今更トレパクについて思う事と私なりの対策法
なんで今トレパクの話がこんなに盛り上がってるのか分かりませんが、便乗して私もなんか書こうと思います。
トレパクは基本的にられ側の意見が全て
大前提ですが、パクられたかパクられてないかの判断基準は絵をみる側ではなく描いた側にあります。なのでパクられた!と言われればパクリになります。
まあ「パクられた!」っていうのは自由ですが、あまり小さい事で言い過ぎると「心が狭い奴やなー」って印象がつくでしょう。自分に対する被害と相談して糾弾するかしないかを考える必要があるかと思います。もちろん、主張するに値する場合であれば、主張して構いません。
まあこの辺はみんな人間なので、対応が個々で違うのは当たり前です。適度に妥協して住み良い世の中にしたいですね。
絵描きとしての心がまえ
「とはいってもなんかもやっとパクリの定義ってあるじゃん、そのラインに抵触したらやだ!」という意見もあるかもしれません。
そこでまあこれ避ければパクリとは言われないなって個人的に思うことを書いておきます。
①トレースしていいのは自分の絵だけ
まずトレースするという行為を辞めましょう。これで解決です。トレースしていいのは、自分の下書きだけ。これで万事解決です。
公式絵に似せたいなと思った時は、模写しましょう。世の中のアニメやIPゲームのイラストも、誰一人トレースしてません。
②参考にする画像と同じ配色を避ける
参考画像がある場合の話です。色のイメージって結構強いので、配色が一緒だと同じイメージを持たれる場合が多いです。できるだけ、元画像とかけ離れた配色にすることで、似ない印象をつくれます。
案外細部のシルエットやポーズが同じでも配色が違うと同じ絵に見えにくいです。
③参考画像を複数枚用意する
同じ1枚の画像や写真からのイメージだけで描くと、高確率で似ます。最低3枚、同系統のイメージ画像を用意して参考にするようにします。
画像を調べるのに時間かかるじゃん。その通りです。絵を描くのは構想、ラフが一番時間がかかります。そういうもんです。
おまけ・絵を毎日更新したいけど構図ストックないんじゃが…
たぶんトレパク問題ってここに起因するんじゃないでしょうか。
この構図やアイデアのインプットをどこでするか、ですが、大きく分けて二通り方法があるかと思います。
一つ目は法則に基づいて構図を組み立てる方法。
二つ目は、全然違うジャンルで興味あるものを探す方法。
①は要するに3分割構図やコントラポストなどという見栄えが良くなるポイントを抑える事です。キャラが立ってるだけでも絵としての見栄えはよくなると思います。これは、速いサイクルで2次創作で絵を描く時に結構重宝すると思います。
②は、要するに視野を広げる、という意味です。創作においてはこれが不可欠になってくるでしょう。例えばクラシックバレエなんかは所作が美しく影響されてる方も多い印象です。私はフィギュアスケートが結構好きです。他にも音楽、衣装、お祭り等々…色々他にもあるかと思います。そういう小さなフェチズムが、創作のアイデアになります。…おそらく創作をやっている方は無意識にそういう事できてると思いますが…。
似た構図ばかりでもいいじゃない
他人のものをまねてしまう理由として、自分で描くといつも同じ構図になってしまうってとこもあると思います。
めっちゃ分かりますよ。私も見下し構図ばっかり描いてました。(推しに見下されたい)でもそればっか描いちゃうってことは逆にそれが好きだって事だからいいんじゃないですかね。無理に興味がない構図を描かずとも。
自分の中で構図が似通ってくるのは問題ないですが、他人に似ると問題になってきます。自分の中にないものは自分の絵にならないのです。
どうしても自分じゃ描けない難しい構図を描きたい場合は、まずクロッキー帳で準備運動をして、描けるようになってからかくとよいです。咀嚼して栄養を吸収してから描きましょう。
おわりに
よくセーフだアウトだの議論がありますがそれって意味をなさないのです。先にも言いましたが判断するのはられ側に一存されるからです。
はちゃめちゃなことをしても許される時もあれば、誠意を持って対応してても文句言われる時もあります。対応する人が違うのですから当然です。
なので当事者以外は、極力口を挟まないのが正解です。られ側のファンであってもです。でももしられ側が怒っていたり凹んでいるのであれば、一緒に怒ってあげると良いと思います。
最終的には、人間同士の関わり合いの問題になってくるのですよ。