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『坂本龍一|音を見る 時を聴く』展 記録
先月、東京都現代美術館に教授の展示を観に行ってきました。
この大規模展示のタイトルが決定する一年以上前から心待ちにしていた展示。私は福岡在住ですが、必ず遠征して観に行くと決めていたので念願が叶いました。
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前泊して当日開館30分程前に到着しましたが開館時にはすでに30〜40人程の列が。
本当は当日券が欲しかったけれど、チケット購入に1時間位上並ぶ日もあると聞いていたので事前にオンラインチケットを購入して並ばずに入場しました。
平日の朝イチとは思えない程の混み具合。若いカップルや外国の方など幅広い客層で、この展示の話題性の凄さを感じました。
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「津波ピアノ」と教授が呼んでいたもの。3.11の津波で被災して調律の狂った宮城県の農業高校のピアノ。教授は自然の力によって調律されて本来の状態に還ったピアノが発する音だと言っていた。
世界各地の地震データと連動して鍵盤を叩いて自動演奏されていたらしい。すごい…。
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『シェルタリング・スカイ』の原作、『惑星ソラリス』など
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アルバム『async』の音楽と壁一面のスクリーンに映し出される高谷史郎さんによる映像。圧巻。
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1999年オペラ『LIFE』の脱構築作品。天井から吊り下げられた水槽と、水面や霧を通して床に映し出される映像と重厚な音に包まれる空間が心地よかった。
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教授がすぐ間近で演奏しているかのようなインスタレーション作品。実際の映像をもとにスピードや鍵盤を叩く強さなどが再現されている。Parolibreで涙が出た。
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教授の好きな食事が集められたパフェ。教授は甘いものも嗜んでいたんだなあ。
今回の展示は追悼が目的ではなく教授が生前に構想していたものだからか、教授の不在をあまり感じずに作品群に没頭して鑑賞することができました。
『音を視る 時を聴く』って、なんと秀逸なタイトルなんだろう。
坂本龍一がやりたかったことを全身で空間ごと味わえて、すごく幸せな時間でした。