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ブラウザ戦争の軌跡

普段インターネットで使用しているブラウザ。
黎明期から今に至るまで多くのブラウザが開発されています。
自分は1999年にインターネットを始めたため、それ以前のブラウザがあることを初めて知ったりと色々面白い事になりました。
この動画を見ながら各年の解説・実況をしてみたいと思います。
Qは各年の四半期なので1~3月、4月~6月、7月~9月、10月~12月と区切っているとみてみます。


黎明期

1992年

見たことの無いブラウザがありますね。まだDOS系が主流で、
まだPC98や、Windows3.1が出ていた時代でしょうか。
Line Mode、ViolaWWW、Lyns、MacWWWの4つで争われています。
最初はLine Mode、1992年のQ2でViolaWWWが入れ替わり優勢に。
Q3でViolaWWWが50%を超えて覇権を握ります。

1993年

ViolaWWWが60%を超えた辺りで参入したのが「Mosaic」
わずが短期間で一気にシェアを獲得し、Q2に入るまでにはMosaicが覇権を握りました。その一方、ViolaWWWは一気に衰退してしまう。
Q3にはMosaicは65%を超えて、圧倒的なシェア率に。
そこで参入したのが「Cello」。12%まで獲得したものの、
Mosaicの前には歯が立たず、Q4にはMosaicは80%を超えて初代の王者となりました。

1994年

圧倒的王者の風格となった「Mosaic」、そのシェア率は85%を超え、
牙城を崩せず他のブラウザは全て5%以下にまでとなった。
Mosaicはとうとう90%を超えてQ1の終わりには91%までになった。
しかしQ2、「Netscape」が参入!
ここで「Mosaic」VS「Netscape」という構図になった。
「Netscape」はQ3で突如一気にシェアを獲得し、
8月頃にはNetscapeが優勢となり、一気に「Mosaic」を引き離すという
状態にもなり、NetscapeはQ3の後半で80%を超えた。
Q4にはNetscapeは90%寸前まで近づいた。
「Netscape」は二代目の王者となった。

1995年

Q1、Q2は「Netscape」が80%台、「Mosaic」が少し回復して15%程度。
この二大ブラウザとなった。他は1%を下回っていた。
Q1では新ブラウザとしてOperaが参入。
そして、Q3には「Windows95の発売」。
Windows95とともに現れたのは「Internet Explorer」である。
発売当時のブラウザシェア率は「Netscape」が80%、「Mosaic」が14%。
Q4は王者には揺るぎないものの、「Internet Explorer」が伸ばしていく。
MacWWWはQ1に、CelloはQ3に、Line ModeはQ4にて脱落。

1996年Q1(3月)まで

Windows95の発売により、「Internet Explorer」と「Mosaic」が逆転。
Q1時点ではまだ「Netscape」が82%と覇権を握った状態。
ここでブラウザ戦争へと発展する。

第一次ブラウザ戦争

1996年Q2(4月)以降

1996年4月、第一次ブラウザ戦争勃発。
圧倒的王者、「Netscape」、それに対し
Windows95の発売の台頭で現れた「Internet Explorer」。略してIE。
この二大勢力でシェア争奪戦の戦争が始まった。
Q3にはInternet Explorer3.0をリリース。
しかし、Wikipediaによると、「主要な機能追加だったCSSの対応が不十分で不具合が多く、JavaScriptもNetscapeとの互換性が皆無だったため、Netscape Navigatorから乗り換えるユーザーは少なくシェアは増加しなかった。」こともあり、Q4の時点ではIEのシェア率は20%に伸びた程度で、結局は「Netscape」のシェア率は76%で、まだ王者の牙城は崩すことはなかった。

1997年

1996年は揺るぎなき防衛した「Netscape」
牙城を崩すべく果敢に挑むIE、二大勢力は1997年も続いた。
Q2からは牙城を崩し始め、「Netscape」は70%台を下回った。
対するIEは30%を超え、シェアを獲得し始める。
Q3、Q4には着実に増やし続け、Q4にIE4.0がリリース。
NetscapeもJavaScriptの大幅な機能強化を経るなど、ブラウザとしての機能は高くなっていったが、そこで明暗を分けることになりバグや普及し始めていたCSSの解釈ミスといった機能面の弱さなどの要因により、雲行きが怪しくなった。また、勢力を高めつつあったIEとの競争に徐々に敗れていくようになる。
シェア率としては「Netscape」がまだギリギリ防衛しきれたが57%までに落ち込んでいた。IEは39%となった。
1992年に優勢だったViolaWWWが1997年に脱落した。

1998年

Netscapeの致命的なことにより、Internet Explorerへ移行するユーザーも増え、この年でついに形勢逆転となる。
また、レンダリングの違いから、Webサイトの製作コストを引き上げる要因となり、NetscapeNavigatorに合わせる必要がないと判断して、見切りをつけたものも少なくはない。

Q3には「Internet Explorer」が「NetscapeNavigator」のシェア率が逆転

1996年4月から始まった戦争で2年半、とうとう逆転したのである。
Netscape Navigatorではブラウザと、Netscape Communicator Standard Editionの無償化を発表し、Ver4ながら大幅な機能強化を行ったVer4.5を発表したものの、時は既に遅しシェアの巻き返しからは程遠かった。
また、Netscapeの開発した会社、ネットスケープコミュニケーションズは
AOL買収されることになるが、プロジェクト自体は続行されることになり、
Ver5の開発を進めていた。
しかし、Q4になるとNetscapeは大幅に衰退した。
Netscape Navigatorは4.08を最後にリリースが止まっている。
1998年12月31日時点ではIEが王者になり、三代目王者となった。
IEのシェア率は64.5%まで伸び、Netscapeは33%にまで落ち込んだ。

1999年

Internet Explorerが優勢となり、Netscapeは敗北の色が見えてきた年。
3月18日にはIE5.0がリリース。
IE5は標準準拠を比較的重視した手堅い設計でIE4と同様当時のブラウザとしては完成度が高く、OSとバンドルの効果も相まって高いシェアを得て、
勝因の一つとなった。
Q3にはIEのシェア率が70%を超え、Netscapeは30%を切った。
Q4には75%に達し、12月8日にはIE5.01がリリースされ、バグの修正や暗号強度の強化、ウィンドウ再利用などの機能を備えたマイナー アップデートが行われた。
1999年12月31日時点ではIEは78%、Netscapeは19%までに落ちていた。
意外にLynsが0.2%でこの時点でも粘るかのごとく生き残っている。

2000年

第一次ブラウザ戦争末期なる2000年。この年で終戦となる。
Q1でIEはとうとう80%を超えた。
Q3にはIE5.5がリリース。色々不具合はあったものの11月1日にSP1が提供された。
Q4にはIEは85%を超え、Netscapeが10%を下回ることになり、もはや
第一次ブラウザ戦争は事実上の終戦となった。
終戦日は不詳ながらもQ4辺りなので2000年10月が有力な説。
Netscapeの動きもあり、11月14日にはVer6をリリース、
しかし起動時間の長さをはじめとした動作の緩慢さや数多くのバグ、また新たにこのバージョンに対応した拡張プラグインを作成するメーカーが減ったため、衰退の一途をたどるだけであった。

第一次ブラウザ戦争終戦後

2001年

Internet Explorerが覇権を握り終戦となった。
シェア率はQ1で86%、Q2で88%と鈍化しているものの伸ばし続けている。
8月にはIE6がリリースされた。WindowsXPもこの時期に発売。
Q3にはIEのシェア率は90%を超えた。
2001年12月31日の時点ではIEが92.4%という圧倒的なシェア率となった。
Netscapeは4.6%まで落ち込んでいた。
Operaが少しシェアを獲得しており、0.53%となった。
意外にLynsも0.17%で粘るかのごとくまだまだ生き残っている。

2002年

特に大きな動きもなく、IEの覇権は続く。
Q1にOperaが0.85%まで獲得。Netscapeは引き続き衰退し3.8%に。
Q2はIEのシェア率を伸ばしつつ93%に。
Q3では、FireFox(当時はPhoenix)で参入した。
Q4はIEのシェア率が94%となった。Netscapeは2.2%。
しかし、覇権を取ったInternet Explorerはウェブブラウザの市場シェアをほぼ独占するに至ってしまい競争相手がいなくなったのか、開発が停滞し、新しさに欠ける状況が長く続く事になった。
またIE専用サイトの増加によるブラウザ互換性への批判もされるようになった。だが、先述のシェア独占後の開発の停滞のために、IEの問題は遅々として解消されない状況が2004年まで続いた。
一方、敗戦したブラウザ、NetscapeではVer7がリリースされたものの、
あまりピックアップされていない状態でした。死体蹴りされている感・・・

2003年

引き続き特に大きな動きもなく、問題を残したままIEの覇権は続く。
新興ブラウザの動きもにわか出ていたが大きい動きには至らなかった。
Q2にはIEのシェア率は94.43%となった。
これが歴代最大シェア率の記録となる。
2003年12月31日にはIEは94.25%、
敗戦したブラウザ、Netscapeが1%をとうとう割り込み、0.36%となり
Safari(0.62%)、Opera(0.52%)に抜かれた。
新興ブラウザのPhoenixはFirebirdになり、シェア率は2.7%となった。

2004年

Internet Explorerの覇権から牙城を崩すブラウザが台頭する。
そのため、この辺りから第二次ブラウザ戦争の兆しが見え始める。
その牙城を崩すブラウザである「Firefox」がリリースされた。
Q3の時点ではまだFirefoxは4%と細々とした感じでシェアを伸ばしていく。
Q4でIEのシェア率はこれでも90%台を維持しており、覇権は握ったまま。
一方第一次ブラウザ戦争で敗北したNetscapeは0.11%まで落ちて0.14%のLynxにも抜かれ、Netscape終焉の幕が開かれる。

2005年

Q1初頭時点でもまだIEは90.8%のシェア率を誇り、あぐらをかくように覇権を握り続けている。Safariが1%、Firefoxは5.75%と牙城を崩していく。
Q2で突然Firefoxのシェア率を獲得し始め6.6%と進撃開始!
覇権を握るIEはとうとう90%台を割り出しQ3には87.6%まで下落。
一方のFirefoxは8.44%と崩しにかかっていく。Safariも負けじと細々と伸ばし1.78%になり、Operaも0.7%と2003年に比べると伸ばしている。
しかしQ4、8.6%まで伸ばしたFirefoxは突然失速し下落、
再びIEのシェア率が89.3%まで回復した。他も0.3~0.4%程度下落。
第一次ブラウザ戦争で敗北したNetscapeは0.05%まで下落。
2005年は結果的にIEの覇権を崩すことは出来なかった。

2006年

Q1、2005年Q4で失速したFirefoxだが、2006年に入り出すと再進撃開始!
Q2までに9%まで獲得することが出来た。Safariも1.9%までシェア率を獲得。IE6のままあぐらをかくように停滞していたIEも85%台まで落ちる。
Q3、IE7のリリース発表、覇権の防衛を狙えるだろうか。
対するFirefoxは着実にシェアを伸ばし10%台に入りだした。
ここから第二次ブラウザ戦争が始まったと思われます。
2006年10月15日頃を第二次ブラウザ戦争開始とします。
Q4、新興ブラウザとなるFirefoxは11.7%、Safariも2.9%と牙城を崩しにかかる。それでもIEは83.6%と引き続き覇権を握り続ける。

第二次ブラウザ戦争・前期

2007年

2006年の秋から始まった第二次ブラウザ戦争は勃発!
IEの牙城を崩すかのごとく各ブラウザがIEに対して宣戦布告!
Q1、Q2、Q3もFirefoxはすこし伸ばし続け13.5%に。
Safariも3%台に入りだすなどIEの覇権の牙城を崩し続けていく。
第一次ブラウザ戦争で敗北したNetscapeは「discontinued」、すなわち
シリーズの終焉となり、敗北から7年で事実上の陥落となった。
Netscape全バージョンのサポートを2008年2月1日をもって終了し、
Firefoxへの移行を促された。IEに対する最後の抵抗ともいえよう。
Q4ではIEは80%台を割り出し78.5%、Firefoxは15%に伸ばした。
それでもIEは2007年も覇権を握り続け、王者を防衛した。

2008年

GoogleがGoogle Chromeを発表し、牙城を崩す真打ちが登場した。
この年もFirefoxが着実に伸ばし続けQ2で16%、Safariは3.6%。
Q3辺りにリリースしたChromeはまだ黎明期なのか1.25%であった。
Q4で動きに変化が発生、Firefoxが急成長し20%台から27%に!
また、後輩にはまだ負けぬとOperaも黎明期のChromeを抜いていった。
王者となっているIEはとうとう70%台を割り出し63.5%まで下落した。
Firefoxが急成長したものの、まだ覇権はIEが維持したままだった。

2009年

この年はIE、Firefox、Safari、Opera、Chromeの五大ブラウザが衝突!
今もしぶとく生き残っているLinx(0.1%)、支持者がいるのかNetscapeが0.08%
Q1、Q2もFirefoxがシェア率を伸ばし続ける。他のブラウザも0.1%以下であるものの、多くの種類が出始めた。
Q2後期ではFirefoxが30%台まで上昇し、IEは60%台を割り出した。
Safari、Opera、Chromeの3つは3%台で留まっている。
Q3はFirefoxの伸び率が鈍化し31.6%となった。Chromeがにわか伸び始めて4.8%となった。IEは55.9%と大きく下落したものの、結果的には2009年も
53.51%とIEは覇権を防衛した。
2008年で終焉したNetscapeもランキングから陥落、0.05%以下。
Firefoxは少し下落したものの30.9%、Chromeが上昇しはじめ6.8%。

2010年

第二次ブラウザ戦争はここで大きな変化をもたらす。
Q2で18年間ランキングに維持してたLynxがとうとう陥落。0.09%でした。
また、IEが50%を割り出し下落が続く、Firefoxも30%を維持したまま。
ここでChromeが進撃を始め、10%台に登った。
覇権を巡ってIE、Firefox、Chromeの三大ブラウザ戦争となり混沌を極めた。
遅れを取りつつもSafariも5%台になり覇権を巡るために参戦へ。
Q4でChromeは16%までシェア率を獲得した。この一年で大きく伸ばした。
しかし、それでもIEは43.2%と覇権を1998年から13年間防衛した。

第二次ブラウザ戦争・後期

2011年

ブラウザの混迷、そして覇権交代が起きる?
Q1の時点では2010年と同様の状態であるものの、Chromeこのシーズンだけで2%増やし、18%へと快進撃ぶりを見せた。
Firefoxも28%へ下落し、IEも40%を割り出すなど覇権を奪われてもおかしくはないほどになった。Safariも6%台となり細々と獲得。Operaも3%台に。
Q2では7つのブラウザが1%以上となる混迷を極めていく。
Internet Explorer、Google Chrome、Firefox、Safari、Opera、
Android Browser、Nokia Browser。ブラウザ七英雄が集結。
この頃、Internet Explorer 9、Firefox 4、Opera 11.10が公開。
IEは9をリリースしたものの、Windows XPをサポートしないことなどでダウンロード数でFirefox 4に引き離される等、IEの覇権剥奪が加速した。
Q3になると、Google Chromeの快進撃は止められないほど21%のシェアを獲得していった。Safariは7%となり4位に。
Q4、Google ChromeとFirefoxがシェア率を逆転させた。双方のシェア率は24%であった。王者の牙城は崩れつつあるIEは32%まで下落。
Google Chromeの快進撃は続くものの、わずかな差でIEは覇権を防衛した。
これにてIEは1998年からなんと14年間も防衛している。

2012年

ブラウザ七英雄、順位はInternet Explorer(32.6%)、Google Chrome(27.25%)、Firefox(22.72%)、Safari(8.27%)、Opera(3.72%)、Android Browser(2.13%)、Nokia Browser(1.02%)。
Q2、とうとうやってきた運命の刻。
Internet ExplorerとGoogle Chromeがシェア率を逆転させた。
つまり14年間防衛したInternet Explorerの覇権の牙城をGoogle Chromeが見事に崩したのである。
この時のシェア率は29.3%。
時期的には2012年5月頃といったところか。
Q3にはGoogle Chromeのシェア率は30%を超えた。快進撃は止まらない。
Q4、Safariも着実にシェアを伸ばし10%台に、これで4つのブラウザが10%を超えた。FireFoxは徐々に下落し20%を割り出した。
Android Browserは4.6%と伸びており、七英雄としてはNokia Browserが落ちて、代わりにUC Browserがブラウザ七英雄となった。
覇権はGoogle Chromeに替わり、四代目王者のGoogle Chromeの時代の幕開けである。

2013年

引き続きブラウザ七英雄が混迷を極める。
順位は四代目王者Google Chrome(32.57%)、Internet Explorer(25.71%)、Firefox(18.27%)、Safari(10.92%)、Android Browser(4.88%)、Opera(3.14%)、UC Browser(1.22%)、Nokia Browser(0.97%)。
Q1、Q2ともGoogle Chrome、Safari、Android Browser、Operaが伸ばし、
Internet Explorer、Firefoxは徐々に下落していく状態となった。
Q3でInternet Explorer 11がリリース、Google Chromeの快進撃を少し緩やかにさせたがQ4で再び再加速。IEはそれでも下落が続く。
覇権はGoogle Chrome、シェア率は36%。

2014年

さらなる8つのブラウザが混迷を極める。
順位は四代目王者Google Chrome(36.75%)、Internet Explorer(17.06%)、Firefox(14.49%)、Safari(12.83%)、Android Browser(7.09%)、Opera(4.16%)、UC Browser(2.65%)、Nokia Browser(1.27%)。
SafariがGoogle Chromeの後を追うように快進撃開始。
Q2ではFirefoxとSafariがシェア率を逆転させた。双方とも13%。
さらにQ3では14年間王者であったInternet Explorerを逆転させた。双方とも14%。Safariは2012年でWindows版のリリースはされていない状態。
Windows 8の新しいUIは市場に受け入れられずにWindows XPのシェアがあまり下がらず、結果的に古いままのIEのシェアをさらに下げることにつながった模様。Q4もGoogle Chromeは40%超えて他のブラウザは13%以下となり。
Google Chromeが圧倒的シェア率を誇った、このことからQ4で第二次ブラウザ戦争は終結したとみられる。時期は2014年12月頃と推測される。

第二次ブラウザ戦争終戦後

2015年

Google Chromeが覇権を握り戦勝し、終戦となった。
Q2ではOperaとUC Browserがにわか動き出す。
Google Chromeは今も伸び続けている、それ以外は全て下落状態。
Q3にはInternet ExplorerとFirefoxは10%を割り出してしまう。
もはやInternet Explorerは王者の風格はどこへ?
Q4にはIEとFirefoxが逆転、シェア率は9%。IEの下落率が高く4位に。
Google Chromeが47%と王者として君臨した。

2016年

Google Chromeが覇権を握り、10%を超えているのはGoogle ChromeとSafariである。他は混迷状態で、Internet Explorerは6%まで下落。
MicroSoftもEdgeなど新ブラウザを開発しており、既にInternet Explorerは見切りをつけていると見られる。
Q3にはGoogle Chromeのシェア率は50%を超えた。
この年はGoogle Chromeが52.5%、Safariが14.46%、UC Browserが8.51%となった。

2017年

この年は大きな動きは無く、2017年末にGoogle Chromeが57.21%、
Safariが14.46%、UC Browserが7.88%となった。
Internet Explorerは既に3.13%まで下落、かつてのNetscape Navigatorのように衰退していく様である。Operaにも抜かれ6位に。

2018年

引き続きGoogle Chromeの時代は続く、Q3には60%を超えた。
Safariも14%台を維持したままという状態。Q4で15%台へ伸びる。
Internet Explorerは3%を下回り、Firefoxも5%を下回った。
ここで順位を挙げてきたのはSamsung Browserである。

2019年

Google Chromeは60%台を維持し、Q4には64%になる。
また、Safariが16%台にまで伸びたりなどGoogle Chromeを崩しにかかる。
後輩には負けられんと挑んでいくSafari。
Internet Explorerは2%台まで下落。同社のEdge Legacyにも抜かれてしまい
IEは8位に下がった。

2020年

第三次ブラウザ戦争の兆し?
元OperaスタッフによるVivaldiや元MozillaスタッフによるBraveなど
次々と新たなブラウザが開発されていく。
そのため、三度目となるブラウザ戦争が近いうちに始まるのではないかと
思われている。
Q1でSafariが18%に、Google Chromeは64%辺りを維持する。
Q2でGoogle Chromeは65%、Safariは後退。
そして、MicroSoftはEdgeをリリース、第三次ブラウザ戦争へ・・・
Q4でとうとうInternet Explorerは1%を下回る。Flash終了もあり
そろそろ終焉へ。Safariは再び伸びて19%に。

2021年

Google Chromeの牙城を崩せるのか、本年通して64%前後で推移。
Safariも負けじと18%辺りを推移。
Edgeが台頭してくると思いきや4%で停滞した。
この年は大きな動きは無く、第三次ブラウザ戦争にもなることなく、
Google Chromeが10年間覇権を握った。
2011年まで14年間覇権を握ったInternet Explorerに迫る記録になりつつある。

2022年

Google Chromeの牙城は崩せず65%台推移している。
引き続きSafariも負けじと18~19%辺りを推移。
6月15日に三代目王者で14年間覇権を握ったInternet Explorerがサポートが終了した。この時のシェア率は0.3%程度であった。ランキング陥落寸前の10位であった。
FireFoxは100回目のバージョンアップが行われた。

2023年

この年もGoogle Chromeの牙城は崩すことなく63~65%台推移している。
Safariも18~19%辺りを推移していたが20%に入りだす等している。
Q1にて、28年間ランキングにいたInternet Explorerはここで陥落。
シェア率も大きな変動は無く、平穏な状態となっている。
Edgeは5%台に入り3位となっているが、二大ブラウザにはまだ遠いであろう。

2024年

新しいブラウザは生まれ続けているが、未だにGoogle Chromeの牙城は崩せていないまま、Google Chromeが64.89%で2023年で12年間覇権を握った。
他はSafariが18%程、29年間ランキングに載っているOpera。
今後はどうなるだろうか、第三次ブラウザ戦争は始まってもおかしくはなく、特にEdge辺りの動向に注意が必要になりそうだ。
動画はここまでとなっているが、この年も引き続きGoogle Chromeが王者であるには変わりはないだろう。

2025年

2024年でも新しいブラウザがピックアップされておらず、2025年に至るまで現在も、平穏の10年となっている。Google Chromeの牙城を崩せなければInternet Explorerの14年に迫る記録となっているが、未だ切り替わるブラウザは登場していないのでこのままではGoogle Chromeが新記録を打ち立てるだろう。
ただし注目するならば、SafariとEdge辺りの動向で第三次ブラウザ戦争にかかっているであろう。

まとめ

自分は1999年9月頃からインターネットを始め、ホームページなどでも
Netscapeの文字が見られましたが、大体がNetscapeに対応しておらず、
2004年頃からそのブラウザを見なくなるなどしていました。
2002年は誰しもがInternet Explorerを使用していましたし、シェア率も
94%という伊達じゃない記録も今も超えたことはありませんでした。
2006年からはGoogle Chromeが現れ、2012年で王者に、そして今でもGoogle Chromeが王者に君臨しているというブラウザである。
圧倒的ではあるものの極端なシェア率でもないのでそれなりに競争が激化している。しかし現在も尚、Google Chromeが覇権を握ったままブラウザ戦争は平穏の状態が続いているのである。

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