見出し画像

ちょっといいお皿を買ってみたはなし。

なんてことはない。なんのひねりもない。

タイトル通りのおはなし。

外出自粛を求められていた期間に「ある程度買い物に出かけられるようになったら何を買おうかな」と考えて、お皿を思いついた。

一人暮らしの私の家にあるお皿は、実家から引っ越してきたときに持たせてもらったもの。とある商業施設でシールを集めて、少しお得なお値段で購入するピーターラビットのお皿。パスタ&カレー皿、サラダボウル、マグカップ、小さめのスプーン&フォーク。

かわいい。かわいいんだけど、もう六年も使っていると代り映えしないなあという気持ちになってくる。

最近の家での食事がなんとなく作業になっている私。大したものは作れないけど、もうちょっとおいしそうに見えたらいいのに。

そんなときに眺めていた素敵なテーブルフォト。の、お皿。

「そうだ、お皿、買おう。」

それもちょっと高いやつ。陶器市とか、日用雑貨を取り扱っているようなお店で売っているような。

最初に目を付けたのは八田亨さんという陶芸作家さんの白掛リム皿だった。というのも、私が好きなテーブルフォトグラファーのNana*さんが普段テーブルフォトを撮るときによく使っているお皿が八田亨さんのものらしいと知ったからだ。つくづく、影響されやすい人間である。

お値段を見る。

……。

……ちょっと、いや、まあまあ、おたかい。

でもめちゃくちゃ素敵なんだなこれが。

いつかは買いたい。できれば現物を見て買いたい。

ほしいほしいと唱えつつ、他にも似たようなものがないか探してみる。

親にも「何かいいお皿売ってるところ知らない?」とLINEをしてみたり。

陶芸家の息子(サークルの同期)にも聞いてみたり。

「福岡 うつわ お店」で調べてみたり。

そして「小石原ポタリー」というものにたどり着いた。コンセプトは「料理をおいしくする器。」

…… こ れ だ ! ! !

さきほどのリム皿と同じく焼き物なので、なんとなく雰囲気も似ている気がする。ちょっと柄が多いかもしれないけれど。

お値段を見る。

……。

……まあ、うん。飲み会一回分くらい。(私の周りだけかもしれないけれど、大学生というもの、お金を飲み会単位で数えがち。)

自粛期間中、飲み会なんてなかったし。毎月一回くらいは消えていたような分がお皿になるならば、良いのでは??

というなんとも単純明快な思考のもと、自粛明けに小石原ポタリ―を取り扱っている福岡のお店「B・B・B POTTERS」へ行ってみることに。

実物を見る。うん、素敵。

同じ柄としておかれているものでも少しずつ線の幅が違ったりしていて、なんというか、一点もの感がすごい。好き。悩みに悩んで、その日に購入して帰ってきた。パスタやカレーなんかを載せる少し深さのあるお皿にした。一番使うかなと思って。

焼き物って大体そうなのかもしれないのだけど、電子レンジは不可。それから、使う前に水に浸しておかなければならないらしい。(汚れの付着を防ぐためなんだって。)そしてもちろん使用後はすぐに汚れを落とすこと。長く使うための秘訣。

……ちょっとだけ。ちょっとだけ、めんどくさいね、と思った。

でも片付けをすぐにする習慣がついていいかもしれない。

実際、そのお皿を使った日には異様な早さで片付けまで終わらせた。せっかく自分で選んで自分のお金で買ったお皿ですもの、長くきれいに使いたいよね。

使ってみると、料理もおいしそうに見えた。無印のレトルトカレーや混ぜるだけのパスタだったけど。食事が充実している(ように見える)のは大事なんだなあ。

そんなわけで、ちょっといいお皿を買ってみたら食事のモチベーションが上がって後片付けもさっさとするようになったよ、というお話でした。

料理さぼりがちなヒトにはもったいないでしょ……といわれるかもしれないけれど、日々の生活の充足感とても大事。料理をするきっかけになるかもしれないしね。

頻繁に自炊をする人にはもちろんのこと、あまり食事を楽しめていないなという人にもおすすめしたいライフハック。「ちょっといいお皿を買ってみる」。興味のある方は、飲み会一回分のお金でぜひお試しあれ。

……そのうち、他の大きさのお皿もほしいな。

おわり。

いいなと思ったら応援しよう!