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不在者投票に行ったはなし。

はじめに。

普段ニュースをそんなに真剣に見ているわけではないそのへんの20代学生が2021年10月31日が投票日になっている「衆議院議員総選挙」の不在者投票に行った話をしたい。

※これは私の体験談ですが、すべての市区町村の投票施設が同じとは限りません。不在者投票の手順のイメージをなんとなく掴むためのものとしてお読みください。


まずは不在者投票って何?というところから。

以下「第49回衆議院議員総選挙 衆院選2021-総務省」から引用。

「不在者投票」

選挙期間中、出張や入院などの理由で投票へいけない方は、不在者投票ができます!
選挙期間中、仕事などで名簿登録地以外の市区町村に滞在している方は、滞在先の市区町村の選挙管理委員会で不在者投票ができます。また、指定病院等に入院等している方などは、その施設内で不在者投票ができます。
※詳しい手続きは市区町村の選挙管理委員会にお問い合わせください。
※投票用紙等の送付に時間がかかる場合がありますので、お早めの手続きをお願いします。

上記の「仕事など」には学業も含まれている。

HPの案内に従って手続きを行えば良いのだけど、いかんせん初めてのことでドキドキしながらやってみたので、今後の選挙で不在者投票を行う誰かの役に立てればと思って記録を残してみることにした。


不在者投票の手続き

その1:「不在者投票の投票用紙等の請求書兼宣誓書」を名簿登録地の選挙管理委員会に提出する

上記のHPから「不在者投票の投票用紙等の請求書兼宣誓書」をダウンロードして印刷(A4でOK)する。今回の衆議院議員総選挙だけでなく参院選や市長選の投票用紙等の請求も同じ書式だった。

該当する選挙のチェックボックスにチェック☑をつけて、名簿登録地(住民票のあるところ)の市区町村の選挙管理委員会宛てにする。

下の方に書類を送ってほしい場所を書く欄があるので、滞在地や現住所などを記入する。

ちなみに印鑑とか要らない。ちょっとびっくり。簡単じゃん!

記入した「不在者投票の…(以下略)」を封筒に入れて84円切手(2021年10月時点)を貼って、各市区町村の選挙管理委員会宛てに送付する。これもふつうの茶封筒でOKだった。選挙管理委員会の所在地は自分の住民票のある市区町村のHPのどこかに書いてあるので「○○市 選挙管理委員会」などでGoogle先生に聞けば一発で出てくる。

ちなみにちなみに、オンラインで「不在者投票の…(以下略)」が請求・申請できる市区町村もあるのでここは各自でご確認を~!

※請求→必要書類受け取りまでに時間がかかったり、投票日前日までに投票を済ませて各市区町村の選挙管理委員会へ返送するための時間が必要だったりするので早めの動き出しがおススメ!(私はうっかり10日前に請求して週末をはさんでしまったので間に合うかひやひやしていた)

ポストに投函したらちょっと待ち時間~!

あ、この時間に各立候補者や政党の公約を自分なりに調べておくと良さげ。


その2:必要書類(郵送)受け取り

無事に請求が通ると投票用紙などの必要書類が送られてくる。

私の住民票のある市の選挙管理委員会からはレターパックプラスで届いた。おそらく対面受け取りの方法で送られてくるので本人が確実に受け取れる状況にいるのが大事。

そしてそのレターパックを開封すると…

投票用紙等が入った封筒絶対に開けちゃダメ!!!
②不在者投票の案内(1枚)
③小選挙区代表の立候補者一覧(1枚)
④比例代表の政党一覧(1枚)

の4点が入っていた。

※※開けちゃいけない封筒は不在者投票当日に役所の職員さんが開けてくれます!自分で開けちゃうと無効なので注意!!※※

とはいえ、レターパックそのものすら開けていいのか不安だったけど、さすがにそれは大丈夫だったよ、という報告の項目。

これで準備は整った!


その3:いざ!不在者投票!(滞在地の投票所へ行く)

選挙管理委員会から送られてきた書類一式をもって、近くの期日前投票所へ。たいていは市役所、区役所等だけど場所によっては「期日前投票はできるけど不在者投票はできない」というところがあるので注意。(※その場でできない場合は担当の方や責任者の方などが不在者投票を受け付けている場所を教えてくれる、はず。)

投票所についたら職員さんの指示に従って投票をすすめる。私の場合は、封筒開封・投票の説明をしてくれる職員さん1名と立会いの職員さん1名の計2名が対応してくれた。厳重!さすが選挙……!

さて、開封厳禁の封筒には何が入っていたのか……!

やっと投票当日レポスタート~!

①職員さんに封筒を渡し、開けてもらう。

はさみでチョキチョキ。これは見てるだけ。

②本人確認
氏名(フルネーム)」と「生年月日」を口頭で確認される。

封筒にはまず本人確認のために投票者の氏名等が書いてある紙が入っていたらしい。それを職員さんが広げて、氏名と生年月日を問われる。

自分の持ってる一番強い身分証(免許証)忘れちゃった…!と思っていたけど要らなかった。これは期日前投票も同じで、もしはがきを忘れちゃっても備え付けの書類に指示通り記入すれば投票できる。身分証要らないなんて、思い立った時や何かのついでにフラっと投票できちゃうね……。

③投票用紙が出てくる。
今回は「小選挙区代表用(各選挙区の立候補者の名前を書くやつ)」「比例代表用(推しの政党書くやつ)」「最高裁判所裁判官審査用(特に問題がなければ何も印をつけなくていいやつ)」の3点。

開封厳禁の封筒と一緒に入っていた立候補者名一覧や政党一覧の紙を示しながら、投票用紙や記入欄について説明してくれる。

記入した投票用紙を入れる小さい封筒があるんだけど、二重封筒になっていて、きちんと入れたら「投票用紙 in 封筒① in 封筒②」のマトリョーシカになる、……などなどの説明を受けて、不明なことがなければいよいよ記入開始!

④メインミッション:推しを正確に記入せよ!(投票)

目隠し用のついたてを立ててくれるので、備え付けの鉛筆を使って推し(※候補者や政党)の名前を正確に記入する。(今回の選挙だと政党の略称が同じところがあったな……。制度上は問題ないらしいけどとっても紛らわしくて困る。どうにかならないものか。そういうわけで勝手に振り分けられたり無効票にならないようにするために正確に記入するのは大事。)

余談だけど投票用紙と鉛筆の相性が良すぎてめちゃくちゃ書き味が良かった。どっかで「選挙の投票用紙には特殊な紙使ってる」って見たことあるな……。(※私は軽度の文具オタク)

記入し終えた投票用紙を封筒に入れて折る。この封筒がすごいんだけど、あらかじめ特殊な糊がついていて折り曲げて糊同士が重なると接着される仕組みになっている。しかも投票用紙とかの糊がついていない紙が触れてもくっつかない。あれどんな製品なんだろう……。(※私は軽度の(以下略))

二重封筒の封をすべて終えたら、一番外側の封筒のオモテ側に自分の氏名を記入して、職員さんに渡す。

「え、投票って無記名じゃないの?」と思った方、私も一瞬思った。そこで立ち返る二重封筒。外側を開けてしまえば内側の封筒(中には投票用紙)には何も記名されていないから開票時にはそれだけ回収されるのだと思う。よく出来てるなあ。

⑤立会いの職員さんが署名する

一番外側の封筒の裏側には立ち会った職員さんの名前を書く欄があるので、それに署名してもらうのを見届けて投票完了。

あとはそこの職員さんが名簿登録地の選挙管理委員会へ送ってくれる。ので、私がすることは何もナシ。

私ひとりのためにおふたりの時間を割いていただきありがとうございましたー!

と思いながら投票所を出た。


おわりに。

選挙関連のHP見ただけでは想像がつかなくてドキドキしながら過ごしたので未来の選挙で同じような境遇の方が見つけて参考にしてくれればいいな、と思って書ける限り書いてみた。

記事自体はとんでもなく長いけど、結局やったことはこれだけ。

①住民票があるところの選挙管理委員会に投票用紙請求
②送付された書類をもって滞在地の投票所
③説明を聞いて記入して提出

思ってたより簡単なのでは……?

現住所(滞在先)と名簿登録地違うけど次の選挙では不在者投票しようかな、と思ってくれる人がひとりでも増えてくれたらハッピー!(選挙って今回の衆院選だけじゃなくていろんなものあるよね)

いずれオンライン投票とかできるようになったらいいなあと思いつつ、これにて、私の初めての不在者投票は終了!

読んでくださってありがとうございました。


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