映像勉強の部屋(room 001) 「Anyone We Want to Be」 / Taylor Cut Films
どーも
夢中になれることを人生 "LIFE" と仕事 "WORK" にマッチさせて
今日もワクワク楽しみましょう♬
「動画クリエイターを楽しむ生き方」を日々綴っている
西表島在住の "いちゃユン" です。
今日は映像の勉強として
れっくぷらす / Rec Plus さんのレビュー動画を参考に
Taylor Cut Films さんの「Anyone We Want to Be」を
研究していこうと思います。
まだまだ映像初心者の "いちゃユン" ですので
できるだけ多くの時間をこういった素晴らしい映像作品を観て
研究する時間に当てることで
少しづつ審美眼を磨いていこうと企んでます笑
今回の動画のポイントは
「色・構図・スローモーション」ということですので
その辺りを中心にさっそく観ていきましょう。
薄暗い画面から徐々に明るくなっていって
ライトリークの光が画面を覆ったところ。
この構図もすごい。
手前を顎のラインからぼかして奥の飛行機に焦点を当てることで
強調させつつ奥行きも感じられる。
一瞬暗転してから
ゆらゆら漂う光をバックに
エモい音楽を引き連れてタイトルが浮かび上がってくる。
ただただカッコいい。
また一瞬暗転したかと思うと
すぐに機内の窓から見える空の青さだけが浮かび上がる。
ここはコントラストを敢えて強めにして
周りを暗くさせ空の青さを引き立てているらしい。
この青味もとってもいいなぁ。
機内から見える窓が寄りでだんだん大きくなってきたところで
柵から見える女性にスイッチ。
今度はカメラが柵の中を通り過ぎて女性に寄っていきながら
ピントも徐々に女性に合っていく。
視点が移動するようにピントも移動するいわゆる「ピン送り」
ステキ。
ピントが合った瞬間に画面が切り替わり
先ほどの女性が今度はこちらを向いた上半身のカット。
風が吹いて髪がフワッとなる印象的なシーンを入れながら
今度は引きで遠ざかっていく。
すごいなぁと思ったのは
機内の窓に寄っていくシーンから
柵の中を通り過ぎて
次に女性から引いていくところ
そして続きのカットもそうだけど
全て同じスピードで映像が動いていくので
途中のスローモーションが印象的なカットも含めて
トータルで時間のゆったりした流れが一貫性を持って表現されている。
うん、これは絶対会得したいなぁ。
風になびく髪が印象的な彼女さんのアップから
一転、壁画ですかね、、、
それぞれ構図、動く方向を変えての3カット。
少年のカットを挟んでからの
エモすぎるボーリング場。
からの海に浮かぶ人影。
ボーリング場の色といいこの海の色といい
とても素敵な色づかい。
めちゃくちゃ真似したい!笑
さっきの壁画の写真のカットから少年、ボーリング場の女性の後ろ姿
そしてこの海に浮かぶ人影までが
連続してオーバーラップするような感じで切り替わっていく。
そして水中シーンでのシーンから
同じ青の色合いでこのカットを持ってきて
いっきにコントラストをつけた赤色。
この赤色も綺麗。
からの、さっきの青色を彷彿させる鳥が空を羽ばたくカット。
青→赤→青のコントラストが効いてるから
空のシーンになったとき、急に目の前が開けた感覚がやばかった。
ここめっちゃ鳥肌たったなぁ。
Taylor Cut さんは暖色寄りの「Teal & Orange」を使ってるそうだけど
本当に青色が綺麗でステキ。
さっきから綺麗とステキしかってないけど笑
色合いが綺麗だから波が打ち寄せるこのカットもめちゃくちゃ綺麗。
ここは前に "知ってるだけで上達する「構図」の決め方 "で勉強した
三分割構図を使ってますね。
特に画面を3つに分割した左上だけを使っていて
右下に伸びる影も含めてセンスがエグいなぁと思いました。
果たしなく広がるテイラーブルー。
勝手に名付けちゃいましたけど、名前を付けたくなるぐらい綺麗。
ライトリークなトランジションを被せて
オレンジの炎が広がっていき
夕日に移り変わりーの
後ろ姿、足メインのシルエット。
逆光でドラマチックに撮る方法も前にやりましたね。
ここからは特に寄りと引きの組み合わせのオンパレード。
この耳と髪だけの構図の切り取りも参考になる。
なびく髪のところにかかる光もステキさを演出してるー!
少し引いて上半身だけクルリと回転。ここの微笑み方好き。
木を画面半分まで入れ
彼女の手と胸の辺りだけをうまく切り取りながら
木の周りを指でなぞってる、、、
だけなんだけど
なんかエロく感じるのはボクだけでしょうか笑
振り返って微笑んでるシーンなんですが
ここの笑顔はさっきのクルリと回った時の微笑みとリンクするし
腕と胸の角度がさっきの木を指でなぞってるシーンと一緒なので
これもまたリンクしてくる。
そんなとこも計算されてるのかなぁ。
一転、夜のシーンになり
ライトに目がいって奥に気づかない程度に彼女の後ろ姿が。
ここから画面の動きが印象的で
まず上から下に動いて
ここは固定だけど彼女がクルリと回るから
印象は回転してるイメージが残る。
で、ここの構図の切り取り方もめっちゃ好きなんだけど
今度は画面がゆっくり下から上に移動していて
そのままの流れでカメラは下から上に移動してるけど
彼女は右から左へ歩いてるみたいな。
この一連の動きの流れも計算されていてため息が出るくらいステキ。
この後、背景にあった照明がまるで光りだしたかのように
ライトがチカチカ点滅するシーンを重ね合わせていて
これが幻想的ですごく美しい。
再び印象的な壁画のアップを挟みながら
子ども達が遊んでるシーンが続いた後、突然
この綺麗な目に寄りまくったカットが挿入。
右目に焦点を合わせて左目はぼかしてある。
一瞬なのにさっきの壁画の少女の印象的な目と
このカットが脳内でまたリンクさせられる。
そして落ちていく太陽に向かって紙飛行機を飛ばそうとするシーン。
先ほどの彼女が飛ばそうとしているのか
この少年の目で追うものが紙飛行機なのか
この辺は、色々と想像させられる目の印象的なカットが続くなぁ。
そして水中シーンの後に使われていたのと同じ
青味が印象的な背景に戻り
さっきの背景がまるで映ってるかのように美しい青い瞳に
吸い込まれていきそうな寄りのカット。
そしてカメラは右下に少し引きながら動いていき
人物だけに青味を残して
背景には最初に出てきた赤を再び使って
印象的なコントラストを演出しています。
彼女が階段を降りていくシーン。
短いカットなんですが
階段の柵の手前からぼかして撮ることで
奥行きも感じさせて、かつ
構図もめちゃくちゃかっこいんだよなぁ。
個人的にここ大好きです笑
右から左にカメラが回り込んでいくと
彼女の姿が現れ
右回転、全身のショットからの
右回転、足より上のカット。
後の2カットはカメラの動きが止まっていても
同じ方向に回転している動きが続くために
一定のスピードで回転が続いているカットが3つ続いたかのように
見えて、スムーズな流れがとても心地いい。
そしてテイラーお得意の腰から下を切り取るカットは
カメラを下から上に動かして
かかとからお尻までを
綺麗に捉えたカットになってます。
頭に残るお尻の残像は、男として当然なんだと
言い張っておきます笑
プロペラの旋回を奥から手前に巧みに切り替えた後のこのシーン。
海辺を走る彼女の刺激的な後ろ姿に
「海の青色」と「水着の青色」を
嫌というほど目に焼き付けさせられてから
最初に見たあの機内シーンへ。
コントラストの明暗で
窓から見える空の青がくっきりあぶり出され
目に焼き付いていた「海の青色」「水着の青色」の上に
オーバラップされていく。
枝の間から射す西陽が
ハンモックを背に下を向く彼女の顔を
照らしているかのように
光が動いて当たっているのも綺麗だよなぁ。
そして個人的に大好きなハンモック越しにまわり込みながら
横になった彼女を捉えるこちらのカット。
おそらく奥行き感と西陽が当たっている感じを表現していて
本当に息を飲むほど美しいカット。
先ほどの目の覚めるような青色から
今度は夕日を見下ろす色味に変わり
日が沈んでいく海を背景に捉えながら
冒頭の少年が飛行機を飛ばすシーンに繋がり
最後は美しい夕日を背景に
飛行機が雲の中をかき分けながら飛んでいったかのような
めちゃくちゃカッコいい奥から手前への引きの画で
物語は終着する。
2分30秒ほどにこれだけ緻密に計算されたプロットが仕込まれていて
この濃縮した世界観を想像できるのはめちゃくちゃスゲーじゃん!
と個人的に深く深く感動したので
このシリーズの第一回目に選ばせていただきました。
この動画はこれからも幾度となく観ることになると思います。
また自分が成長していく度に
見え方が変わって面白いんだろうなぁ。
このシリーズはこれからも続けて
自分の中の引き出しを一つでも多く増やしていきたいと
思っています。
それでは
最後までお付き合いありがとうございました。
いちゃユンでした。
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