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ファレホだけで美少女ガレージキットは作れるか

ラッカー塗料は刺激臭も問題ですが私の一番のネックポイントは調色がめんどくさいというところです。肌色などある程度どのキャラにも使える色は専用色があるのですが、そうでない場合はまず塗装に入る前に塗る色を作るところから普通始めます。

透明水彩でも紙の上で色を混ぜる激めんどくさがりな私はそんなことやってられないし何対何の比率とか正確にやるの無理です。

その点、ファレホは元々の色数が豊富なのでどうしても再現したい色以外は調色する必要がなく、この色に少し白を多そうとか直感的な調色ができるため、めんどくさがりに最適な塗料となっています。

しかしファレホはラッカー系の塗料ではないため、ガレージキットの塗装の常識はあんまり通用しません。前書いた記事を見てもらえるとわかるかと思いますが、ファレホで塗るのを断念したパーツが何箇所かあります。

本題

今回は前回断念した肌色、クリアーパーツ、蛍光色入ってる明るいパーツをファレホでなんとかできないかと実験的に作ったものです。

今回制作したのはmomostudioさんのコハル(ギャルver.)蛍光ピンクと肌色が多く革製品もあるあまりファレホが塗ることを想定してない色目のガレージキット

また今回はどっかで見たエマルジョン塗料はレジンにもちゃんと定着するからプライマーいらないという情報も検証するため、プライマー一切ナシ!レジン直塗りです。

ペールレッド→蛍光オレンジ、レッド(Ink)3:スキン(Ink)1 ヴァーニッシュでいい感じに薄める
ペールオレンジ→蛍光オレンジ、イエロー(Ink)3.5:スキン(Ink)1 ヴァーニッシュで(ry

肌はサフレスでしょ、ということで某クリアカラーに似たような色を調色。この色さえ再現できればサフレスは勝ったも同然です。(めんどくさい調色をする手間が必要かどうかは別として)

(私が個人的に思う)ファレホが苦手とするパーツは主に3つです。

  1. 美少女アニメの肌色

  2. クリアパーツ

  3. 金属、強光沢パーツ

1はまずファレホが美少女アニメを塗ることを前提に作られていないからそれっぽい色が存在しないことに原因があります。

2は一応インクというクリアカラーはあるのですが、蛍光色がないため明るい色のクリアは他ラッカーブランドと比べてバリエーションが少なめです。また3とも少し被りますが、元が非光沢のため光沢にするためには光沢クリア(グロスバーニッシュ)を塗り重ねて…ツルテカにする必要があるのですが、まあそれがめんどくさいんですね

3は一応ファレホにもメタリックカラーなどはあるんですが、基本的に非光沢なため、どちらかといえば錆びついて年期の入った金属などの質感になりがちです。それなら最初からラッカーの光沢メタリック吹いた方が綺麗に仕上がるよ、という感じです。

塗ってみた結論

ギャルコハル可愛いねぇ
クリアパーツは蛍光ピンクとクリアレッドをバーニッシュで薄めたものを偏光カラーちょいたしで再現。蛍光ピンクはクリアじゃないんですが、これくらい薄めたら不透明かどうかなんてわからない
ローファーは普通に塗ったうえからグロスバーニッシュ吹いただけ。案外革製品はツルテカじゃないから、グロスバーニッシュで十分だしむしろいい味が出ている。
金属はメタルカラー(エアブラシ専用)を筆塗り。塗るのにコツがいりますが塗れないことはない。上からグロスバーニッシュ。このようにデフォルトで重厚な金属になります。


面相はいつもファレホで筆で書いてます。筆はタミヤのモデリングブラシ超極細とファレホから出てる筆(普通のとプロのとどっちも使ってます。お化粧だけファレホじゃなくてラスキウスデコを使ってます

結果として100%ファレホで美少女ガレージキットは再現できます
…が、正直そこまで手間をかけるなら便利なツールを使えばいいじゃんと思うのでした

ただ一つの致命的な問題点

ここまでは非常に良い感じに見えるのですが、非常に致命的な問題点があります。それは、強力なバーニッシュでコーティングしたといえど定着力に難ありということです。塗装終わって乾燥して組み立て…るときに擦れたりすると平気で塗装が剥けます。

確かにプライマー無くてもレジンにそのまま塗れるんですが、「定着力が強いとは言っていない」って感じです。
皆さん、いくら直で塗れるといっても面倒でも必ずプライマーを塗りましょう(戒め)

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