怖いものが増えた話
※災害や恐怖について書きます。
子供の頃はあまり気にしていなかったことが、最近になって怖くなることが増えた。
おばけとか見えないものではなく、災害とか虐待のニュースとか現実に起こりうるようなことが怖い。
例えば東日本大震災。2011年当時中学生だった私は関東に住んでいたから実際の被害はほぼ皆無だったが、災害の映像も津波の映像もこの10年間でなんども見た。心が痛む気持ちはあったが、ぞっとするような恐怖は感じていなかった。しかし、最近は怖い気持ちが先行するので映像を直視できない。
この傾向が出始めたのは、ノートルダムの火災の映像を見たときだ。縁もゆかりもないし、もちろん行ったこともないし、歴史的建造物としてしか知識がないのにもかかわらず、とても悲しくて怖い気持ちになった。だからきっっと人的被害の有無ではなく、文化や歴史が飲み込まれている感覚が怖い。
虐待や事故についてもざわざわする。今までは他人のことだからと思っていたのに。自分の身に起こったらと想像しているわけではないけど、とても近いところにあって怖いと思うようになった。幸いにも虐待や暴力などの被害に遭わずに暮らしてきているので過去のトラウマとかは一切ない。PTSD的な恐怖ではなく、他人の気持ちを勝手に想像してぐるぐるしてしまう。
記事を書こうと思ったのは、遠いところで起こっている物事におさまらず身の回りの不安に対しても恐怖を抱くようになり始めたように感じているからだ。これまでは「怖いねえ」で済んでいたことが最近ちょっと過剰に怖くなっている。
若いころは怖いもの知らずだったのかな。恐怖を感じる扁桃体は記憶との結び付きがあるので年をとればとるほど怖いものが増えているのかもしれない。なんて思うけど、別に怖いものを知るような経験をこの数年でしたわけではない。
今のところ生活に支障は出ていないが、最近の情緒不安定さにこの恐怖心が加担している。
恐怖を感じるときの対処法、誰か教えてください…