【余り話】合唱に費やした3年間
以前まで#番外編として記録していた、お局日記ではない話を今後は【余り話】として書こうと思う。
(余談とかこぼれ話って感じでもないし余ってる話だし…それって余談っていうのか?あれ?)
絶望的な勉強嫌いが一応受かった中学
前回の番外編で、絶望的に勉強嫌いだったがために塾に行ったとて偏差値をぐんぐん伸ばすわけではなかったが、一応自称進学校に入れた。というようなことを書いたが、この学校を受けた理由は、決して受かりそうだからとかではなかった。
そう、合唱がしたかった。全国レベルの合唱部で思いっきり歌いたかった。
ここでも承認欲求が出ているのかもしれないが、部活に入るなら全国レベルのところに入って行けるところまで行きたかった。私が合唱したいと思ったのは、幼少期から習っていたピアノの先生が、本業は声楽家で、ピアノのレッスン終わりの10分ほど歌の時間に当ててくれていたこともあり、歌が好きだったからだ。その先生も、学校の部活ではないが、合唱団の指揮をしていたこともあり、「合唱してみたら?県内の中学だったら〇〇が強いよ」と言われたのもきっかけの一つだった。
勉強嫌いというより努力嫌いの3日、、、一日坊主だった私は、もちろんピアノの練習することはほとんどなく「兄弟の中で1番ピアノに向いてる(根拠は知らない)」と言われていたが、努力ができる兄と姉の方がよっぽどちゃんとピアノのレベルも上げていた。ピアノは嫌いではなかったけどとにかく練習が嫌だった。なんならピアノのレッスンよりレッスン終わりの10分の歌の時間を楽しみにしていた。(先生まじごめん。)
中学入学
中学入学までの話が長くなったが、無事入れた中学での合唱部の凄さは周知の事実で、強豪の文化部は学校行事で演奏したりするのは、あるあるかもしれないが、母校の合唱部もそれだった。合唱部による「さくらさくら」の合唱。
4月の桜の散り際の時期に行われる入学式。体育館に響き渡る全国クラスの女声合唱。
感動するに決まってる。というか圧巻だった。
でも、子供以上に感動するのは親たちだった。
私は元々合唱部に入る気で入学したが、部活のことは何も考えてない生徒の親は、かなりの人数がこの入学式の合唱部の声に心を掴まれて、「合唱部いいんじゃない!?」と娘に勧める→別に嫌じゃないから娘もその気になる。
だ、騙された!!!
その気になっても最初の1ヶ月ほどは仮入部期間と言ってどこの部活も自由に見学したり体験入部のようなことができる期間になっている。(もちろんその地点で本入部するのも可能だったため、私含む数人はは仮入部なしで本入部だった)
授業も始まり、いろんな先生の授業を受ける。合唱部の顧問の音楽の先生は、授業がめちゃくちゃ面白かった。とにかく楽しい。
安直に、「合唱部いいかも、顧問の先生も楽しそうだし」と思う。親も大賛成でもあり、仮入部を経て本入部する。
…ここが落とし穴である。
顧問は、実は中学の先生の中で1番恐ろしいと言われてる鬼だった。
2年、3年になって知ったが、仮入部期間は1年生は放課後1時間で帰宅。その後1時間2.3年だけが部活をするのだが、1年生が帰った瞬間に顧問の表情と口調が変わる。
今の時代的にはNGな怒られ方をする。本当に怖かった。1番こわいのは、顧問が来る前に練習していて、いつのまにか練習室のドアに顧問が立ってて笑顔を浮かべている時だ。笑顔と言っても決して、微笑みではない。表情が「笑み」なだけで笑ってはいない。
そんな感じで、騙された1年生もコテンパンにされながら、初心者がほとんどだが全国レベルに成長していく。
最初から本入部だった、私でさえ、顧問の豹変ぶりには「うっっっそ!!!!」と思ったくらいだ。
とはいえちゃんと上手く歌えた時は褒めてくれるし、別に人格否定をするようなこともなく、ただ指導として音が違うとか、声が小さいとか、音楽的な話をものすごい剣幕でしていたので、私はやめようと思ったことはなかったし、なんやかんや文句を言いながらもほとんどのメンバーはやめなかった。
おっと…入部前後の話でここまで長くなるつもりはなかった。次の余り話の時に2.3年の時の話をしよう。
余談の余談
実は、この時一緒に合唱部に入っていた同級生と、今現在同じ職場で働いている。と言うか雇ってもらった。
合唱部の時は違うパートだったし、クラスもずっと違ったし、2人でわざわざ話すような仲でもなかったが、まさかこうやって一緒に働く仲になるとは思わなかった。縁とは不思議なものである。