「仕事が遅い」と言われる人、言う人
「仕事が遅い」と言われる人。
作業をきちんと教わっていないのに。
マニュアルを確認する時間がないのに。
マニュアルが古いのに。手作業ばかりなのに。
色んな理由で「遅い」と言われてもなぁ、と思いますよね。
困ったものです。
そういう時、今後の人間関係の為にも表向きは「おまたせしました、次はスムーズに作業が進むよう努力します」とでも言っておき、内心は「こんなやり方では仕方ない」と言う気持ちでいましょう。
プレッシャーを感じる必要はありません。
効率良くできる方法を検討する事、適材適所の人材配置は会社の責任と思いましょう。
ただし、まずは早くできるコツを先輩などに相談するべきです。
もしかしたら、あなたの知らないなにかがあるかもしれませんから。
次もまた遅いと言われるかもしれません。
負い目を感じず、無理に急ぐ必要もありません。
まずは作業を正確に、そして理解することです。
そして仕事が隅々まで理解できた時、時間短縮の提案も出来るはずです。
その時はめいいっぱい文句を言って、何とかしてやろうじゃないですか。
「仕事が遅い」と言う人。
遅いと言った相手は仕事を理解しているでしょうか。きちんと指導が行き届いているでしょうか。優先順位や、期日を知らせたでしょうか。
もしかしたら、何か作業方法に、原因がないでしょうか。
そりゃ慣れはある程度必要かもしれません。
しかし職人技術でもない限りは、“ある程度”です。タイピングが遅い、文字を書くのが丁寧、一挙一動が遅い、わからなくて考えたり調べる。
そんなものも僅かな誤差の範囲です。
教えた通りに作業ができる人ならば、ほとんどは“方法”で時間が決まります。
私は入社当時「遅い」と言われる側でした。
マニュアルがない、やたらと手作業が多い、まともに指導してもらえない。おまけに質問しても納得のいく答えをもらえないことも。
多数ある資格、記憶力、タイピングの早さに自信があってもどうしようもありませんでした。
なのでとにかく現状の仕事を覚えました。
そして時間をかけて業務を変えていきました。
時間をかけないと、変えることがができなかったのです。
だって今までそれで会社はやってきたのですもの。
凝り固まっているのをほぐす所から始めなければいけませんでした。
私は今は「遅い」と言う側の立場になりましが、遅いと言う言葉は使いません。
だって私は長く勤務しています。早くて当たり前。遅いと思うのは当たり前ですから。
自分より経験のない人達は、とりあえずは自分の1.5倍〜2倍の時間で出来れば十分。
それにその人の作業に問題があるとしたら、指導した人の責任です。
その時間のかかる人はどこの作業で、なぜ時間がかかるのか。
人には個性があるので気をつけるポイント、苦手なものが異なります。マニュアルに言葉が足りない事もあります。
急ぐ必要性、優先順位を知らないだけであることもあります。
その人の作業を観察し必要であればどこに時間がかかるか話を聞き、こちらもより万人がやりやすい業務方法に変更し皆で共有します。
目標は「出来るだけ誰でも正確に、同じ様にできる方法」。
その為に一人一人が苦手なものに時間を取られないようにしてあげます。
計算が苦手な人には計算が簡単にできるものを用意し、
簿記を知らない人には帳簿見本を何パターンも準備し。
顧客への文章が苦手な人には定型文を30パターンほど作ってあげました。
手書きで扱う事が多い文章はゴム印を作成しました。
詳しく書くと業種も限られてくるのでこの程度しか紹介できませんが、このように都度対処を行うようにします。皆も私も、便利ツールが増えると楽になりますしね。
そんなもの自分で学習するなりなんとかするレベルだと思うかもしれません。
しかし私に言われせれば、こんな簡単なことを一度するだけでこれからの作業のスピードが上がるのですから、どんどんやってあげます。
「〇〇さんに依頼したあの業務、いつ終わる?」
私は〇〇さんじゃないけど答えられます。皆同じ様なスピードで同じ作業方法ですからね。
「遅い」と言う言葉は、発した所で何も変わりません。メリットもありません。
遅いと言う前に、まずやれる事があるのではないか、と思います。
今回は以上となります。