなと思います。岐阜の皆さん、バスケって楽しいよ。

 ハチマキがよく変わるビンゴさん。

長いトンネル(岩手)

 もちろん、1年でのB2復帰を掲げていたビッグブルズ。だが、メンバーが怪我で揃わず、なかなか勝ちきれない試合が続いてしまいました。結局前半戦は、石神井でビッグブルー相手にあげた2勝のみ。岡田HCは契約解除となり、21歳の吉田優磨HC代行が指揮を執るという事態になっています。
 ベテランの#0 藤江建典や、期待の若手#25 草野佑太らがチームを引っ張っています。怪我をしていた点取り屋の#30 タイタス・ロビンソンが復帰しここから反撃といきたいところですが、B2昇格への道は極めて厳しいものとなりました。3月の陸前高田ゲーム、行こうかなあ……

 プレシーズンではいい動きをしてたけどなあ。

初勝利へ、ブルルン奮闘の巻(東京海上日動)

 惜しい試合は多いが、なかなか初勝利が遠いビッグブルー。東京海上日動石神井スポーツセンターができてからの初勝利もお預けという状態です。
 今年加わった #8 アンドレ・マレーの状態がだんだん上がってきているので、そこは期待できそうです(エクセレンス戦は本当にすごかった)。そして今年の新卒組、#10 北代智樹#41 濱西秀人が見事な活躍を見せています。北代はこの前のエクセレンス戦で17得点をマーク。濱西もコンスタントに試合に出続けています。サイズが小さいクラブなので、濱西や#23 黒木亮の頑張りがポイントになります。

 みんな買おうぜ。


以上!後半戦もたのしいたのしいB3リーグをみんなで観ましょう!

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