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どくしょかんそうぶん

毎年おなじみセンター試験ネタが話題になる時期ですね。
受験生おつかれさまです。

今年は「性転換美少女狐と姫君の百合物語」ならびに英語リスニング1ページ目に登場する謎野菜キャラが話題になっている様子。

ちなみに私は「あははははおほほほほ」の回と「Twitter教えてあげる君」の回の受験生でした。なつかしい。


さて、

また、お題企画なんかやろうかなって思ったので、唐突におすすめの本を紹介します('ω')



('ω')


1. 読書感想文が書けるようになった
2. ベスト1×3
※推薦図書だけ読みたい人は2へ('ω')


1. 読書感想文が書けるようになった


読書感想文が書けない子どもだった。
読んでも何も書くことがない。


せいぜい思いつく文章はこんな感じ↓

「〇〇が、☆☆ちゃんが泣いてしまった時に『△△』と言っていたのが、いいと思いました。私も、友達がそうなったら、〇〇みたいにしたいなと思いました。」

典型的な小学生あるある文。

だって読んでも「へー」とか「はー」とかしか思わないんだもの。

別に読書がきらいだったわけじゃないんだけど。


大学生になってからも、自分の考えを書くという行為になると、
「面白かったです」
「参考になりました」
とかしか書けなくて、稚拙な文章のために無駄に時間が費やされてきた。

でも、自分の日記には書きたいことがいっぱいあって手が追い付かなかったりして、自分の中で、日記のような自分の内部を自分のために表現するものと、作文やレポートのように他人に見せるものは書くときに違う感覚になってしまっていた。

大学の授業の中で、ディスカッションをする機会があったり、意見を発表する場が多くなったりして、だんだんと自分の内部を表現するということと、他人に見せるための文章が統合されてきた。


そして、こうやってnoteに自分のことを綴ることができるようになった。

書いているとだんだん欲が膨らんで、「もっと自分のことを知ってほしい」「自分の好きなものをおすすめしたい!」と思うようになってしまう。


面白かった本はたくさんあるんだけど、読んだときに「刺さった!」と思った本が3冊あるので、それぞれに紹介。


2. ベスト1×3

◎人生で初めて刺さったやつ・太宰治「人間失格」

きました。

しょっぱな太宰。有名なやつですみません。

初めて「人間失格」を読んだのは高校入学前の春休み。


まあ、別に読みたくて読んだわけじゃなかった。

高校入学前の課題として「ここから読む本を選んで感想文を書きなさい」というのがあって、有名な明治文豪たちの作品がリストに上がっていた。

当時、読みたい本は本屋さんに行って、タイトルを見て、表紙を見て、後ろに書かれてるあらすじを読み、全てに合格したら本文最初の数行のファーストインプレッションで購入を検討する、という流れが身についていて、まあまずタイトルもあらすじも世にはびこっているような有名作品にあまり興味がなかった。

特に明治文豪なんて分かりにくい、お堅い文章なんでしょ?と全く読む気になれなかった。

その中で、「人間失格」というタイトルにちょっと惹かれたので、しかたな~~~くその本をチョイスし、通っていた図書館で手に取って試し読みをしてみた。

ちなみに、その時の太宰に対しての認識は「走れメロスの人」という感じであった。


衝撃だった。


これ、まんま自分のことやんけ。
しかもめっちゃ「俺エリート」「俺イケメン」みたいなこと言っちゃってるし。
他人の日記を盗み読みしたきぶん。


結局、ちっちゃい丸椅子に腰かけながら、4~5時間かけて一気読みしてしまった。
衝撃のあまり、帰り際に本屋さんに寄って購入までしてしまった。

それ以来、高校生になってからも太宰をよく読むようになった。
まあでも、やっぱり「人間失格」がおすすめであります。

人間失格を読んだときはじめて「物語とはこういうものでいいんだ」とちょっと思えるようになった。

それまで小説というのは、綺麗で、洗練されている空想の物語だと思っていた。でも、こうやって自分の半生を素直に書き綴れば、それがおもしろい作品になるんだと。



◎何回読んでも面白いやつ・湊かなえ「告白」

二連続で有名なやつ出してしまいました。

でもやっぱり面白い。

「告白」を初めて読んで、それから湊かなえ作品をよく読むようになったけど、やっぱり、やっぱり「告白」がおすすめや。

初めて読んだのがいつだったか忘れたけど、この作品は確か映画のほうを先に観てしまったんだ。
中学3年のとき、韓国に向かう飛行機の中で。

R15作品で、当時あと2週間やそこらで15歳になろうとしている14歳だったんだけど、飛行機乗ったら「観れるやんけ」と。

少し背徳感に苛まれながら観てしまったが、いい作品だった...
映画は先々月にツタヤで借りて久々に観たけど、やっぱり面白かった。

小説を読んだのはだいぶあとになってだったと思うから、芦田愛菜ちゃんがプールに浮いていたのと、最後なんか爆発したっけ?くらいの記憶しかなかった。

読んでみると、最後の最後になって、結局、誰がわるいんだろう、と。
登場人物全員に感情移入できるような展開。

湊かなえ作品の「すごいな~~」と思うところは、登場人物の全てが、物語の展開のためにではなく、人間としての意思を持って発言したり行動したりしているように思えるところ。

「なんでこんなに生身の人間の行動のように思えるんだろう」と湊かなえについて調べたことがあるんだけど、

「どんな端役であれ、登場人物全員の履歴書を書いている」

というのをwikipediaかなんかで見て、「ほえ~~なるほど」と。
だからあんなに人間くさいのか、と。

リアルで生々しい人間の感情、大好き。



◎思わず二連続一気読みしたやつ・ヒキタクニオ「触法少女」

面白かった。

14歳未満で犯罪を犯した者「触法少年」にかけられたタイトル「触法少女」。
少年犯罪系の本は、見つけるとつい手に取ってしまう。


買ったのは、大学入学前。

引っ越しも無事終わり、入学のオリエンテーションが始まるまで2日間ほど暇をもてあましていた。
必要最低限の新歓イベントにしか参加しなかったし、田舎だから大学周り何もないし、おそろしく暇だった。

どうせだから本でも読むかと本屋さんを探して見つけたのがこちら。

外では新歓で「ウェェェェェイ」「ウォォォォォォイ」と盛り上がる声も聞こえつつ、まっ昼間から部屋で「触法少女」を読んだ。

これがはまりにはまって、一気読みした後また最初のページに戻って再び一気読みした。
めっちゃつかれた...

入学前になぜこんな本を読んでいるのかと自分に問いかけもしたが、面白かったので悔いはない。

あらすじはというと、13歳の施設暮らしの美少女が、自分を捨てた実の母親を殺すために奮闘するという物語。
14歳の誕生日を迎えてしまうと罪に問われるから、なんとしても13歳のうちに殺さなきゃ、と。

これがまた生々しいのである。好き。


そして、さっきamazonを開いて見つけてしまったのだが、

なんと!

続編がおありなのですか???

読まねば。



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なんか重暗い系の本が3冊揃ってしまいましたが、重松清とか星新一とかのフワフワ系(?)も好きです。好き。

同じような系統の本が好きな人とかおすすめしたい本がある人とか、ぜひおしえてください('ω')

私は読みやすくて生々しいのがタイプです。





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