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Winzor Blue (Green Shade)
この色を聞くとわたしの水彩の恩師を思い出さずにはいられません。
私は2010年に米国の大学透明水彩メジャーで卒業しました。
留学した当時は透明水彩をやるなんてこれっぽっちも思ってませんでした。というか、コムデザインを目指していたはずでした…アートの基礎のクラスで、ドローイング、デザイン、そして何かのメディアの入門クラスが必修だったので、たまたま空いていた透明水彩をとった。
私と透明水彩そして恩師との出会いはほんとにそんな些細な理由でした。
先生の作品は私の中の透明水彩の印象を木っ端微塵に打ち砕くものでした。
ぜひみなさんにシェアしたかったのですが、ネットで作品が引っ掛からなかったので、お見せできません…切ない。
その先生が、「私の一番好きな色」と言って絵の具を一絞りパレットに置いてくれたのがW&Nのウィンザーブルー(G)でした。
卒業してから一度もアメリカへ行ってないのでそれから会う事はなかったのですが、今月の水彩の企画の中でふと先生の名前を思い出しました。
そしてその時、その先生が一昨年亡くなっていたことを発見してしまいました。
そんなお年を召した方ではなかったので、病気だとは思うのですが、ショックを受けるとともに、
「日本でも水彩を続けてね、日本で水彩のイノベーターになればいいじゃない」
と背中を押してくれたことに存命中に応えてあげられなかったことをとても申し訳なく思いました。
この色を見るたびに、先生を思い出します。