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東京レインボープライドに思うこと-あるLGBTのつぶやき-

 こんにちは&はじめまして、echobaroです。昨日、今日とオンラインで「東京レインボープライド」(以下、TRPとします)が開催されましたね。今日はそのことについて、書きたいと思います。
 TRP、参加されたことありますか?私は、昨年、今関わっているLGBTsコミュニティ関連の団体が「TRPに参加しよう!」というイベントを企画した関係で、代々木公園まで足を運びました。想像以上に人が多く、かつ有名企業の出店が多かったのが意外でした。さて、代々木公園に行ったからにはパレードにも参加…!という流れでしょうが、私はパレードに参加しませんでした。
 その理由の1つは、知り合いに遭遇するのが怖かったこと。もう1つは、「パレードに参加することで何が主張できるのだろうか」という疑問の答えが出なかったことにあります。
 大学院時代、カミングアウトこそしませんでしたが、LGBTに関する話題を話せる先輩がいました。先輩にはゲイの知り合いがおり、「そのゲイの人はさ、パレードに参加しているLGBTsをみるために、代々木公園行くんだって。「何で?」って聞いたら、「パレードで何が変わるよ」って言ってたのが忘れられないんだよね」という話をしてくれました。
 当時の私は自分のセクシュアリティが「どうやらストレートではないようだぞ?!」という自覚を持ち始めた時期で、その先輩の話がとても印象に残りました。

 もちろん、社会の中にLGBTsがいることをアピールすることは大切だし、TRPや他の団体の活動が、今日のパートナーシップ制度という形で成果として表れていることは紛れもない事実です。しかし、ここで考えたいのは、「LGBTsだったら、必ず声を上げなければならないのか」ということです。パレードを外側から見に行く、という声のあげ方があってもいいと思うのです。パレードには参加せず、自分なりの意思表示を考えてもいいし、そもそもセクシュアリティは極めて個人的なことであるのだから他人に「オープンにしない」という選択肢もありでしょう。

 突然ですが、皆さんは『Freeheld(※)』というジュリアン・ムーアとエレン・ペイジの映画をご覧になったことがありますか?あらすじは各自調べていただきたいのですが(笑)、この映画の中で「ただ同性婚が認められるのではなく、他の人たちと同じように『権利』が伴わなければ意味がない」という旨のセリフが出てくるのです。当時映画館で「なるほど…!」と思ったことを覚えています。

 LGBTsをオープンにした芸能人がTVに出ている、LGBTsを題材にしたドラマが作成される。そして、年々参加者が増えるTRP。それに呼応するようにパートナーシップ制度を導入する市区町村。
 これは、きわめて個人的な意見ですが、最終的にはTRPも必要なくなり、全ての人が望む形でその人らしい生活を送ることのできる社会保障を整えることがゴールだと思うのです。例えば、結婚の意思がないストレートの人も、アセクシュアルの人も、同性同士のカップルも同じような社会保障の下で安心して生活できる…。

 とりとめのない記事になってしまいましたが、今日はここまで。お読みいただきありがとうございました。

※日本語タイトルは『ハンズ・オブ・ラヴ』です。 

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