50歳でアメリカの大学生になってみたら④〜コンピューターの壁〜
二つのクラスをドロップして、別の二つのクラスを追加して、カレッジ2週間目がスタートしました。
私のようにドロップした学生が多く、スピーチのクラスも統計学のクラスも先週よりも人が少なくなっていて、空席もチラホラ。
新しく追加した二つのクラスは完全オンラインで、しかもスタートが一ヶ月後なので、しばらくはスピーチと統計学のクラスに集中することができます。
スピーチも統計学も、毎回課題がいっぱいで、2科目に集中できると言っても、課題をこなすのに時間がかかっていました。
これは、十代の時、アナログで勉強してきたからという理由もあります。
コンピューターを使えないと課題はこなせない
十代の頃、教科書、ノート、鉛筆で勉強してきた私は、カレッジの課題に他の人よりも時間がかかりました。
その理由は、英語ではなく、コンピューター。
うちには、デスクトップ、ノートパソコン、タブレット、そしてスマートフォンと、それなりに揃っていて、私はそれなりに使いこなせる方だと思っていました。
ところが、教科書はオンライン。
宿題は紙に書く場合は、写真を撮りPDFにして教授に提出。
スピーチのスライドを作りプレゼンテーション。
ディスカッションもオンライン。
テストもオンライン。
教室に行くと、多くの学生がノートパソコンもしくはタブレットで、ノートを取っていて、紙のノートでメモしているのは私くらい。
日本の大学も今はこんな感じなのかしら?
まず、教科書。
夫は、教科書は昔からとても高価だから、オンラインで無料で勉強できることは良いことだと。
(オンラインの教科書であっても、有料の場合もあります。)
最初はがんばってパソコンで読んでいたのですが、目が痛くなってしまって、結局プリントアウトしました。
※次の学期で受講した心理学のクラスは、紙とPDFどちらか教科書を選べました。
そして宿題。
オンラインの問題を解くことがほとんどで、紙に書いて問題を解いた場合は、PDFにして提出します。
ここでPDFってどうすればいいの?
そのことを調べるのが最初の段階でした。
スマホにアプリをインストールして、写真を撮って、そのアプリでPDFにして、パソコンにエアドロップして提出する。この一連の流れに慣れるまで時間がかかりました。
きっとコンピューターに慣れている人たちだったら、あっという間にできてしまうんだろうけれど…
※教授によっては、PDFにせず、写真をそのまま提出していい場合もありました。
スライドを作る
スピーチのプレゼンテーションにはスライドが必須で、教授が「次回はこれをテーマでスピーチしてください。」って言ったら、ノートパソコンを持参しているクラスメートがスライドを作り始めたことには驚きました。
私は、帰宅後、スライドの作り方を調べて、何でスライドを作るかを決めるかで時間がかかり、最終的には、マイクロソフトのパワーポイントを使用して作ることにしました。
最初から王道のパワーポイントにすれば良かったのですが、私はiMacを使っているので、キーノートにするか、教授がペチャクチャというのを使ってスライドを作ることを推奨していたりで、それらを調べるのに時間がかかりました。
パワーポイントで作るにしても、著作権の問題、文字の大きさ、フォント… 全体を通しての統一感…
すべてにおいて時間がかかり、それで疲れてしまうほどでした。
ディスカッションもオンライン
教授が分けた少人数のグループでディスカッションをする場合もあるし、クラス全体での場合もあるのですが、きっとこれは英語力があれば、問題なくできるのかなとも思います。
ただ、二つ、三つとディスカッションに参加しなくてはいけないし、自分の意見を述べるという作業は、私にとっては慣れるまでとても大変な作業でした。
テストもオンライン
スピーチクラスのテストは、完全オンラインでした。
後に受ける心理学のクラスもそうでしたが、当たり前ですが何度も受けられるわけではないし、時間も限られていました。
教科書を見ても良いのだけれど、見ても良いことが前提なので、とても難しく、教科書を見れば答えられる問題ではなかったので、なかなか満点は取りにくかったです。
そんな感じで、アメリカのコミュニティカレッジは、誰でも入学できると言われていますが、卒業したり四年生の大学に編入するには、コンピューターがそれなりに出来ないと厳しい現実を思い知りました。
つづく
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